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「理想は屈しないッ!

 決して死ぬことはありはしないッ!」


年齢:49歳

身長:187cm

所持武器:魔剣【狂気山脈】

好きな調度品:豪華な姿見(と、そこに映る豪華な自分も好き)


概要

ファルガイアの世界征服を目論む敵対勢力【オデッサ】のリーダー(首魁)。

元スレイハイム解放戦線の指導者であったが後に消息不明となっていた(実は取引をして自分だけ逃げ出し、部下たちを見捨てた)。

それから数年後、ARMS布いてはテレパスタワーの電波ジャックを使い全世界に対して演説(宣戦布告)をする際に再び姿を現す。

その時にこの世界の在り方を「無知蒙昧」と表現し、オデッサを組織して世界を支配することを宣言した。

(以下に、その素晴らしい?演説内容を書いておきます)


彼に関して言えば、オデッサ特戦隊【コキュートス】面々からは一目置かれるほどカリスマ性のある人物ではあるが、「保身のために仲間を売る」「大儀よりも私怨を優先してしまう」などといった精神的に脆い部分があるなど、どちらかといえば自分本位の性格のようである。


また部下のアンテノーラからは自らの父親を殺した復讐相手ではあったが、そのことに気づきつつも側近に置いておくなど彼女を気に入っていたようで魔界柱にてアンテノーラを倒しその後、【ヘイムダル・ガッツォー】で戦う際、「よくも私のアンテノーラを」と憎しみを込めてARMSに対して叫んでいた。


序盤から中盤にかけての黒幕的存在であったが、【ヘイムダル・ガッツォー】の戦いにてARMSたちと激突。死闘の末に敗れる。

しかしまだ生きており、脱出しようとするアシュレー・ウィンチェスターの前に立ちふさがり最後の一騎討ちを挑む。最後の意地もアシュレーには及ばず今度こそ死亡した……かに思われた。


魔剣【狂気山脈】

刀身の部分が山脈のようにギザギザなところから名付けられている。

「八十禍津日神招来(やそまがつひのかみ しょうらい)」という技を使うところから魔剣の部類に入ると窺える。この攻撃は全体+即死という理不尽なものであり、場合によっては一撃全滅も考えられる(1vs1で戦うシチュエーションにおいてはこの限りではない)。

また彼の死後「狂熱の骸」にて【狂気山脈】が刺さっており、それが彼の残留思念として現れたのも剣のせいだといえる。



余談1

上記で述べた「狂熱の骸」にて彼の残留思念「ゴースト」と戦えるわけだが、これはあくまで『隠しボス』要素である。そうとも知らずうっかりと刺さっている【狂気山脈】を調べると有無を言わさず戦闘に入るので注意が必要である。

初手から(というかこれしか使わないのか)「八十禍津日神招来」を使い5000以上の被ダメ全体攻撃+確率即死系を使い全滅してしまうという恐ろしいことになる――初見殺しにもほどがある


では、うっかり調べてしまった方にどうすれば良いのかと言えば、1ターン目でティムのターンアンデッドを使えば一撃で倒せる(アンデッド系なので)のだが、それはあまりにも呆気なく倒せるためか「何をしにコイツは幽霊となって現れたのか」と疑問を投げかけてしまうほど。

他にも沈黙(術技封印)をさせたりすれば倒せるが、ステータス値でいえば、バグとしかいえないほど強く単純に「レベルを上げて物理で殴れば良い」という簡単なものでもない。(それでも無理矢理、倒そうとする猛者はいる)



余談2

概要で述べた素晴らしい演説(?)もとい宣戦布告である。




全ファルガイアにおいて――

ただ受け継いだけで、その資格すら持たぬ権力にあぐらをかいた腐敗者どもならびに、下らない生き方を送ることに何ら疑問を持たない蒙昧たる諸君らにまず挨拶だ。


我は革新的原理集団『オデッサ』首魁、ヴィンスフェルト・ラダマンテュス

支配者たる男の名だ。

覚えておく価値があるッ!


最初に宣言しておこう。

この声明に耳をしている者の中に真の意味で売国奴がいる。


それは『お前』である、とッ!


諸君らが目を背けていなければ、すでに気づいているであろう。地にはモンスターが満ち満ちている。不浄なるモノだ。だのに誰も己の手を下そうとしない。ヒトの手に、平和を取り戻そうとはしない。


なぜかッ!?

臆病な小動物ゆえにである。

ファルガイアの行く末を憂う我に言わせれば売国の行為に他ならないッ!

我らが大地をモンスターに席捲させたままであること、そんなことが許されるのであろうか?

今ここで、声を荒げずともわかるはずだッ!


我ら、オデッサは誓いを立てる。


愚劣なる国家間の境を消し去ることで、盤石の礎の上に築かれた強力国家体制を打ち出すことをッ!

座敷犬のように吠えたてるだけの為政者とは、魂の根幹から異なるのだッ!


まずは諸三国――。

メリアブール、シルヴァラント、ギルドグラードに鉄槌を振り下ろし全てを統合する。


いざ決断を下されれば、諸君らの肉親の血が流れるであろう。

知人の嘆きも洩れ聞こえるはずだ。

だが、我のとる決断に誰が賢しらな口を唱えることができようか。

これは、未来を手にするための通過儀礼――『葬世』である。


そうッ!!

『創世』のための『葬世』ッ!!


来たるべき新時代のための、旧態依然とした現行体制に審判を下すのである。

オデッサの理想に共鳴する者よ。

ヴィンスフェルトのもとに集うがよい。

我と共に流した血は、穢れてしまった大地を浄化し、明日のファルガイアを繋ぎ止める絆となる。

オデッサの所業を暴虐とそしる者もいよう。

悪口雑言なにするものぞ。

すべてを受け止める覚悟が、我にはある。


それは――


正しき義によって動いているからだッ!

すべてを灰燼と帰し、真白き瓦礫の上に建てられる統合国家『オデッサ』

次代を約束する指導者である我を迎え入れるのは、諸君らに与えられた栄光であり――祝福であるのだッ!!



――といった内容であるが、民衆から聞けば『無法者たちの侵略行為』とされオデッサはARMS及び世界三国と敵対することとなった。


オチと言えば良いのか、この放送がされたとき、感受石を応用とした電波ジャックのためか、すべての鏡や水面に彼の顔が映り声が出たことにより驚いた人間もいたということだ。例えば風呂に入っていたら水面から顔が出てきたところや化粧をしていたら鏡から、果ては水溜まりで遊んでいた子供が、それに驚いて転倒などなど、そういうことがあったらしい。




だが、この演説内容の中には、ある意味で正しい部分もあった。無論、それに民衆が気づかないことも承知のうえであり、それを計算し尽くしたうえでの「正しき義」という側面が、後からわかるのだが確かにある。


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