一葉(ハイガクラ)
いちよう
『ハイガクラ』の主人公。
19歳。首に赤い布を巻いている青年。
口が悪く、従神である中級神・滇紅には暴力的な態度を取る。
金づちである為、水が大嫌い。
他国へ逃げ出した神々を探している歌士官。
両親は不明で、鎮守の森の神獣・白豪によって育てられた。
育て親である神獣・白豪を人柱の身より解放するために歌士官となった。
伝説の歌士官・藍采和の弟子だが、踏々歌と呼ばれる呪術を使う歌士官でありながら、ありえないほどの音痴という欠陥も持っている。ただし、舞はずば抜けた才能を持つ。
今まで上手くいった例がなく、未だに連れて来ることの出来た地霊はゼロである。 同じ歌士官達からは「史上最もできそこないの歌士」と言われている。
また、藍采和は、弟子を取らないことで有名であったために、周囲の者からは「藍に取り入った」と思われている。
首に小さな翼が付いており、規格外である滇紅と中級神・花果を扱え、人の身でありながら、炎を操るなど、尋常でない力を持っている。
また、本来は何も愛さない生き物であり、『月の卵(帝江)』のみ守護し、奪う者を許さないと伝えられている神獣・白豪に守られて育つなど謎が多い。
もし『月の卵』を一葉が食べたとすれば、今頃人間でなくなってるか、白豪に殺されているとされるが…。
ネタバレ注意
入手すれば、世を統べられると伝えられている「帝江」を宿した人間。
帝江は死の気が集まる場所で生まれる。19年前、死体が集まる場所で帝江が生まれた直後、奇跡的にその場で母親の死体から産まれた赤子がいた。しかし、赤子は死の危機に瀕していた。
「帝江は死にかけている者に命を与える生き物」。
帝江は自らの力を赤子に与え、赤子は命を繋いだ。その赤子こそが「一葉」であった。
白豪は帝江の意志を以て行動しなくてはいけない存在であるため、一葉を護るために傍にいた。