概要
鉱物、宝石の一種。英語表記だとRhodolite Garnet
和名では薔薇柘榴石と呼ばれる。
名前の由来
ロードライトの名前の由来はギリシア語で「薔薇」+「石」を意味しており、ロードナイト、ロードクロサイトと同じような語源を持っている。
ロードライトガーネットは固溶体であり、同じくガーネットグループのパイロープガーネットとアルマンディンガーネットの中間組成となっている。
アルマンディンガーネットは多くは深い赤色、パイロープガーネットは「炎の目」を名の由来にする通り赤いガーネットであるが、その中間組成となるこのロードライトガーネットは赤紫色が特徴であり、その色は青系の発色が比較的苦手な薔薇よりも西洋シャクナゲに例えられる場合もある。
ちなみにロードライトガーネットという名前は鉱物名ではなく宝石名である。
発見
1880年頃にアメリカ、ノース・カロライナ州のテネシー川上流で発見されている。赤紫、濃いピンク色の石だったため発見当初はコランダムの仲間と思われていた。
原産地であるアメリカ産のロードライトガーネットは1930年代には絶産となっている。
逸話
ロシアのロマノフ王朝時代、当時20tもの巨大なロードライトガーネットを100頭の馬で曳いて運んだという逸話があり、このロードライトガーネットの一部はニコライ1世の棺に使われた……とされているが、話の真偽は不明である。
(現在もロシアの国石となっている為ロマノフ王朝時代のロシアでロードライトガーネットが愛されたことは確かである)
別名・表記ゆれ
色味によってはグレープガーネットと呼ばれる場合もある。