幼少期から食への情熱は人一倍。
食欲以外に取り柄はないが、め以子の発言が店の人気メニューを生み出した。
大正時代、元気いっぱい海老茶式部な女学生の頃に、大阪生まれの帝大生・西門悠太郎と出会う。
自分にはこれといった「夢」も「将来の展望」もないが、交友の中で「食べさせたい!」という思いが芽生え、恋心に発展。
大正12年に押しかけ女房として大阪の西門家に嫁ぐが、複雑な家庭環境に戸惑い、小姑にはことごとく否定されいじめられるが、西門家を皆が笑顔でご飯を食べられる円満な家庭にするべく奮闘する。
昭和20年には、東亜大戦の空襲で焼け野原となった大阪で、敗戦という悲運にめげず笑顔で子供たちに炊き出しの食事を配った。