概要
シャングリラ・フロンティアに登場する7つの最強種であるユニークモンスターのうちの一体。
主人公であるサンラクが接触する前からプレイヤーに知られたユニークモンスターの一体であるが、プレイヤーがその全容を知ったのは、サンラクとオルケストラとの戦いがきっかけである。
また、作中でサンラク以外のプレイヤーによって明確にクリアされた最初のユニークモンスターである(厳密には天覇のジークヴルムと言う前例があるが、攻略状況がかなり特殊な為に除外される)。
ユニークモンスターの中でもかなりの特殊なボスであり、まずオルケストラとの戦いには征服人形(コンキスタドール)との契約が必要であり、契約後に『招待状』を受け取る事でオルケストラとのユニークシナリオEXを発生させて戦う事になる。
サンラクはサイナと契約する事で上記の条件を達成したために、オルケストラと戦う事になった。
戦闘
平たく言えば過去にプレイヤーが戦ったボスとの再戦、いわゆるボスラッシュを強いてくるのが最大の特徴である。
本来は、合計4回のボスラッシュを切り抜けた末に、最後のボスを倒す事でオルケストラ戦はクリアになるのだが、サンラクの活躍を見たシャングリラ・フロンティアの運営の一人である継久理創世により、難易度がアップグレードされ、偽典と正典のゲームクリア条件が制定された。
ボスラッシュ
このボスラッシュの再現の際に、戦闘フィールドとなる「劇場」に、「歌姫」とオルケストラの名前からも分かるとおり音楽の演奏を行う「オーケストラ」が現れ、音楽の演奏と共に戦闘開始となる。
登場するボスはほぼランダムだが、実はこの際に歌姫が歌う歌には、戦闘終了の為の条件が明示されている為、歌を聴いて戦闘終了の為の条件を達成していくのが基本的な攻略法になる。
偽典
創世のアップグレードによって発生した、オルケストラ攻略の別ルート。
このルートでオルケストラを攻略した場合、偽典による真理書を獲得する事になる。
この場合、オルケストラ攻略の情報の全てが明かされず終わる。また、正典ルートとはラストに戦うボスとその演出が大きく異なる。
演出面では、フルオーケストラによる演奏が行われる。
本編では、ライブラリに所属するプレイヤーであるミレイがこれを攻略した。
登場ボスはプレイヤーの情報を基に生み出されるモンスターであり、擬人化の逆を行う事になる。
登場するモンスターは創世が仕込んだ嫌がらせ込みの法則性があり、対象が心の中で思ってる「自分はこういうやつなんだろうなぁ……」という部分がモンスターデザインに組み込まれる。
正典(カノン)
創世のアップグレードによって発生した、オルケストラ攻略の本ルート。
言うなれば、オルケストラ戦におけるトゥルーエンドであり、クリアによって真理書の正典が獲得できる。
演出面では、フルオーケストラだった偽典と違い、歌姫一人だけが残って独唱する。
ボスとしては、プレイヤーにあだ名(サンラクは「渡り鳥」)をつけた後、一人残ったオーケストラの演奏者に「歌姫」からあだ名を模した仮面が渡される。
最後のオーケストラはプレイヤーの姿を形どり、ロード時点でのプレイヤーを上回るステータス調整がされる。
この「再現体」はプレイヤーを徹底的にメタるための最適解を出し続け、プレイスタイルは随時更新される。
プレイヤー自身へのバフなどの強化も反映される。
オルケストラの正体
一つ、音楽プレーヤーを所有した者達による「未来を確かめたい」という意思
二つ、アンドリュー・ジッタードールによる「神代の文化を知ってほしい」という意思
三つ、それは───
オルケストラの本体は地球時代に製造された音楽プレイヤー「ポケットアリアG型10-82119」である。
(型番は語呂読みで「108(永久)2(に)11(響)9(く)」)
何度も壊れながらも幾度となく「修理」され、数多の所有者の手を渡って「ユートピア」までたどり着いた継承とバトンタッチの結晶である。
本来マナ粒子による「思考の現実化」には生きた人類の意志が必要である。
オルケストラは受け継がれてきた音楽プレーヤーに何故か残っていた神代「以前」の人類の残留思念に何故かマナ粒子が反応し生まれた正真正銘のオカルトである。
余談
実は作者がユニークモンスターの中でも最初に思いついたキャラクター。