俺の屍を越えてゆけ―呪われし姉弟の輪舞―
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おれのしかばねをこえてゆけのろわれしきょうだいのろんど
俺の屍を越えてゆけ・呪われし姉弟の輪舞とは、ファミ通文庫にて発売された同名のゲームのノベライズである。
1999年に発売されたPSソフト俺の屍を越えてゆけのノベライズである。著者は海法紀光氏。発売元はエンターブレイン。2003年初版発行。
挿絵・表紙は俺屍のキャラクターデザインを務めた佐嶋真実氏。
2015年6月現在、俺屍の正式なノベライズはこの一冊しか発行されていないため、俺屍の小説版といえばこちらを指す。
この項にはゲームのネタバレが若干入っております。
ゲーム開始前の十数年前程が舞台で、片羽ノお業が人の男に恋をして、イツ花と黄川人を産むところから、神々と朱点童子の戦いまでを描いている。
ゲーム内ではほとんど描写されることのなかった天界の様子や、神々の派閥争い、イツ花の出生の秘密や神として転生した昼子の葛藤、黄川人がどのようにして朱点童子となったかが独自の解釈を含め丁寧に描かれている。
その文章もさることながら、ユーザーそれぞれが個々の一族の歴史を紡げるのが売りの俺屍にとって、特定の一族が主役ではなく、あくまで神目線から描いたストーリーは好評である。
また、桝田省治氏によると、「小説版の描写も俺屍における一つの解釈ととらえてほしい」とのことだが、二次創作に置いてこの小説版の設定をとりいれている作品は多い。
2014年には電子書籍版も発売。
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