「教えてあげよっか。『降りそそぐ嵐』の異名のワケを」
CV:富田美憂
概要
使徒聖の第三席。『降りそそぐ嵐』の二つ名を持つ女性。小柄ながらタンクトップから覗く二の腕は鋼のように引き締まり、乱雑な長髪と日焼けした肌、口元に見え隠れする犬歯は異様に長い。
機構Ⅴ師――無主地と呼ばれる未開拓領域に配属される帝国兵の中で頭角を現し、昇級した。
人物像
非常に大雑把でざっくばらんな性格の女性で会議中でも平然とジャンクフードを頬張るなど規則にはかなりルーズ。ネームレスとは一方的にからかって袖にされる関係。
一方で敵である皇庁に対しては、戦場で幾度も自分たちを見下しながら蹂躙する星霊使いたちを見てきたが故か、帝国が星霊使いを迫害したという言い分をそういう彼らこそが自分たちただのヒトを見下しているとネームレス同様敵愾心を抱いている。
それ故、星霊使いをただ生まれ持った星霊の強さだけで大した努力もせず楽な思いをしてきたと曲解して決めつけている面もあり、交戦したキッシング(実際には彼女も年端もいかない頃からシャレにならない殺人的な訓練を今に至るまで積んでいる)に対してはその感情が浮き彫りとなっているなど、上記の大らかで気さくな性格に反して基本的にはネームレス同様に思想的にはレイシストである。
とはいえ彼女より過激な魔女嫌いと評し、後に上述のキッシングやアリスリーゼといった王女たちが天守府に滞在することを暴れて猛反対した第二席の使徒聖に比べれば穏当な方で天帝の命令とあれば、敵対したキッシングを生かして監視するなどそれなりの自制心はある。もっとも彼女との共闘は最後の最後まで渋ってはいた。
能力
小柄な肉体でありながら、自分よりも大柄で体重百キロ近い帝国兵を軽々と放り投げられる膂力、超人的な五感と動体視力を持ち、不可視のネームレスの気配を感知した挙句に、上空から放たれたキッシングの棘を視認し、さらには、後述の重量兵器を常に担ぎながら歩き、跳び、走れるなど強靭な耐久力を誇るなど常人離れした戦闘能力を誇る。ネームレス曰くその肉体は帝国の機密仕様らしい。
上記の天性の才能もさることながら、豊富な戦闘経験による状況判断も卓越しているなど正しく歴戦の戦士と呼ぶに相応しい実力を有し、本人もそれを自負している。
それに加え彼女には上記の二つ名『降りそそぐ嵐』の由来にして代名詞たる切り札である電子制御型36連機関砲『暴嵐荒廃の王(ルインドキング・ハリケーン)』を扱う。
毎秒1000発の弾丸を発射し、その威力は炎、雷、氷、水、土といった障壁をも突破しあらゆる星霊使いを殲滅するというコンセプトで開発された艦載兵器で常に冥の背に担がれて普段は光学迷彩機能で不可視にしている。
その威力は並みの衝撃では表面さえ剥がれない強固な石材でできたゾアの居城月の塔の壁を砂の城のごとく砕いて風穴を開けるほど。
さらには上述の1000発の弾丸とは別に真の弾丸が存在するらしいが、詳細は現時点では不明。