聖地(3×3EYES)
せいち
人間世界とは異なる空間に存在するパイもとい「三只眼」の生まれ故郷であり、三只眼吽迦羅の一族が住む世界。
聖地の中心には一族を治める鬼眼王とその妻子達、无や部下といった関係者が住む「鬼眼城」があり、その下にはそれ以外の三只眼達が住む地区がある。また谷や森などが存在していることが各場面で確認できる。三只眼以外の妖魔の種族もいるが中には奴隷として酷く扱われている者もいる。
三百年前に「三只眼」を除く一族が鬼眼王との戦いで滅びてからはどのようになっていたのかは不明だったが、第二部終盤にて八雲達が初めてその光景を目にした際は廃墟と化した鬼眼城と夥しい数の墓標があるのみだった。
以降はベナレスとその部下である九頭龍将が陣営を張っていたり、また安易に人間世界にいられなくなった「三只眼」や八雲、亜空間に住めなくなってしまったラートリーと神民達が新たな居を構えたりと色々と使われるようになった。
聖地と人間世界を繋ぐ『門』の役割を持った特殊な場所。世界の至る所に存在し、各崑崙によって異なる強力な門番が配置され、守護されている。
聖地に行くためには「崑崙の鍵」と呼ばれる三つ目の紋章が入った物品が必要であり、それは剣や香炉など一般人からすれば骨董品にしか見えない見た目をしている。また血を供物として捧げなければ鍵としての効果を発揮しない。
第二部では中国のとある山の洞窟にある崑崙、第三部ではエジプトの砂漠にある崑崙が登場している。
どちらも強力な番人が配置されており、聖地に足を踏み入れようとする侵入者を拒む。(エジプトの場合は資格を認めさせるためには番人に自身が无である証拠を見せなければならなかった)
ヒマラヤにも崑崙があるらしい。しかしどこにあるかは崑崙の鍵を使用しないと特定できないため八雲からは「兵器よりも恐ろしい」と見なされていたほど。
三只眼達が健在だった頃はこの崑崙を使って人間世界に干渉していたようであり、物語に登場する憑魔一族が鬼眼王に仕えることができていたのはこれも関係している。
行き来が比較的自由だった時代があったようだが、鬼眼王になる前のシヴァが三只眼達を人間世界にいる者達の悪影響から守るために制限した時代もあった。