概要
人間の世界とは異なる空間に存在する「聖地」に住み、額に第三の眼を持つ不老長寿の妖怪であり幻の種族。
一生に一度だけ他の生物の命を体内に取り込む『不老不死の術』を使い、自らの護衛者である「无」を作り出す。
その為、闇の者達からは不老不死を与える存在として崇拝されている。
外見は人間とほとんど変わらないが、数千年の寿命を持つため、高齢の三只眼は精神が退廃し無気力・無感動になり、残忍な性質になっている場合が多い。
妖怪達の頂点に立ち、強大な霊力と術で彼らを束ねる。他の下級妖怪達には「聖魔」と呼ばれ畏怖されている。
ただし肉体はそれほど頑丈では無く、強大な術を発揮するとしばらく眠りに入って無防備な状態になるので、无を使って身を守るとされる。
ハーン曰く第三の眼が発する妖気が強すぎるためたとえ10㎞先にいてもその位置が分かるらしい。
鬼眼王によると三只眼吽迦羅の一族は元々大きな「光」そのもののような姿をしていたが、長い時間をかけて体を少しずつ形成させたことで人間や闇の者達が知るような今の姿になったらしい。
そして人間は三只眼吽迦羅の遠い子孫であり、それは人化の法で力を失い、聖地から人間世界に追放された三只眼吽迦羅が原始時代に降臨し当時の人類である猿人と交わったことで同じ姿になるよう進化した。(「三只眼」や鬼眼王が人間を猿呼びしていたのはこれが理由か)
そのため人間にも三只眼吽迦羅と同様「意思の光」が宿っており、それが汚されていく様を憐れんだ鬼眼王によって全てを無に帰す術「サンハーラ」を起動させる要因になる。
パールバティー
個体としては最強と言われるほどの霊力を持つ、白竜が舞う年に生まれる三只眼吽迦羅の女子のこと。老いを感じると心の若さを保つために新たな人格をつくるという特殊能力を持っているが、
5~600歳ほど長生きすると人格が多くなり、精神崩壊を引き起こす危険性がある。
先代鬼眼王はその高い霊力に目を付け、自身の衰える霊力を補うためにシヴァにパールバティーの教育を命じていた。
主なパールバティー
- パールバティー三世(イラスト右にいる人物)
パイの母親。心優しい性格故に多くの弱妖達から慕われていた。
300年前の人化の儀の被術者に選ばれていたが、儀式の恐ろしさを危惧していたため无・マドゥライ(イラスト左にいる人物)と共に逃亡したが、シヴァの追跡に遭い、先代鬼眼王の配下であるスカ二ヤーに連れ去られてしまう。
その後はシヴァの爪をはめられたことにより主人格を抑え込まれ、抵抗が少ない(パイと似たような)人格になっている状態で人化の儀を行い人間となってしまう。
- パールバティー四世(パイ)
幼少の頃は三世ではなくシヴァに育てられたため恋慕を抱いていた。
母親と同じく心優しい性格で先代鬼眼王の无・ガネーシャに虐げられていた弱妖を助けようとしたほど。
シヴァが人化の儀の被術者に選ばれ人間になってしまうことを恐れていたが、その彼が事故で鬼眼王となってしまった以降は対立するようになる。
→三只眼