かつて、水中の隠修会に代々伝わっていた教論書。今やその存在を存じる者は誰もいない。
概要
オープンワールドRPG『原神』2023年9月27日、Ver.4.1と同時に実装され、武器ガチャ『神鋳賦形』にてピックアップになったヌヴィレットのモチーフ武器。
性能
メインステータス | 攻撃力542(最大強化Lv.90時) |
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サブステータス | 会心ダメージ88.2%(最大強化Lv.90時) |
固有能力「万世の激浪」 | HP上限+16%。現在のHPが増える、または減る時、重撃ダメージ+14%。継続時間4秒、最大3層まで。0.3秒毎に1回のみ発動可能。3層まで重ねた時、または3層の継続時間がリセットされた時、元素エネルギーを8ポイント回復する。この方法による元素エネルギーの回復は、12秒毎に1回のみ。 |
※武器効果は精錬ランク1の時。
見て分かる通り、ヌヴィレット用に特化した武器となっている。
ヌヴィレットは突破ステータスとして会心ダメージを38.4%稼げるため、それだけでもこの武器と合わせると126.6%となる。
武器効果の発動条件である"3回のHP増減"はヌヴィレットのメイン火力である「重撃・衡平な裁量」で容易に達成できる。
達成した場合は重撃のダメージバフに加えて、装備者の元素エネルギー回復も付いているのがありがたい。
一方で
- HPを参照するキャラでないとHP上限上昇が火力に繋がらない
- ダメージバフは重撃のみなので、重撃主体のキャラでないと真価を発揮しない
- そもそもHP増減が短時間で複数回起きないと武器効果が発動しない
という理由から、現状ではヌヴィレット以外で扱うのは中々に難しい。
見た目
元が法を司る人物なだけあって全体的に法典のような見た目である。
強化前(Lv.40時点まで)は全体的に青く、黒い模様があったり外側には銀箔があったりと少々暗めの色合いをしている。
強化後(Lv.41~)は黒かった模様が青白く発光し、銀箔もいくつか青くなり、書物としての中身の発光度合いが強化前に比べて強くなる。
フォンテーヌ出身のキャラクターがこの武器を所有すると、本の先端がキャラの『アルケー』に対応した色に発光する。(ヌヴィレットのアルケー属性はプネウマなので、発光色は白)
ストーリー
「我々は千年の誓いを心に刻み、水都の基礎を守る。」
「蜜のように魅惑的な罪がもたらした束縛を忘れるな、」
「我々が負う足枷のような重い責任も忘れるな、」
「神の、我々に対する蜜のように甘い恩賞と信頼を意味する。」
「我々は水色の災禍を防ぎ止める盾であり、決壊口の防衛線である。」
最初の監視者は、いつも新たな加入者を連れて厳かに誓う。
そう、誰もこんな生活は選びたくないが、何事にも代価がある。
我々はかつて暴力の喜びに屈し、あるいは貪欲に駆り立てられていた。
これは正義の報償であり、最後の救いでもある。
ここには日差しも家族もないが、少なくとも喜びがある。
時には、彼らが果たして自分と共に誓いの言葉を述べたのか、それとも彼らにとっては少しも意味のない音をやむなく発したに過ぎないのかと疑うことはあっても、やはり心から期待しているのは、神が重責を託した時の狂喜が、彼の味気なく何の希望もないことが決められている未来を照らし、その「兄弟姉妹」すべての行く先を照らし、残された命に意味を与えること。
これは監視者たちに何代も伝わる教えとなり、流れる水の如く絶えることはない。
もし滅亡の前兆が訪れても、洪水がすべてを洗い清めるからだ。
我々は使命と幸福を心に抱いて戦うだろう、まさに神が我々を心に抱くように。
私の使命はすでに果たした。神の恩恵と使命は頼んだぞ。
最初の監視者が不思議な光を放つ鉱脈に埋葬されたのは、そこが一番明るかったからである。何年も影の中で生活した男は、いつか見た光を胸に抱いて、決壊口近くの地下で静かに眠っている。
最後にすべてを洗い清める洪水は、決壊口からは噴き出さない。
運命は栄誉ある死を果たす機会をなかなか賜らない。
か細い水流が盗人のようにこっそりと隠修会を侵蝕している。
その行列に加わるしかない者、水の下で暮らす者はますます増えているが、
誓いを立て、誓いの意味を理解し、教諭書の教えを知るものは少なくなっている。
歳月が過ぎ、雄壮にして薄暗く不気味な要塞が海底から上昇してくる頃には、かつて監視者を、神の恩寵を担う者を自任していた最後の修道士——
その墓所の在処を知る者はいなくなっていた。
相対的にここはまだ恵まれているほうで、別の閉じられた決壊口は、数年後に企みを抱く者に見つかった。