双子の騎士
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ふたごのきし
手塚治虫による少女漫画。同作者作品『リボンの騎士』の「著者自身の手による」ものでは唯一となる正統な続編作である。
『リボンの騎士』(初代・少女クラブ版)の続編として1958年から翌年まで『なかよし』にて連載された作品で、連載時の作品タイトルは前作本編同様に『リボンの騎士』とされていた。現在公式に使われている『双子の騎士』のタイトルは単行本化時における前作との差別化の必要性から、改めて付されたタイトルである。
なお、上記の通り、少女クラブ版『リボンの騎士』の続編であるため、後に『なかよし』で発表されたセルフリメイク版(俗に「なかよし版」とも呼ばれる)の『リボンの騎士』とは矛盾が生じる部分が散見されている。
シルバーランドの王位に就いたフランツと、その妃となったサファイアの間に男女の双子が生まれ、家臣の間に世襲制度をめぐって権力・派閥闘争が勃発。その中で双子の兄・デージィが行方知れずとなってしまう。
内政の混乱が国の内乱に至る事を恐れたフランツは、止む無く残された双子の妹・ビオレッタをデージィの身代わりにする事を決める。サファイアは娘に自分と同じ苦労をさせたくないと反対するが、ほかに手立てもないため、結局折れざるを得なかった。
かくてビオレッタは一日おきに「気丈で腕白な兄・デージィ王子」と「病弱な姫君・ビオレッタ姫」を演じる二重生活を送る事を強いられてしまう。
やがて内政の掌握を狙うダリア侯爵家がこの二重生活の事実を知り、王権の簒奪に動き出した時、ビオレッタは母・サファイアから彼女の剣技・闘法と共に『リボンの騎士』の名を受け継ぎ、二代目として国を守るため戦う事になる。
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