概要
複数分野のゲーム、特にRPGにおいて、キャラクターの成長と技能の習得・能力値の上昇は、経験値を獲得・蓄積し、一定の値に達することで「レベル」が上昇する(レベルアップ)という形で扱われることが多い。
このレベルアップを促し、キャラクターおよびパーティーを強化すること、特にシナリオの進行よりもこれを優先するプレイを一般に「レベル上げ」と呼ぶ。
作品によっては獲得経験値やその累積値が可視化されていないことや、キャラクターの成長度合いが数値化されたレベルとしては明示されないこともあり、「成長・強化」と「経験値稼ぎ」「レベル上げ」が必ずしも同義ではない。
しかしその場合でも、「レベル上げ」と言えば成長・強化のための条件を満たすことを主目的とした行動を意味する。
難易度バランスの調整が不十分であったり、プレイヤーの選択行動や乱数の偏りによって本来想定されているよりスムーズに進行してしまった場合などに、ゲーム内の状況に対してキャラクターの成長が十分ではなく、「強化を目的とした行動」=「レベル上げ」が求められることがある。
特に作品によっては、技能の習得の他にも「クラスチェンジ」や「強力な武具の装備」「ダンジョン等への立ち入り」「依頼の受諾」などが「一定以上のレベルに達していること」を条件とすることもあり、この場合も「レベル上げ」が必要となる。
一方で「レベルは高いほど良い」という点を敢えて逆転し、闇雲にレベルを上げるだけでは却って不利となるパターンも多い。
余談
「レベル上げ」の英語表現 "Levelling" はゲーム用語としても用いられているが、本来は測量やデータ解析の分野において「水準化」と訳される用語である。