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概要編集

テラフォーマーズに登場する一般人の少女。髪留めのゴムで髪の毛をサイドテールにしている。作中で本名は明かされていない。父親は単身赴任中で、母親の綾子と2人暮らし。顔は綾子に似ている。将来の夢はケーキ屋。

初登場は原作第一巻のエピローグ。台所でゴキブリを見つけて掃除をしていた綾子に報告する。そして、綾子がドアを開けると、そこにいたのはテラフォーマーであった。


ネタバレ注意編集


前述の描写以降全く登場しなかったが、地球編12話で成長した姿でまさかの再登場。時系列としては初登場から10年後である。10年前、綾子は彼女を庇って死亡。泣いていた少女の前に祈る者が現れる。裸になった彼女に服を着せ、髪ゴムを付け直すと、彼女をある施設に連れて行った。

施設に収容された少女は1日2回の食事を与えられ、痛いことも苦しいこともなく過ごしていたが、外には全く出られず、時間の間隔も分からなくなっていた。また、1年前と2年前にそれぞれ男を宛がわれて子供を2人出産した。その子供たちがどうなったか分からないものの、元気でいることを彼女は懇願していた。

少女は祈る者に連れられてある部屋に入れられた。そこには2人目の出産に宛がわれた少年の姿もあった。

少女は自分がお役御免になり、外に出られるのではないかと考え、希望を持っていた。

しかし、祈る者が部屋の外から手元のスイッチを押すと、部屋に毒ガスが充満し、2人は突如嘔吐しながら吐血する。


「あたしね・・・ずっとケーキ屋さんになりたかったの・・・あたし7歳の時からここにいるの・・・ねぇ・・・まだある?ケーキ屋さん・・・外には・・・。」



彼女は将来の夢であったケーキ屋になりたいと少年に言い問いかけたが、その答えを聴く前にその場に倒れ、短い生涯を閉じた。


突如として平穏な日常を奪われ、10年間も施設で不自由な生活を過ごすことを余儀なくされた挙句、最期は人体実験に利用された少女は17年という短い人生に幕を閉じたのであった。彼女は天国で最愛の母である綾子と再会できたのであろうか。そして小さいころからの夢であったケーキ屋になれたのであろうか・・・。



関連タグ編集

テラフォーマーズ

祈る者

綾子(テラフォーマーズ)

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