概要
バグズ2号帰還後の西暦2620年、今度は100人の搭乗者、前回よりも巨大で充実した設備を持つアネックス1号が火星に送り込まれる事になった。
火星由来の病原体「A・Eウィルス」の抗体を作るためのサンプルが必要なためである。
このウィルスは致死率100パーセント、かつ犠牲者の遺体からウィルスを採取しても培養できず、ワクチンを作ることもできない。このウィルスはテラフォーマーの体内にもあることから、彼らを制圧し、生きたまま確保できる戦闘員が意識的に配備されている。
搭乗員には昆虫以外のベースを移植することを可能とした「M.O.手術(モザイク・オーガン・オペレーション)」が施されている。
ただし生存率は33~40%程度と引き続き芳しくなく、バグズ2号の時と同様、経済的な危機を迎えたことで志願した者も多い。
このほかA・Eウィルスに感染した人の家族・知人である者も参加している。
100人の搭乗者に割り振られた「マーズ・ランキング」は火星においてテラフォーマーを制圧する能力の高い順に定められており、
上位15人のメンバーには「敵に渡った場合に大きな脅威とならない」条件で、固有の「専用武器」が与えられている。
設備
形状は所謂アダムスキーUFO、空飛ぶ円盤のような形。
安全のための防御シールド装置のほか、移動用の巨大バイク型マシン、研究設備、テラフォーマー捕獲用の特殊ネットといった備品を備える。
敵対的な知的生命体であるテラフォーマーに渡った場合を危惧して、大規模な爆弾や重火器は配備されていない。
一般的な威力の銃器はあるものの、テラフォーマーの苦痛を知らず、胸の辺りの「食道下神経節」を破壊しない限り無力化は困難、という特性から、やはり頼りはランキング上位メンバーの制圧力、という事になる。
搭乗員の構成
国と地域ごとに六つの班に分けられている。
第一班
アメリカ合衆国と日本の、一つ目の合同班。第二班同様、グランメキシコ人のメンバーもいる。カナダ人とかもいたのかもしれない。
第二班
アメリカ合衆国と日本の、二つ目の合同班。
第三班
第四班
第五班
第六班
生還者
第一班
マルコス・E・ガルシア
鬼塚慶次
三条加奈子
中之条江莉佳
第二班
アレックス・K・スチュワート
柳瀬川八重子
ウォルフ・レッドフィールド
アミリア・ヴェンカテッシュ
リュウイチ・ロブソン
重要サンプル…ミッシェル・K・デイヴス・膝丸燈
第三班
イワン・ペレペルキナ
アナスタシア・アンドレーヴナ・ポリトコフスカヤ
第四班
ジェット
西春麗
紅
ボルジギーン・ドルヂバーキ
重要捕虜…小町小吉
第五班
エヴァ・フロスト
第六班
ジョセフ・G・ニュートン
以上、最終的な生還者は計20名であった
余談
どうやらメインシステムは「ニュートン一族」の支配化に有ったらしく、「ノア1号」からの遠隔操作でジョゼフ達の地球帰還に際して全機能がシャットダウンされ、テラフォーマー達を火星に封じ込めた(…もっとも「ニュートン一族」を含む「神奸達(スニーカーズ)」は「祈る者」が動かなければ「M.O.手術を奪ったテラフォーマー達」を「地球に来させる」つもりだったらしいが)。