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概要編集

ゲームMinecraftに登場する、さまざまな装置を動かすための回路。


  1. レッドストーントーチなどで動力を発生させて
  2. レッドストーンダストなどで伝達し
  3. レッドストーンランプなどが稼働する

という形式になる。


これを用いれば様々な作業を自動化した装置を作る事も可能で、中にはまるで別のゲームを遊んでいるかのようなプロ顔負けの大規模な装置を作るプレイヤーも存在する。

逆に言えば構造が複雑化すればするほど細かい計算が要求されてくるので、慣れない内は他のプレイヤーが考案した装置を真似しながら勉強するのがオススメ。


なお、このレッドストーン関連の仕組みはプログラミングや倫理思考を学ぶのに非常に有用である事も分かっており、一部の小学校や電気工学の授業ではMinecraftの教育版でこれらを利用するというケースも増えつつある。


関連アイテム編集

レッドストーン系統編集

  • レッドストーンダスト

レッドストーン回路の基礎的な存在となるアイテム。主に地下の鉱石から入手できる。

これをブロックの上置き、レバーやボタン等から発する信号を遠くへと伸ばす事ができる。

鉱石以外では一部の構造物のチェストから見つかる他、ウィッチがランダムでドロップし、聖職者の村人から買うことも可能。醸造の素材にもなり、完成したポーションの効果を延長できる。

ジャングルの寺院ではトラップや隠されたチェストのために内部で複数個繋がっている。また、古代都市のレッドストーンの部屋にもいくつか設置されている。


  • レッドストーンブロック

レッドストーンダスト9個でクラフトできる。

永続的にレッドストーン信号を発しており、装置や信号を常に作動させ続ける。

互換性があり、レッドストーンダスト9個に戻せる。


  • レッドストーントーチ

レッドストーンダスト1個、棒1個でクラフトできる。

レッドストーンブロック同様に永続的にレッドストーン信号を発しているが、こちらは既に別の信号を受け取っている装置のオンオフを逆転させられる機能があるのが特徴。信号を上方向へ届けたいときにも使える。

なお、見た目は松明に似ているが光源としては通常の松明のおよそ半分程の光源レベルなので、単純に光源として利用するには少々不安が残る。構造物ではイグルーで1個見つかる。


  • レッドストーンランプ

グロウストーン1個、レッドストーンダスト4個でクラフトできる。

光源アイテムの一種で、レッドストーン信号を送る事で発光する。光源レベルはグロウストーンと同じ15で、こちらは信号でオンオフするため照明の役目を果たせる。


  • レッドストーンリピーター

レッドストーンダスト1個、レッドストーントーチ2個、石3個でクラフトできる。

通常、レッドストーン信号はレッドストーンダストを用いても最大15マス分までしか伸ばせられないが、これを回路の途中に置けばさらに15マス分先へと信号を伸ばせる。

また、信号が受信されてから発信される間隔を遅延させられるのも特徴で、下記のコンパレーターと組み合わせてより複雑な装置を作る事が可能。信号は間に不透過ブロックを挟んでも受け取れる。

あまり使い道はないが、横からリピーターの信号を流すと信号をロックさせる。信号源を切っても信号を発信させたままにしたり、逆に勝手に信号を発信させないようにすることが可能。

ジャングルの寺院では隠されたチェストの近くに置かれている。


  • レッドストーンコンパレーター

ネザークォーツ1個、石3個、レッドストーントーチ3個でクラフトできる。

後方や横から伝達されたレッドストーン信号を前方へと伝える装置。方向があるタイプのブロックで、上から見ると矢印が中央に存在するのが分かる。この装置はそれぞれ比較・減算・インベントリチェックの三つのモードに切り替えられるという特徴がある。

比較モードは後方と左右の信号の強さを比較し、後方からの信号が強い、もしくは後方と左右の強さが同等だった場合は信号をそのまま前方へと伝える。左右の信号の方

が強い場合は信号をブロックして前方へ伝えないようになる。

減算モードは後方からの信号から、左右の内強い方の信号の出力を引き算した信号の強さを前方へ伝える。

インベントリチェックはチェストやホッパー、大釜のようなアイテムを保有できるブロックに反応し、収納されたアイテムの量が増えるほど発信する信号も強くなる。リピーター同様、不透過ブロックを間に挟んでも信号を受け取れる。


  • レッドストーン鉱石、深層レッドストーン鉱石

地下に生成される鉱石の一種。鉄製以上のツルハシで破壊することで前述のレッドストーンダストを複数個入手できる。幸運エンチャントで破壊すれば個数を増やせる他、シルクタッチのエンチャントで回収すると直接アイテム化することが可能。

破壊しようと触ると赤いパーティクルを出して光るという特徴がある。鉱石はかまどでも製錬できるが、製錬ではレッドストーンダストが1個しか手に入らないので、基本的に幸運エンチャントで破壊する方が良い。


特定のアクションで信号を発するアイテム編集

ブロック編集

  • オブザーバー

ネザークォーツ1個、レッドストーンダスト2個、丸石6個でクラフトできる。

前方(顔のような模様がある面)に設置されているブロックの状態に変化があると、後方へレッドストーン信号を一瞬だけ発信する特徴がある。どんな変化でも信号を発信するため、信号を受け取るのはもちろん、ブロックを破壊しても信号を発信する。ピストンで動かすと動かした先で信号を発信することも可能で、これを利用すれば常に信号のオンオフが発生する「クロック回路」を行わせることもできる。


  • 書見台

本棚1個、板材のハーフブロック4個でクラフトできる。

本と羽根ペンを置く事で本の内容を複数人で読めるが、開いているページと総ページ数に応じたレッドストーン信号も発信する。

職業ブロックの一つでもあり、村人を司書の職業に就かせられる。


  • スカルクセンサー

古代都市を始めとしたディープダークバイオームで入手できる。アイテム化するにはシルクタッチのエンチャントが必要になる。

周囲8マス分以内でMobやブロックが動くと、レッドストーン信号を発信する。

この時、近くに別のスカルクセンサーがあると連鎖的に信号が伝達される。ただし、羊毛が近くにあると信号は遮断される。


  • 調律されたスカルクセンサー

スカルクセンサー1個、アメジストの欠片3個でクラフトできる。

基本的な性質はスカルクセンサーと同じだが、こちらは感知範囲が周囲16マス分と広くなっている、レッドストーン信号を発信する間隔が2秒から1秒に短縮されているといったように性能が強化されている。羊毛で遮断されるのは通常のスカルクセンサーと同じ。

また、紫のラインが伸びている方向からレッドストーン信号を入力すると、その信号と同じ強さの音や振動にしか反応しなくなるという性質もあり、この時は入力面以外の方向に信号が出力される。

音や振動の種類とその出力の強さについては以下の通り。


出力強度音・振動
1歩行、泳ぐ、羽音
2エンティティの着地、着水
3アイテムの使用動作の完了、投擲、角笛の演奏
4装備解除、エリトラの滑空、Mobの一部固有行動
5ウマやラクダから降りる、防具の装備
6ウマやラクダに乗る、Mobにアイテムを与える、ハサミの使用
7エンティティの被ダメージ
8プレイヤーやMobが食料アイテムを飲食
9ドア・チェスト等が閉じる、動力がOFFになる、ワイヤーが切れる
10ドア・チェスト等が開く、動力がONになる、TNTやクリーパーに着火、音符ブロックの作動
11機能があるブロックに変化が発生
12羊毛以外のブロック破壊、バケツ・ビンで液体回収
13羊毛以外のブロックや液体の設置
14エンティティの設置、落雷、プレイヤーやMobがテレポート
15エンティティの死亡、TNT・クリーパー・ロケット花火の爆発

  • トラップチェスト

開いた時にレッドストーン信号を発するタイプのチェスト。

その他の詳細はチェストの記事を参照。


干草の俵1個、レッドストーンダスト4個でクラフトできる。

的に矢やトライデントといった投擲物が当たる事でレッドストーン信号を発信する。当てた投擲物は中央に近いほど信号が強くなる。

Bedrock Editionでは的の中心を当てると『ブルズアイ』の実績を達成できる。


ギミック編集

  • 感圧板

木材系、石系、金属系の3系統があり、木材は板材2個、石系は石か磨かれたブラックストーン2個、金属系は鉄インゴットか金インゴット2個でクラフトできる。

上に乗る事でレッドストーン信号を最大15マスまで発するのはどの感圧板も共通しているが、どのアイテムで作ったかでそれぞれ用途が変わってくる。

木材の感圧板は全てのエンティティ(プレイヤーやMob以外にも投げた物やアイテム、ブロック全て)に反応する。

石の感圧板はプレイヤーとMobが上に乗った時だけ反応する。

金の感圧板は軽量用と呼ばれ、上に乗ったエンティティ1体につき信号が1マス分延長される。

鉄の感圧板は重量用と呼ばれ、上に乗ったエンティティの数が多いほど信号が強くなるのは軽量用と同様だが、こちらはエンティティ10体ごとに信号が1マス分延長される。

板材の感圧板は一部の村の家に置かれていることがあり、石の感圧板は砂漠の寺院のお宝に置かれている。村の家にあるのはただの装飾だが、砂漠の寺院にある感圧板はTNTを作動させるトラップなので、誤って踏んでしまうと大変なことになる。


  • トリップワイヤーフック

鉄インゴット1個、棒1個、木板1個で2個クラフトできる。

同じ高さの直線上に二つ設置し、さらにその間にセットした糸にプレイヤーや他のMobが触れる事でレッドストーン信号が発信されるようになる。

糸の長さは最大40マス分まで対応でき、ハサミで糸を切ると信号を発さなくなる。

ジャングルの寺院では矢が入っているディスペンサーを作動させるトラップとして生成されている。


  • 日照センサー

ガラス3個、ネザークォーツ3個、板材のハーフブロック3個でクラフトできる。

発信するレッドストーン信号の強弱が日光によって変わるアイテムで、日光が強いほど信号も強くなる通常モードと、暗くなればなるほど信号が強くなる反転モードの2種類に切り替える事ができる。


  • 避雷針

銅インゴット3個でクラフトできる。

雷を引き寄せる効果があり、雷が当たった瞬間にレベル15のレッドストーン信号を発する。


  • ボタン

それぞれ木材系と石系のボタンが存在し、木材系は板材1個、石系は石か磨かれたブラックストーン1個でクラフトできる。

ボタンを押す事で、僅かな時間だけレベル15のレッドストーン信号を発信する。木のボタンよりも石のボタンの方が信号を発信する時間はわずかに短い。

また、不透過ブロックに設置した場合は信号を流すことでそのブロックを信号源化させることが可能。これはレバーでも起きる。ガラスなどの透過ブロックに設置した場合はブロックの信号源化が発生しない。


  • レバー

棒1個、丸石1個でクラフトできる。

作動させるとボタン同様にレベル15のレッドストーン信号が発信されるが、こちらはオンオフを切り替える事ができる他、レバーをオンにしている間は永続的に信号を発信する。

ジャングルの寺院では隠されたチェストを開けるパズルとして3つ設置されている。正しい手順でレバーを切り替えると、ブロックを破壊せずに隠されたチェストを見つけることができる。


レール編集

  • アクティベーターレール

レッドストーントーチ1個、棒2個、鉄インゴット6個で6個クラフトできる。

レッドストーン信号を送る事で作動する特殊なレールで、上を通過したトロッコに特定のリアクションが起きるようになる(後述。一部作動しないトロッコもある)。


  • ディテクターレール

レッドストーンダスト1個、石の感圧板1個、鉄インゴット6個で6個クラフトできる。

こちらはレッドストーン信号を送らなくても作動するレールで、上にトロッコがある時だけ周囲にレッドストーン信号を発信する。


  • パワードレール

レッドストーンダスト1個、棒1個、金インゴット6個で6個クラフトできる。

アクティベーターレール同様にレッドストーン信号を送ると作動し、上を通過したトロッコを加速させる。また、信号を受け取っていないパワードレールはトロッコを減速させる。


信号を受け取ると作動するアイテムたち編集

ブロック編集

  • TNT

火薬5個と砂4個でクラフトできる、言わずと知れた爆発物。

火打石と打ち金で着火させる以外に信号を受け取ることでも着火する機能を持つ。前述の通り、砂漠の寺院にトラップとして9個生成されており、中央にある石の感圧板を踏んでしまうとトラップが作動するようになっている。

森の洋館にもトラップとして用意されており、トラップチェストを開けることで2個作動する。

後述するディスペンサーに入れていると、ディスペンサーの信号を受け取ることで着火した状態で出現する。これを利用したTNTキャノンは有名。


  • ドロッパー

丸石7個とレッドストーンダスト1個でクラフトできる。発射口が三角の顔が特徴。

設置時に向きの概念があり、東西南北以外に上向きと下向きがある。上向きと下向きに置いた場合は顔が消え、発射口が四角になる。

内部には9個のインベントリがあり、信号を受け取ることでインベントリにあるアイテムを設置した方向に出す。

設置した方向にチェストやドロッパーがあると、インベントリにあるアイテムをチェストやドロッパーへ格納することが可能。ホッパーと違い上向きに設置できるので、アイテムを上方向へ輸送できる。


  • ディスペンサー

丸石7個、レッドストーンダストと弓1個でクラフトできる。弓の耐久力やエンチャントは不問で、壊れかけでも消滅の呪いがついていても作れる。ディスペンサーに耐久力やエンチャントが継がれることもない。

ドロッパーと似たようなインベントリと向きの概念があるが、こちらは発射口が丸い。上向きか下向きに設置すると顔がなくなるのも同じ。

ドロッパーとの大きな違いは信号を受け取ると、プレイヤーが使用したときと同じような振る舞いを行うこと。そのため特定のアイテム以外では上手く機能しない。


プレイヤーが使用する振る舞いを行う一例:

水入りバケツをディスペンサーに入れると、信号を受け取ったときに水源を目の前に設置し、インベントリには空のバケツが残る。再度信号を受け取ると水源を回収し、インベントリには水入りバケツが残る。

ハサミを入れたディスペンサーの前に感圧板を置き、ヒツジが感圧板を踏むと、毛刈りが自動で行われる。作動すると、ハサミは耐久力を消耗する。

身体に身に付けられる頭や防具をディスペンサーに入れると、信号を受け取ったときに発射口の隣にいるプレイヤーや防具立てへ防具を装備させる。

ソウルサンドを規定の形に置き、ウィザースケルトンの頭蓋骨をディスペンサーに入れ、感圧板を踏むことでウィザーを召喚させる。


この他、ジャングルの寺院では前述の通りトリップワイヤーフックに触れることで矢が発射されるディスペンサーのトラップが仕掛けられている。


  • ピストン、粘着ピストン

ピストンは丸石4個、板材3個、鉄インゴットとレッドストーンダスト1個で、粘着ピストンはピストンとスライムボールでクラフトできる。

信号を受け取ると木の部分(以下ヘッド)が伸び、信号が止まるとヘッドが引いて元に戻る。このときヘッドの隣にブロックがあると押せる。通常のピストンではヘッドが引いてもそのままだが、粘着ピストンだとヘッドが戻る際に押したブロックを引き戻せる。

この押し引き出来るブロックには上限があり、最大で12個まで押し引き可能。ただし、黒曜石やスポナーなど一部対象外のブロックもあり、ピストンでは押せるが粘着ピストンで引き戻せない特性を持った「彩釉テラコッタ」という特殊なブロックもある。

スライムブロックやハチミツブロックを押し引きすると、隣のブロックも巻き込まれて押し引きされる。これらも押し引き出来るブロックの上限に数えられる。

ジャングルの寺院には粘着ピストンが複数設置されており、レバーでブロックを押し引きすることで隠されたチェストの道を開けることが可能。

Bedrock Editionのみどちらのピストンにもボタンやレバーを直接取り付けることが可能なので、信号を与えるのが楽になっている。


  • コマンドブロック

チートをオンにしないと手に入らない特殊なブロック。Bedrock Editionではクリエイティブインベントリにもなく、「/give @s command_block」などコマンドを入力しないと手に入らない。

コマンドを入力してレッドストーンの動力が必要か否かを選択できる。レッドストーンの動力が不要な場合は入力したコマンドが反映されるが、動力が必要な場合はレバーやボタンなど入力用のブロックが別途必要になる。


ギミック編集

  • ドア、トラップドア

木製と鉄製があり、木製のドアは板材を縦に6個で3個、木製のトラップドアは板材を横に6個で2個、鉄のドアは鉄インゴットを縦に6個で3個、鉄のトラップドアは鉄インゴット4個で1個クラフトできる。鉄のトラップドアのみ作業台なしでクラフト可能。

木製のものは手動で開閉することも可能だが、鉄製は信号を受け取らないと開閉しないという違いがある。

また、ゾンビヴィンディケーターは木製のドアを破壊する能力を持つが、鉄製のドアは破壊できない。


  • フェンスゲート

板材2個と棒4個でクラフトできる。木製のドア同様手動で開閉できるが、レッドストーンの信号を受け取っても開閉する。


エンティティ編集

  • トロッコ

アクティベーターレールを通過すると、乗っているMobを強制的に降ろす。


  • TNT付きトロッコ

アクティベーターレールを通過すると、爆発する。

因みに高所から落下しても爆発する。


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Minecraft

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