男性バージョンは以下。
概要
太陽を司る神バラルが、神としての視点ではなく人間としての視点で人間を観察したいという欲求により作り出した人間体。とはいえ、意識はバラルの写し身とかではなく、独立した人格を持たされている。リベル側からすればバラルに仕える立場という自覚を持った個人。
そして、旧作『インペリアルサガ』の世界で起こった戦いを、全プレイヤー×全ストーリー周回の分だけあまねく観測するという大役を任命された。大雑把にしか使命を伝えられていなかったため、ストーリー1周分(40年)の戦いを傍観すればよいとばかり思っていた矢先、その使命の全貌を知り、神の使命を果たすことの重みに気づかされる。
不死身の肉体および誰からも気づかれない隠匿技能を持たされた状態で、ひたすらに果てしない時間を観測に費やす。人々を含めての具体的な対象観察も含まれていたため、ほんの少しの言動や態度の違いで発言の真偽を見抜ける技能を身につけていった。
しかし、人々が窮地を乗り越える為に戦い、生き抜くその様子を見て、観測の最終盤にて自分の意思で行動しようと決意。
歴史に介入し、避けられる悲劇をできるだけ回避させ、少しでも生存率を上げようと活動を開始したところから、運命が動き始める。
この世界は、いわば神々の戦いにおいて仕掛けられた「寄せ集めの仮住まい」であるため、戦いが終われば集められた人々は元の世界へ帰還され、ここでの戦いはおろか生死さえなかったことにされる手筈だった。つまり、危機を救おうとする自分の決意も最終的には無用となる。
それでも、原作の世界で避けられなかった悲劇をこの世界で(リベルの介入なしに)回避できた奇跡まで見過ごすことは、リベルにはできなかった。そこで、この観測を終えたときにもたらされるバラルからの対価として、この戦いに関わった人々を元の世界へは返さず、代わりに滅びかけた惑星を再生させたうえでそこを新天地とし、平和な第二の故郷で幸せに暮らしてもらう願いをバラルへ要求した。
願いが成就すると、この惑星ディミルヘイムを理想郷とするべく、一から世界の設計を携わることになる。止まった時間とはいえ果てしない作業を経てこれを成し遂げたリベルは、数千年の月日が自分の肉体にのしかかったことでついに力を使い果たし、二度と覚める事のないであろう眠りへと就いた。
こうして、惑星が再び滅ぶその時まで眠っていたであろうリベルの運命は、しかしそのわずか1年後に、突然の目覚めというありえない状況で急変することになる。
目覚めたばかりの地におそってくるモンスター軍団。なんとか退けたものの、異変を察知して旅に出たところ、その目に飛び込んできた光景は、平和なはずの世界で引き起こされる「真影帝国」による新たな戦乱、そして惑星を滅ぼす力を持った強大な存在「亡星獣」という脅威であった。
この旅路が、本作のメインストーリーとなる。
観測者ではなくなったリベルだが、その使命を世界中に知られており、多くの仲間に支えられながら世界中の大陸を旅することになる。その中で、仲間と共に戦うことが当たり前と自覚するようになるなど、観測者時代とは観点も性格も大きく変化・成長している形跡がうかがえる。
また、経緯が経緯だけに、戦闘における相性属性も、他全てに対し有利を取れる「星属性」という特例になっている。それだけでなく、ロールタイプも唯一のバランス型である「オールラウンダー」と同じく特例。
一方、観測者時代に比べてほとんどの力を使い果たしたらしく、その鍛え抜いた観察眼を用いることで戦いでは実力以上の力を見せるものの、とある都市で受けたバイタルチェックでは生きていることが不思議なぐらい衰弱している窮地に本人の自覚がないまま置かれていたことがわかり、旅路で知った脅威とは別に多難な前途を予感させている。
しかしながら、世界を作り直した責任者としての自覚から、多くの仲間に支えられながらもこの問題を他人任せにすることは決してできず、バラル神が「エクリプス=日食」により狂乱状態へと堕ちるなど、リベル本人が関わらなければならないであろう戦いの兆しもある。
性別について
初回スタート時にプレイヤーのニックネームを入力し、同時にリベルの性別を選択することになる。ここまでなら類似したシステムを採るゲームは数多い。
しかし、「後から」「何度でも」「いつでも」「変更可能」という、プレイヤーにとってはファジーな、そして世界観として見ればカオス極まるシステムが搭載されている。好みや場面に応じて選べるのだが、そのためリベルには性別が設定されていない(姿に即した性別が付与されるわけではなく、戦闘では無性扱い)。
なお、ガチャから排出される別衣装バージョンは、外見の性別が固定であるものの、そちらにも戦闘中に有効な性別フラグはない。