概要
小説『アンデッドガール・マーダーファルス』に登場するキャラクター。夜宴に所属する半人半鬼の青年。20代前半。1888年のロンドンにて、15歳で完全犯罪を成し遂げた伝説の殺人鬼。モリアーティの弟子。
外見
髪と瞳が赤く、四肢に近い動脈と右の顔面には赤い刺青のような線が浮き上がっている。
人物
常に冷静沈着だが、非常に残忍且つ冷酷非情であり、他者を殺害することに何の抵抗もない上、他者の命を奪うことで己の思想の糧とするという狂気的な思想の持ち主。反面、師であるモリアーティに対しては常時礼儀正しく接している。
モリアーティの人体移植に関する論文を読み、清国で隠遁していた彼の元を尋ね自分自身の肉体に怪物の力を移植するよう依頼した。日本を訪れた際に鬼を捕獲し、津軽を始めとした鬼殺しの隊員達を半人半鬼の実験台にし、その研究結果を参考に鬼の力を取り込み半人半鬼となった。その後、モリアーティと共に馳井一族を襲撃した末に鴉夜の首を切断し、その肉体を奪い去った。
能力
津軽同様に半人半鬼であり、極めて高い戦闘能力を持つ他、鴉夜から奪った不死の肉体から力を得て免疫力を高め、さらに吸血鬼の再生能力と鋭敏な五感も手に入れている。最大の武器は両の手刀で、その威力・速さ・鋭さは人体を鋭利な刃物のように容易く斬り裂く。身体能力では同じ半人半鬼である津軽をも凌駕し、「殺人の年季が違う」とまで言われている。その上、頭脳明晰でもある。しかし、圧倒的な戦闘能力から狡猾さで津軽に劣っており、ダイア争奪戦の際には圧倒的な実力で勝利するも、僅かな隙からダイアを奪還されてしまっている。
人間だった頃から卓越した戦闘能力を持っており、津軽を始めとした鬼殺しの隊員達を瞬く間に制圧し、半人半鬼となってからはさらに戦闘能力が向上している。