ワタシってサバサバしてるから
わたしってさばさばしてるから
原作:とらふぐ・作画:江口心による漫画作品。めちゃコミックで連載。ほかに「コミックなにとぞ」で連載されている。2022年5月には小学館より単行本が刊行されている。
一時期、広告でよく見かける作品として有名になった。
自称サバサバしてる系女子の網浜奈美は会社の同僚に煙たがられていた。しかし派遣社員の本田麻衣はうまく場をあしらっており、網浜は本田ばかりがちやほやされるのが気にくわず対抗心を燃やしていた・・・。
- 網浜奈美
本作の主人公。自称サバサバ系だが、その実態は慇懃無礼・厚顔無恥なガサツ女。嫉妬深く粘着質な上陰湿でいわゆるサバサバ系とは程遠い。他人に迷惑をかけまくっているが本人は一切意に介さず棚上げ発言もしばしば。社会人としての能力も高くなく自分に甘い。
イカリングのようなイヤリングがトレードマーク。
彼女の転落ぶりが見どころだったが、あまりにも自分に正直な生き様に惹かれる女性読者もいるとか。
自身では有能で周囲にも一目置かれている実力派と自負しているが、実際は自信過剰なだけの無能で、実績がないにもかかわらず上から目線な為周囲からはかなり疎まれ軽んじられている。
- 本田麻衣
網浜のもと勤め先である光洋出版社にやってきた派遣社員。後に正社員として採用され編集部に配属される。ホントのサバサバ女はこっち。副業でモデルをやっている。網浜との掛け合いはある意味ボケとツッコミ漫才のようで、公式に2人の百合ギャグスピンオフまで作られている。
網浜からは端麗な容姿を武器に男性社員に取り入る典型的な媚び系女子と一方的に見下され敵視されていた。
- 山城達也
光洋出版社営業部のサラリーマン。イケメンで性格もいい人物。網浜が狙っていたが、後に本田と恋仲になる。
- 木内静江
光洋出版社史編纂室(ドラマでは人材開発室)に所属する地味な女性。網浜からは「キウッチ」と変なあだ名をつけられる。網浜から社内コンペの内容を盗用されそうになるが、内部告発により網浜の盗用が認められたことで見事大賞を受賞する。
- 米沢
木内と同じく社史編纂室(人材開発室)に勤める男性。気が弱いが割と思ったことはズケズケ言うタイプ。
- 千堂光男
社史編纂室の嘱託社員をしている老けた男性。その正体は光洋出版社会長。
2023年1月にNHK総合にてテレビドラマ化。
出版社名が光洋出版社から光陵出版社になっていたり、社史編纂室から人材開発室に名前が変わっていたりといった微妙な変更点がある。
不穏な広告が表示される度に様々な感想が抱かれてきたが、その中で「この二人(網浜と本田)が百合関係になれば丸く収まるんじゃないか?」というもしもの話が挙がっていた。
そして、それがまさかの公式スピンオフ漫画として実現。
内容は網浜と本田が「トンチキぶつかり稽古」といった具合に仲を深めていくラブコメディ。
著者はハッピーゼリーポンチ。おそらくこのファンアート(この企画が決まる前)がきっかけ。
なお、こちらの世界線では網浜は穏当に出版社勤務を続けられている。
その後、ドラマ化決定記念時に短期連載化。
その後、『ワタシはサバサバしてただけなのに』というタイトルで配信された。
1巻は無料で、有料の2巻収録の話でも、ドラマ放送中に短期連載されていた話はTwitterで公開されたままだが、描きおろしエピソードや原作者のコメントなどがあるのでスピンオフに魅入られたなら必見。