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偉い人にはそれがわからんのですよ

えらいひとにはそれがわからんのですよ

TV版・機動戦士ガンダムにおける上層部と現場のギャップ、いわゆる『大人の事情』をガンダム風に現す言葉である。
目次 [非表示]

「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」

概要編集

TV版・機動戦士ガンダム_第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」でジオング担当の整備士(ニコニコ大百科の記事)が現状として完成度80%の脚のついていないジオングに対して「宇宙空間に限定するなら100%の実力を発揮できる」という意味でシャアに発したセリフ。


「実際にジオングの開発が間に合っていない」という現場の人間の都合と「他に乗る機体が無い」という理由で組み立て途中のジオングを押し付けられた偉い人であるシャア本人の現状が絶妙なハーモニーを奏でていて面白いと評判のシーンである。ちなみにTV版でシャアの相手をしていた技術員はシャアの質問に対してありのままを応えており、遠慮の無い物言いに愚痴をこぼすシャアに根拠が無いながらもエールを送るなど粋な対応をしている。

ちなみに編集

TV版はこのセリフが正しいのだが、当時のTV版の視聴率がお察しくださいレベルであったため、有名な劇場版の『偉い人にはそれがわからんのです』のほうで記憶している人のほうが多いのである。


視聴覚室編集

モビルスーツの脚って飾りなんですか?


あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。


本質編集

1997年に、『アニメのファーストガンダムのノベライズ』として、富野監督が自ら著した「密会 アムロとララァ」(角川スニーカー文庫)では、『有機体が辿り着いた人型という究極の柔軟性を持った形を、機械的に最高の性能を出ないからと変えてしまうのは、人の知恵の傲慢である』と切って捨てている。

この頃(以降)の富野監督はナチュラリスト嗜好が強く、またTVアニメ『機動戦士ガンダム』の現場で起きていた物事も(当然ながら)既に“肥やし”となっていた。このためむしろ、例え戦場が宇宙に移ったとしても、自然の中で育まれたものに対する敬意を忘れてはならないという啓蒙を広めている。


組織論としても、『トップエースであるシャアが、未完成の機体に搭乗せざるを得ない状況が、ジオン公国の終焉を端的に表している』としている。


関連項目編集

機動戦士ガンダム

ジオング

キャスバルぼうや

整備士


表記揺れ編集

偉い人にはそれがわからんのです

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