レダ(リヴィエラ)
れだ
金髪と赤い目の無口な青年。告死天使らしく血の色のない蒼白な肌と親指の爪を持つ黒き翼を揃えている。神父のローブみたいな赤黒い衣服の上に真っ赤なマントを羽織っており、低めなヒール付きの靴を履いている。真っ白なクラバットがポイント。
そんな彼はエクセルと共に神罰発動の任務につく、「孤高の告死天使」。神魔戦争で活躍したベテランであり、生まれてすぐ天使の柩殿で眠らされ右も左も知らない初任務のエクセルを指導する先輩的な存在。
しかしチャプター1終盤に起きるとある事件により彼と引き離されてしまう。
非常に淡々とした態度で任務に取り掛かっており、一見神界では理想とされる天使の人物像に見えるが、実は本人は本人で考えている節がある。
使用するディヴァインは炎の槍「神槍ローレライ」だが、ディヴァインとその初代使い手の名前は必ず似ているため、レダの前に他の告死天使はこのディヴァインを使用していたことが判明。実際オープニングのスチルにて別の告死天使が神槍ローレライを振るっている姿が確認されている。
また、レダはディヴァインの対価にロストしたものについては語りたがらないようだ。
ヘクター以外の人物を相手にタメ口を使っている。気分によってエクセルを呼ぶ二人称が変わる他、自分を「様」まで付けて呼ぶロゼに対し「使い魔」と呼ぶ。
オーディオドラマにおいては非常に影が薄いが、『自己紹介コーナー』と『私立リヴィエラ学園』には顔を出している。
公式学園パロの『私立リヴィエラ学園』において彼が生徒会長。
ゲームの始まりにおいてはものすごい無双ぶりを見せてくれるが、
SE版から追加されたチャプター8レダ&ロゼルートにおいてはエクセルにステータス的に追いつかれたものの、強力な敵を相手にしてもそれでもなお自分のディヴァイン以外のアイテムを使ってくれない悪い癖は悩みの点になってしまう。
エンジェル・コードは「#1487 Caldyna=L.Rozwelli」。
これが何の意味が持つかは不明。
この「1487」という番号は、同じシリーズのあるゲームの世界には色々と発展のある一年だが、おそらく無関係である。
「神槍ローレライ」の代償に感情をロストしている。
マリスと同じく神罰の本当の姿を知る者であるが、もう一人の実行者と異なり淡々と任務を行う。
名実共に忠実な「神の道具」として振舞う彼は、後に神罰実行に疑問を抱いたエクセルと刃を交えることとなる。
ゲーム終盤、エクセルをマリスの攻撃から庇い、彼にヘクターの野望を止めるよう託して消滅する。
レダの忠誠はゴートの七賢でも神界でもなく亡き神々にあるため、ヘクターが絶対神になることを企んでいるのだと気づいた時点からエクセル側に付いたという事情がある。
ディヴァインを得る代償により感情はない……はずだが、
エクセルとの対立時には苛立ちのようなものを見せていることや、
レダ消滅後のエクセルとロゼの会話から、本人は自覚がなかっただけで実は感情をわずかに持っていたのではないかと推測される。
のちに発売されたDHEシリーズの設定資料集には、告死天使のみならずほとんどの天使族は無機質な環境で生まれるせいで意思や欲望などの生命的な本能が薄く、感情の発達もままならないとされる。しかし外部からの刺激によりそういった感情や本能が芽生え情緒が豊になるともあり、告死天使の中だけでもエクセルやネシアなどの前例がそれに該当する。
この設定に踏まえて、レダは感情をロストすることで実際的に情緒が初期化されてまたゼロから新たに発達していったという可能性が存在する。
ちなみに中の人によれば、「(レダも)悩んでいる自分がいて……悩みがなんなのかってよく掴んでいない」とこのこと。(GBA版ボイスコメントから)
基本的に告死天使は一番大事なモノを代償にディヴァインを手に入れる。
ということはつまり、レダの一番大切だったものはやはり……?