概要
2011年3月17・24日に前後編で放送予定で、10日放送の第22話『ヒウンシティ!フシデパニック!!』でもこの話に向けての伏線や予告が行われていたのだが、その翌日となる11日の金曜日、日本でも最大規模の大地震となる東日本大震災が発生。その影響によって放送休止になってしまった。
ただし地震ではなく、これの余波で起こった福島第一原子力発電所事故が原因と思われる(予告内にメテオナイトが猛烈な熱を発し、ヒウンシティを飲み込んでいくという映像がある)。
当初は改めて放送される予定であると公式サイトにて発表されたが、結局放送されず後述の通り今はサトシも引退してしまった為、事実上の封印作品(欠番)となってしまった。
その後の展開
この重要エピソードが放送中止となった事で、番組全体は大きな軌道修正を迫られたり、先行きが不透明になった。
放送のスケジュール・あらすじの変更
本来この回を放送日であった回の第23話には本来第25話として放送する予定であった(ヒウンジム戦! 純情ハートの虫ポケモンバトル!! )が3週前倒しに放送され、その翌週の第24話に第27話(かわいい顔に要注意! エモンガでシビレビレ)がこちらも3週ほど前倒しに放送され、その間に入る予定であった第26話(釣りソムリエ・デント登場!)がこれより3ヶ月後に第37話として放送されることになった。
これにより大きな矛盾が生じることとなった。まず第23話はこの放送予定の前週にサトシ達が事件の真相を究明するためにリゾートデザートへ向かうところで終わるが、この回では既に事件が収束し、サトシがヒウンジム戦に挑むところからスタートし、同話の際中でこれまでロケット団が行ってきた作戦は既に終了扱いになっていたりと前話との流れが合ってないことになった。次に第24話の冒頭にはいきなりベルがしばらくサトシ達と加わったとナレーションから語られたのみで、不自然な点があり、本来はこの前話の放送予定であった第26話にベルがサトシら釣り大会に参加し、しばらく旅を続ける予定だった。しかし同話を先送りに改めて放送したことで、この同話の終盤が、釣り大会終了後にベルがサトシらと別れるシーンに変更された。加えてこの回で初めて登場するバスラオは放送されるより先に、33話のオーキド博士の「ホロライブキャスター」の映像で紹介された。以上上記の放送回に加えてしばらくは数話ほど繰り上げられた他、番組放送の矛盾を生むことになった。
予告ではハンサムもアイリスらも含めて事件の解決に向かうシーンがあるが、封印されたことでエピソードNまで対面することがなくなった。
後発の北米版では第22話のラストシーンが一部改訂されている。サトシらはリゾートデザートの調査に同行せず、アララギ博士とジュンサーのみが向かう形に変更されており、ヒウンジム戦へよりスムーズに繋がるようになっている。
ロケット団(ムコニャ)の扱い
この回直後のムコニャはDP以前のコミカルな以前の役割に戻る一面が見られ、しばらくの後はシリアスな一面が混在する描写があったが、その後は再び従来の白いユニフォームは継続したものの、シリアスなムコニャに戻り、彼らが再び従来のコミカルな役割に戻るのはエピソードN以降になった。
プラズマ団の扱い
この重要エピソードにプラズマ団が初登場する予定であったが、放送休止により出るタイミングが掴めなくなり、姿を現すことは無くなったが、約2年後の『シーズン2 エピソードN』でようやくプラズマ団が登場することになった。しかしブラック・ホワイトで登場した白い服のプラズマ団ではなく、ブラック2・ホワイト2に準拠したプラズマ団が登場することとなった。またBW第119話ではこの同名タイトルにて、内容が大幅に変更された形で放送された。
なおブラック・ホワイトで旧来のプラズマ団が関連するイベントの一部はロケット団が担うこととなり、これは次作のXYシリーズでも行われた。
ゲーム作品におけるラスボス枠であるゲーチスは、後に放送されたエピソードNでようやく登場したのだが、何故か恐ろしく出番が少なかった上に最終的には普通に逮捕されてフェードアウトするという小物もいいとこの扱いになってしまっていた。
(その代わりに別の人物が実質的なボスとも言える程の極悪人にされていた。)
この事に関しては「お蔵入りになったエピソードが問題なく放送されていたら、こういうキャラにはならなかったのでは?」という声も多い。
余談
以上この重要エピソードが放送されなくなったことで、同シリーズのストーリー進行に大きな痛手を受ける原因となり、不評とされる一因を担うことになった。
話自体は既に完成されていることもあり、一部視聴者から「OVAや配信でも良いから見てみたい」とか『神とよばれしアルセウス』の存在を理由に将来的にリメイクなどBW絡みのイベントがあったら解禁もしくはリメイクの可能性もあるという意見もあったりするが、封印化の原因と思われる福島第一原子力発電所事故の事故規模が取り返しのつかないほど甚大な被害であることやその事後処理も未だに終了していない事を考慮した場合、解禁出来たとしても該当箇所を別の内容に差し替える可能性はほぼ確実であるため、同エピソードをそのまま放送、ソフト収録されることはまず有り得ない話である(もし前述の通り何かの特典にだけ忍ばせた場合、ネットに違法アップロードする悪質ユーザーが現れることも懸念されるため、特典収録もほぼ有り得ない話である)。
さらに、2023年3月を以てサトシが主人公を降板したことも考えた場合、本エピソードが日の目を浴びる事は、今後一切無いとされている。
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