概要
亜空間に存在する球城・アマラの世界を作った女神として神民に崇められ、5000年ほどの時を生きる三只眼。
心優しく慈愛に溢れた性格で聖地にいた頃はただシヴァの幸せを願い、先代鬼眼王の考えと行いに共感出来ず、苦しめられていた三只眼達を安全な場所へ逃がしていたが、その行いを先代鬼眼王に気付かれ、叛逆と見なされてしまい、アマラと共に亜空間に追放される。
アマラが無限の力で変形した球城に住み着き、孤独にならないよう自身の細胞で作ったラートリーと共に世界と生命体である神民を作ったが、ランクDと呼ばれる失敗作の生命体に顔の傷を負わされたことで暴走の可能性を危惧し殲滅を行うが、逆に神民からは「醜い者を嫌う女神」として恐れられるようになり、反乱をおこされたショックで自我を封印し1000年間閉じこもるようになる。
八雲に感化されたラートリーの呼び声でやっと姿を現したが、鬼眼王との戦いを望んでいなかったため、初めは協力を断るものの、八雲の口から鬼眼王がシヴァだと知ると考えを改める。しかしベナレスと九頭龍将に所在地を発見されてしまい、ウシャスを守るために彼女になりすましていたラートリーを人質にされたことで救出へ向かうも息子である現鬼眼王シヴァに会いたい気持ちと助けたい気持ちが強まり自ら人化の儀を勧めた。
一度は鬼眼王の洗脳によって意識を乗っ取られるもラートリーの呼びかけで正気に戻り、ニンゲンの像の位置をずらさせることでシヴァの中にいる鬼眼王の存在を吸収しシヴァを助けようとしたがその目論見は失敗し、霊力を吸収され人間となる。
自我を封印していたことが原因で身体の衰弱化が大きく進行しており、寿命もそこまで長くはないことを悟っていたが、再度球城を襲撃した鬼眼王に安楽死される。
球城アマラに住まう生命体
ウシャス、ラートリーによって創られた生命体。亜空間に流れてきた現実世界の死体の細胞を利用している。ランク付けがされており、異なる役割を与えられている者もいれば忌避されている者もいる。
ランクにはA、B、C、Dの四つのパターンが存在しており、BとCは性別が女性しかいない。これはウシャスが「小さな世界に雄は不要」と考えていたことから男性は生み出されていない。
生存圏が確保されるようになってからは工房によって生み出されている。
しかし、死体があまり流れなくなってきてからは細胞の確保がし難くなり、ランクDも生まれやすくなってしまったため問題視されるようになる。
そこへ外から干渉してきた八雲の存在によって事態は大きく変わるようになる。
- ランクA
物語には一度も登場していないためどんな容姿をしているかは不明。
- ランクB
アマラの世界にある街に暮らす民。一般の市民として生み出された個体で「神民」とも言う。
- ランクC
モンスター工房で生み出された戦闘用市民。ランクBとは区別され、靴を履くことすら許されず評議会の命令に従って闘う。街の護衛として戦うことが多い。
- ランクD
市民の失敗作。その姿は「廃獣」としてアマラの外殻に廃棄処分される。その昔は共に暮らしていたこともあったが、ある日暴走を起こすようになってからはウシャスに危険視される。
関連タグ
ウシャス……インド神話に登場する暁の女神。