序幕
あるところにアリスという少女がおりました。
空想が大好きなアリスにとって、お姉さんが読む
絵や会話のない本はタイクツそのもの。
その日も川辺でお姉さんの隣に座りながら、
空想にふけるアリスでしたが、どこからか
こんな声が聞こえてきました。
「ひゃー、大変だ!遅刻だ、遅刻ぅ!」と騒ぎながら
時計を持ったウサギが目の前を横切っていきます。
驚いたアリスは時計ウサギのあとを追いかけました。
駆けずりまわる時計ウサギはやがて大きなウサギ穴へ
飛び込みます。好奇心が抑えられなくなっていた
アリスもまた、あとに続いて穴へと飛び込みました。
穴をまっさかさまに落ちていくアリスでしたが
なぜかその落ち方はとてもゆっくりとしていて、
長い長い時間をかけて、アリスはある場所へと
たどり着きます。
そこは奇妙な住民たちが暮らす『不思議の国』。
アリスは一人、この『不思議の国』に
迷い込んでしまったのです。
そして…
ストーリー
健全なる乙女のための風紀隊
開幕:新しい想区に到着した一行だが、いきなりレイナは帽子屋ハッタと三月ウサギからナンパされる。困惑するレイナを助けたのは、『健全なる乙女のための風紀隊』を名乗る少女、アリスだった。慌てて逃亡する帽子屋ハッタたちを追いかけるアリス。そして、なぜかアリスの名前に反応したレイナもアリスたちを追って走り出す。
終幕:帽子屋ハッタたちを追い詰めるアリスだったが、そこへ追いついたレイナがアリスに言葉をかける。『不思議の国のアリス』のファンだったというレイナは本物のアリスに興奮するが、この想区のアリスは『不思議の国』は過去のものであると語る。この世にのさばる不思議、不条理、不健全を取り締まるというアリスは、レイナたちにも矛先を向ける。一行は帽子屋ハッタ・三月ウサギとともに、アリスから逃げ出すことに。
アリスという少女
開幕:マッド・ティー・クラブの二人から一行はこの想区の事情を聞く。昔は自由にみんなが過ごしていたという『不思議の国』だが、『健全なる乙女のための風紀隊』が台頭したことで、不思議な者は次々に連行されてしまったのだ。隊長であるアリスをまともではないと言い放つ帽子屋ハッタに、レイナは表情を曇らせる。二人と別れたのち、レイナはこの想区のモデルと思われる物語、『不思議の国のアリス』のことを話し始める。
終幕:原典である『不思議の国のアリス』には存在しないはずの『健全なる乙女のための風紀隊』、および『主役』であるアリスの異変に、カオステラーが関わっていると推測する一行。エクスの後押しもあり、一行は改めて、すべての鍵を握ると思われる少女アリスを探し始める。
不健全の取り締まりⅠ
開幕:一行がたどり着いた町ではアリスと時計ウサギたちがめちゃくちゃな法案に基づき、町民の取り締まりを続けていた。それをやめさせようとする一行だが、聞く耳を持たないアリスは部下であるトランプ兵たちを繰り出す。アリスを説得するために、一行はトランプ兵たちに立ち向かう。
不健全の取り締まりⅡ
終幕:トランプ兵を蹴散らした一行だが、アリスはやはり話を聞こうとしない。そこでレイナはアリスの恥ずかしい過去を次々と暴露、傍目からは脅迫にしか見えない説得でアリスを追い詰めていく。だが、もう少しで説得が完了すると思われたそのとき、マッド・ティー・クラブの二人が突如介入し、アリスを誘拐してしまう。どんどんややこしくなる状況にめまぐるしさを覚えながら、一行は二人の追尾を始める。
ハッタ・トラブルⅠ
開幕:マッド・ティー・クラブの面々を追って、一行は森へと入る。アリスの身を心配するレイナは、昔自分が住んでいた想区でアリスの話を聞かせてくれたおじいさんの話をする。レイナにとって『不思議の国のアリス』は思い入れの深い、大切な物語だったのだ。エクスは改めてこの想区のカオステラーを止める決意をするが、その直後、帽子屋ハッタの悲鳴が森に響き渡った。
健乙隊のエース
開幕:帽子屋ハッタを追い詰めた時計ウサギは、『健全なる乙女のための風紀隊』のエースと称し、メガ・ヴィランを呼び出していた。一行は帽子屋ハッタを助けるため、メガ・ヴィランに立ち向かう。
終幕:メガ・ヴィランを打ち破られて動揺する時計ウサギは女王様に報告すると言って逃走する。一行は助けだした帽子屋ハッタを取り押さえ、アリスの居場所を聞き出そうとするが、なかなか口を割ろうとしない。そこでシェインは鬼ヶ島の鬼たちに伝わる秘儀を、帽子屋ハッタに行使。究極の苦痛にも等しき快楽を前にし、昇天した帽子屋ハッタはついにアリスを連れ去った、隠れ家の場所を教えるのだった。
正しき淑女の作法Ⅰ
開幕:マッド・ティー・クラブの隠れ家である洞窟にたどり着いた一行だが、そこにいたのはアリスがいなくなったと泣き叫ぶ三月ウサギだった。慌てる一行が事情を聞き出すと、どうやら三月ウサギの繰り出した所業に、怒ったアリスがそのまま洞窟の奥へ引っ込んでいったらしい。まったく話が通じないマッド・ティー・クラブの二人を放置し、一行はアリスを追って洞窟の奥へ向かう。
終幕: 洞窟の奥で泣いているアリスに、レイナが駆け寄る。初めは警戒するアリスだったが、自分を心配するレイナたちに少しずつ警戒心を緩める。そして「お菓子でも食べながら、おしゃべりしない?」というレイナの提案を、アリスは恐る恐る受け入れるのだった。
正しき淑女の作法Ⅱ
開幕:これまでレイナたちが繰り広げてきた冒険の話にアリスは興味津々で耳を傾ける。打ち解けてきたアリスとレイナだが、隠れ家にいる一行のもとへ時計ウサギ率いる『健全なる乙女のための風紀隊』が強襲を仕掛けてくる。レイナたちに感化されたアリスすらも取り締まり対象とみなす時計ウサギたちに、一行は立ち向かっていく。
正しき淑女の作法Ⅲ
開幕:一行の抵抗を受けた時計ウサギは先に捕えた帽子屋ハッタを連行したまま、撤退する。すぐに追いかけようとする一行だが、ヴィランたちに妨害されてしまう。時計ウサギを見失う前に、一行はヴィランたちを退けてあとを追いかけようとするが…
終幕:時計ウサギを見失ってしまった一行。アリスの話によると、捕まったハッタはハートの女王の裁判を受けたのち、すぐに処刑されてしまうという。裁判が開かれるハートの女王の城は選ばれた人間だけしか進むことができない。八方塞がりとなる一行に、アリスが道案内を申し出る。アリスの示してくれた気持ちに、レイナは感謝するのだった。
ちっぽけな子供の戦い
開幕:ハートの女王の城で開かれている、法廷に乗り込んだ一行。だが扉を開いた先に待っていたのは裁判ではなく、大勢のトランプ兵たちだった。すべては一行をおびき寄せるために、アリスが仕組んだ巧妙な罠だったのだ。レイナが語ってくれた冒険譚を見下すアリスだが、一行は決して怯まない。逆境を覆すために、一行はヒーローの魂とコネクトする。
素晴らしき不条理
開幕:トランプ兵を蹴散らしたレイナは、アリスがかつて繰り広げた冒険の素晴らしさを訴える。レイナの言葉に動揺を示すアリスだったが、そこへ現れたのは、カオステラーと化したハートの女王だった。なにを信じればいいかわからなくなっているアリスを励ましつつ、レイナは仲間たちとともにカオステラーとの戦いに挑む。
終幕:ついにカオステラーを打ち破った一行。アリスは自分の誤ちを認め、レイナと和解する。そしてレイナはアリスに出会えた運命に感謝しながら、いつものように想区の『調律』を果たした。
だが、『調律』を終えてもなぜかアリスは記憶を保ったまま。するといきなり帽子屋ハッタが現れ、新しい物語の開幕を告げる。謎の怪物に変貌した帽子屋ハッタに囚われるアリス。一行もまた闇に飲まれ、意識を失ってしまう…
前回 | キャラクターイベント「靴をはいた猫VSファントム」 |
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