概要
レーザーハープとは、電子楽器の一種。主にテクノ音楽で用いられる。
構成部品
レーザーポインター
レーザー光線を発する装置。このレーザーハープで一番重要な部品である。
フレーム
レーザーポインターを固定するためのフレーム。ポインターが固定できればそれでいいため、製作者やユーザーによる。個性あふれるフレームがよく見られる。
信号処理機器
レーザー光線が遮られることにより行われる信号を受信し、その信号に応じた音やフレーズを出すように指示を行う。
パソコンが使われることが多い。
出力機器
スピーカーやヘッドフォン、イヤフォンなど、信号処理機器で出されたフレーズを音にして出力する。
仕組み
レーザーハープは、普通のハープやギターなどの弦楽器と違い、手が物理的な弦をはじき音を出すものではない。
- まず、フレームに固定された複数のレーザーポインターからはレーザー光線が発せられており、通常は緑色で人間の目に見える。
- 手などでレーザー光線を遮ると、遮られた光線の場所の情報が電気信号となって情報処理機器(パソコンなど)に送られる。
- 信号を受信した処理機器では、あらかじめレーザー光線ごとに割り当てられていた音の中から、信号に合った音を、光線が遮られている間出す。
- 音が奏でられる。
これが、レーザーハープの基本的な動きである。
また、レーザーハープを多様することで知られるアーティストの平沢進氏は、自身のTwitterで以下のように説明している。
レーザーは要するにトリガー・スイッチなのでありますが、レーザー毎に以下のモードを設定できる。
1:光線を遮断している間、決まったフレーズが鳴っているモード。
2:光線を瞬間的に遮断するとフレーズが最後まで鳴るモード。
3:光線を遮ると1音だけ鳴り、何度遮っても同じ音がその度に鳴るモード。
4:光線を遮る度にあらかじめ設定した順番に違う音が鳴るモード。
5:光線を遮るとフレーズが鳴り、次に遮るまでなり続けるモード。
つまりレーザーハープは、基本的に光線ごとになんでも割り当てることができるため、一つの音を出すだけでなく、音楽をワンフレーズ奏でるよう設定することなども可能なのである。
レーザーハープを使用している有名人
平沢進
レーザーハープと聞いて真っ先に思い出すのが、平沢進だろう。
ライブステージなどでよく用いており、そのレーザー光線の光や雰囲気と相まって、彼の独特な世界観を構築している。