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何が事前に相談だ!

なにがじぜんにそうだんだ

「何が事前に相談だ!」とは、テイルズオブジアビスの主人公ルークが小説版で言い放ったセリフである。

概要編集


「何が事前に相談だ!」とは『テイルズオブジアビス』の主人公、ルークが小説版で言い放った台詞である。

正確な台詞は「何が事前に相談だ!自分だけわかったような口ぶりで、勿体つけて何も説明しない奴に、どうして言えるってんだ!」となる。


アクゼリュス崩落の後、突き放した態度を取る仲間たちに言い放ったルークの怒りが込められている。

確かにルークのしでかした事は重大だが、自分たちのやった事(特にルークを放置して自分達だけで事を進める等)を棚に上げて何も行動せず、そのくせ「事前に相談して欲しかった」と言ってくる面々にはこのセリフで糾弾したくもなろうというものであり、こればかりは正論だと言いたくなるプレイヤーも多数いた。


小説版ではこの言葉の後にジェイド・カーティスが原作となるゲーム版のように「…艦橋に戻ります。ここにいると馬鹿な発言にイライラさせられる」の台詞を発しているが、なんだか口喧嘩に負けた後の捨て台詞とも捉えられてしまう。

(彼の真意を知って行けば当然そんなことではなく、責任転換するルークを、自身の研究のために恩師を含めた人々の命を弄んでしまった過去の自分自身と重なったためである。いうなれば、ルークだけでなく自分自身に対する怒りもあったとも言える)


確かにアクゼリュス崩落の件はルークが事前に仲間達に相談していれば回避できたかもしれない……しかしルークから相談されるだけの信頼を得る努力をしなかった仲間達にも非があるのもまた事実である。

ただ、作中で非常に分かりづらいが、ジェイドも含め仲間たち全員が自分たちそれぞれに非があることを自覚していると思わしき節がある。(上述でも語ったようにジェイドが勿体付けて話さなかったのも、その真実を突き詰めていくと『話そうにも話せなかった』『話したところで信じてもらえるはずもない』ことが見えてくる)


また、キムラスカとマルクトは、これまで互いの戦争でため込んできた恨みつらみを越えて和平を結ぼうという、慎重にならざるを得ない事態。場合によっては、和平の隙を突いて戦争が優位になる不意打ちを仕掛けられるかもしれないという緊張状態にもあった以上、対立する国の者同士で和平に至るだけの信頼関係を結ぶというのは、為さねばならぬことであるが同時に非常に困難でもある。仲介役のダアト=ローレライ教団は預言に忠実すぎるがゆえに『戦争が繁栄に繋がる』という予言を発表すれば、簡単に世界中を混沌で満たしかねない。

こういった状況が背景にある以上、個人間においてもそれは強く影響し、互いが敵国の者および双方を簡単に戦争状態に貶めることができる仲介役の組織で占められてるルークたちが信頼関係を結ぶというのは想像以上に難しいものがあっただろう。(一例として、預言に従って戦争を引き起こしたがってるモースの部下と言う立場のティアは、それだけでルークの信頼を得辛いものがあった)


とはいえ、当人のジェイドはアクゼリュス訪問前からルークを馬鹿にした発言を度々しており、その態度は和平の大使としてどうなのかというレベルでルークは常に腹を立てていたため、いくらヴァンとの約束や兵器にされる恐れからの視野狭窄がなかったとしても相談されることはなかっただろう。その他の仲間も何かしらルークに悪印象を抱かせる行動や隠し事をしており、唯一例外といえるガイもはなから放任予定かつヴァン程の信頼はないため、視野狭窄に陥ったルークに相談してもらえる人物はいなかったと言える。


だがルークもまた、他人に対しそこまでヴァン程入れ込むことはまずないため仲間たちの努力不足だけが原因というわけでもない。ましてやデオ峠からのルークは責める資格のない言動をしていた。特にリグレット戦後のスキットでティアから説明が足りなかったと認めたうえで「説明する意思を削ぐ態度」をとっていると諫められても、「また説教か」と聞く耳を持たず暴言すら吐く始末なので、例え粘り強く説明し続けても理解しようとせずに聞き流されていただろう。結局のところヴァンが用意周到すぎたことが一番の理由であり、預言やルークに対する親の接し方含めあらゆる要素をうまく自分を絶対的に信頼するように仕向けたヴァンの忍耐強さ・執念の賜物といえる。


故に、誰のせいかと言われれば(プレイヤーからすれば一目瞭然だが)当然ヴァンのせいであり、ジェイド達は冷静に「何故こうなったか?」を紐解くべきであった。どう考えてもルークの悪戯心で起こせる事件や被害でない以上、裏で糸を引いていたであろうヴァンが原因なのは明白であるため、まずルークを宥め理由を聞き出すべきで、それをせず実行犯であるルークを突き放して一人残して立ち去るなどしてはいけなかった。(逃亡…は高空故に不可能にしても自決にせよ罪悪感に潰されるにせよ万が一自殺でもされれば背後関係が完全に不明になってしまう、最悪でも監視を置くべきである。)

逆にルークは(大きすぎる被害でパニックになっていたのもあるためほぼ不可能だが)「自分のせいではない、お前らだって悪い」と思考硬直や現実逃避や責任転嫁をせず、まずやってしまったことに対する反省や後悔を見せて話を聞いてもらう体勢を取ってもらわなければ弁解もなにもないのだ。

(まあそう出来ないようなメンバーをヴァンが裏で誘導したのだろうが、そう言う意味でも実に周到に、起きるべくして起きた仲間割れである。)




関連タグ編集

テイルズオブジアビス ルーク・フォン・ファブレ アクゼリュス崩落

俺は悪くねぇ!

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まるで成長していない…報連相を行うには程遠いほどに信頼関係が破綻していた為に惨劇に発展した類似例。

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