CV:音乃菜摘
概要
『とらいあんぐるハート3』の登場人物。
狐の姿から、少女、美女の三段階に変身する。
かなり人見知りが激しくすぐ物陰に隠れるが、毎日神社に餌をもって通い詰めた高町なのはの熱意に押されてなのはに懐き、後に親友となる。その正体は神咲薫によって異能力の大部分が封じられた妖狐。ときおり子供姿に変身する。大福、油揚げ、甘酒が大好物。
本来は臆病だが妙に人懐っこく、かつ純真な性格の子狐。性別は雌で、人間形態を取るとき一見巫女のような格好をしているのは最初に出会ったみつという巫女を真似たもの。また久遠という名は次に出会った恋人である弥太という売薬商の少年に与えられた。人間形態は大人と子供にモードチェンジが可能で、能力や知能レベルも変身程度によって変化する。変身しても耳と尻尾が残ってしまうが、尻尾については子供モードだと1本、大人モードになると5本ある。天候操作や雷撃、夢写しなど妖狐としての数々の特殊能力があり、その力が破壊に向けられると周囲を100年にも渡り草木も生えぬ焦土にすることが出来るほどの能力がある。
生まれてしばらく経ったある日、餌を求めてある神社に出入りした際、みつと出会い彼女の友達となるが、みつは神主である親の手で人柱にされ命を落とす。突如姿を消した彼女を探し回るうち怪我をしてしまい、助けを求め人間形態を取ったところに弥太と出会い恋に落ちるが、直後に伝染病が流行り出す。やがて仕事柄免疫があった弥太だけ伝染病にかからないことに対して村人が疑心暗鬼に陥ってしまい、神主の神託で彼も生贄に捧げられてしまう。彼の無惨な最期の一部始終を見てしまった久遠は、神職という存在に激しい怨念を抱き、理性を失い全国の神社仏閣を雷撃で無差別に破壊して回り、そして多くの犠牲の上で封印された。ところが約10年前に封が解けて復活してしまい、神職にあった那美の両親が命を落としてしまう。これを再び封じるために戦った「神咲真鳴流」の伝承者であった葉弓の祖母・亜弓も命を落とし、薫の先代の「神咲一灯流」伝承者である和音も引退に追い込まれ、同道していた薫の掛けた封により辛うじて子狐形態に固定された。これにより異能力は子供姿への変身と簡単な雷撃を放つ程度に押さえ込まれているが、その封は時限的なもので、久遠の処分を委ねられた那美はその間に本来の純粋な心を取り戻させようと教育していた。再封印の自信がなかった薫は以前から封の切れる前に久遠を殺すつもりでいたが、決行の際に偶然居合わせた恭也に邪魔されているうちに封が切れ、一同は絶望的な戦いを強いられてしまう。最後は久遠との絆を信じ那美が鎮魂術を駆使した結果、久遠から祟りを分離することに成功、皆が辛くも生き延びる。
祟り狐でなくなった後はなのはの教育により片言ながら言葉がしゃべれるようになり、また大人形態にも自由に変身出来るようになるが、すぐ空腹になるとの理由で通常は子供姿を取る。なのはとの絆も深まり、翌年春には魔法少女と化したなのはのサポート役を買って出るが、その件については下記を参照のこと。やがて那美の大学卒業とともに久遠も海鳴を離れ、十六夜のように主とともに退魔の仕事で全国を飛び回ることとなる。
『魔法少女リリカルなのは』(トライアングルハートスピンオフ版)内での扱い
高町なのはの親友の妖狐。
魔法少女につきものの「不思議なお供のペット」役となる。
神咲那美により封印が解かれ、『とらハ3』本編では不慣れだった言葉と力のコントロールも覚え、移動手段(飛行魔法など)や攻撃魔法を持たないなのはをサポートをする。
とくに「夢移し」の能力は本作においても重要な役割を果たす。レイジングハートに触れたことでイデアシードの気配を感知する能力を得る。
人間形態への変身は自由自在となったが燃費や2本足はバランスがとり辛いなどの理由で普段は狐形態をとっている。
動物好きの寮生に触られに行ったりなのはとクロノを二人きりにしたりと、狐ながらに色々と気を遣って生きていたりする。
アニメ版ではユーノに役割を取られてしまった。