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概要編集

CV山口隆行(PS1版・PSP版) 、小原雅人(DFFOOより)


19歳(小説版設定)。

元々はフィンで暮らしていた青年。

しかしパラメキア帝国による侵攻を受け、両親は殺害。レオンハルト自身も、実妹のマリア、義弟のフリオニール、ガイと共に追われる身となる。

ついには追っ手の黒騎士の集団に挟み撃ちされ、全員殺された…と思われていた。だが、ミンウによる治療が早かったため、一命を取り留める。

…というのはフリオニールたちの話。


彼はそんな中、1人姿を消していた。


とはいえ、死体が発見されたわけではない。

ヒルダたちがフリオニール一行を発見して救助したとき、彼の姿は既にその場になかったのだ。


やがて反乱軍の兵となったフリオニールたちは、パラメキア帝国の皇帝を追い詰め、倒す。

ようやく長い戦争も終わりを告げた、誰もがそう思っている次の瞬間、唐突に凶報はもたらされた。


「た、大変です!

 ダークナイトのレオンハルトが 皇帝に即位しました!

 新生パラメキア帝国は 我々のもとに軍を派遣し… 横暴な虐殺を…

 ぐふっ!」


それまで皇帝の片腕的ポジションとして何度か姿を見せていた漆黒の騎士「ダークナイト」。

それこそが、レオンハルトだった。


マリアは、きっと皇帝の魔法か何かで操られているのだと見当をつける。もともと一緒に暮らしていたフリオニール一行なら説得できるかもしれない、

そう決心してパラメキア城へと訪れた彼らに、レオンハルトは己が直面した現実を語る。


「この世を 支配するものは何だ?

 それは 圧倒的な強さだ…!

 俺は皇帝の座を 手に入れたのだ!

 弱き者は、強き者に 支配されなければ 生きていけぬのだ…!

 反乱軍は…

 帝国の力にあらがった結果 いくつの命を 無駄にしてきたのだ…!?


その「いくつの命」の1つが、他ならぬ自分自身だったこと。

彼は、こうした理由により、自ら皇帝に従って行動していた。

ある意味では「真にFFシリーズ最初の裏切りキャラ」なのだが、死に直面したのと同時に現実を知ったのでは無理もないとも言える。

しかしそんな彼の意思を砕いたのは、死んだはずの皇帝だった。


地獄から戻って来た皇帝は、彼の言う「支配」とはかけ離れた考えを持っていた。

命あるもの全てを殺し、世界を破壊しつくす——

それは、レオンハルトの考える「弱者は強者に従う」という哲学とも相容れないものだった。


この一件で、彼はフリオニール一行のもとへ再び戻ってくる。

これまで幾人もの仲間が犠牲になったことを悲しむマリアに対して「奴を倒さぬ限り… さらに多くのものが死ぬ…!」と諭すことから、誰よりも皇帝の恐ろしさを知っていたのかもしれない。


改心したわけではない。

だが、世界を破壊しつくす皇帝を放っておくわけにもいかなかった。

だからこの同行は、共同戦線といったところなのだろう。


そして皇帝を今度こそ倒し、大団円を迎えるその場で、彼はフリオニール達と別れ、一人旅に出る。


「俺たちは… もう昔には戻れない…」


フリオニールたちとは、あまりにも歩んだ道が違いすぎた。

いつの日か、再び穏やかに暮らしていける日は、彼に戻ってくるのだろうか?






「レオンハルト

 いつの日か きっと!」





小説版編集

寺田憲史によるノベライズ『ファイナルファンタジ-2 夢魔の迷宮』では、ゲームからおおいに改変されたストーリーが展開。


フィンではなく、ミシディアの小村で狩猟を生業とする青年。剣や短剣を得意とする。

実妹マリアのほか、戦災孤児だった所を保護されたフリオニールとは実の兄弟同様に育った。


妙齢の男女が結ばれるミシディア伝統の謝肉祭が近づく中、愛犬ペレを連れて一人で狩りに出ていた。

実はレオンハルトも昨年の祭で石斧を受け取って「婿選びの儀式」を終えたが、結ばれた相手が持参金に目のくらんだ親の意向で別の家に嫁ぐという裏切りを受けていた。その辛さから一時的に逃れようとしていたが、偶然すれ違った老婆(皇帝マティウスの母アイル)に心の闇を増幅され、警戒して吠え立てるペレを惨殺して姿を消す。


その後は力を求めてパラメキアの軍門に入り、一軍を率いるまでになる。

ようやく再会できたマリアにも躊躇なく刃を向け、フリオニールには自分と共に来るように命じるが、親と祖国を失った悲しみを抱えた彼らに通じる道理もなかった。


その後、パラメキアにとって障害となる飛竜の産卵地へ向かい、これを破壊しようとしたが、産卵地の防衛機構により部隊は壊滅。自身も瀕死となるが、偶然にも卵を孵すのに必要な「白養の汁」に触れた事で回復した。白養の池を解放して孵化を促そうとしたフリオニールに追いつき、戦いとなる。

フリオニールの喉を剣で突いて殺害するが、直後に白養の池が崩壊して流れに呑み込まれる。白養の汁の作用で蘇生したフリオニールはレオンハルトを探したが、その姿はどこにもなかった。


その後、パラメキアに連れ去られたヒルダを救うべく、皇帝主催の武術大会にフリオニール達が参加。紆余曲折あって大混乱に陥った会場から脱出しようとしたマリアの前に姿を見せるが、白養の汁に浸された事でその心から魔の影響はなくなっていた。

ようやく正気に戻ったレオンハルトの導きで一行は脱出に成功し、改めてレオンハルトは一同に謝罪。皇帝の正体を知った彼らは力をつけ、飛竜の力を狩り、遂に悪魔を滅ぼす事に成功した。


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