概要
シンセサイザー、打ち込みなどを多用したSF的なサウンドが特徴。
電子楽器のテクノロジーを多用した最も初期のヒットは、1972年のホットバターとポップコーン・メイカーズの競作となった『ポップコーン』である。同曲はビルボード・チャートで第9位まで上昇する大ヒットとなり、日本でもヒットした。
またジョルジオ・モロダーが制作したチッコリー(欧米ではチッコリー・ティップ)の1972年のヒット『恋の玉手箱』(Son of My Father)も最新の電子楽器を使用していた。この時期にはまだ「テクノポップ」という語は使われなかった。
英米では日本のテクノポップに似たスタイルのポピュラー・ミュージックは、シンセポップ(Synthpop)、エレクトロ・ポップと呼ばれていた。
コンピュータやMIDI機器を用いて制作した音楽は特に「コンピュ・ミュージック」と呼ばれた。
来日したミュージシャンが、「テクノポップ」という言葉を知らなかったという例は多い。
また、欧州においては、“TECHNO POP”は異なる意味で使われていたともいう。
日本では70年代末からイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)がディスコやテレビ番組などでオンエアされ、それを追うようにテクノ御三家(P-MODEL ヒカシュー、プラスチックス)が登場し、テクノポップ・ブームが起こった。
1980年代後半から流行したダンス・ミュージックのスタイルに、ハウスやテクノなどがあるが、これはポップの要素が無い。いわゆる日本人好みの泣きのメロディが希薄。
アシッドハウス、デトロイト・テクノが代表的ジャンルであり、日本では電気グルーヴが有名。