概要
1975年 - 1985年に小学館の学年誌およびコロコロコミックに連載されていた。
アニメ版はこっち⇒探偵少年カゲマン
※本記事では漫画版を記載する。
- 「名たんていカゲマン」
少年探偵のカゲマンが、自身の影である相棒のシャドーマンと共に怪人19面相・他の起こす事件を解決して行く。連載当時のテレビタレントやコマーシャルをネタにしたギャグが多用されているのが特徴。
- 「学習まんが」
1980年刊行「学習まんが ふしぎシリーズ8 手品と魔術のふしぎ」の中で、「魔術のふしぎ」のコーナーにカゲマンが登場している。実質「名たんていカゲマン」をそのまま学習まんがにしたような内容である。
- 「新 名たんていカゲマン」
派生作品。小学二年生の1984年4月号から1985年3月号と、小学三年生の1984年4月号から1985年1月号に連載された。カゲマンの弟、影万次郎(通称は兄と同じくカゲマン)が主人公。帽子にジャンパーの姿で、ペン型ライトのシャドーペンでシャドーマンを呼び出す。
- 「平成 名たんていカゲマン」
雑誌『COMIC GON!』第1号(1997年11月、ミリオン出版)の企画で1話のみ書き下ろされた復刻作品。
主な登場人物
カゲマン
本作の主人公。本名は影万太郎(かげ まんたろう)。少年探偵。
詳細はこっち⇒影万太郎
シャドーマン
本作の準主人公。カゲマンの「影」。
詳細はこっち⇒シャドーマン(カゲマン)
怪人19面相
大泥棒でカゲマンのライバル。得意の変装を用いて盗みを働く。
シルクハットにマント、モノクル姿で、モノクルの弦部分を様々な装置のスイッチにしている場合もある。
カゲマンには殺意さえ持っており、あの手この手でカゲマンを殺害しようとする。「19」という数字に異様なこだわりを持って行動している(犯行場所が19丁目のジューク(19)ボックス、犯行日時が19日の19時19分といった具合に)。
下記ミスターXに部下になれと言われた時には、逆らってカゲマンと一時的に協力した。
笑うときは「ガハハハ」
口癖は「くそったれ」「しまった」「おろかなカゲマンめ」など。
オオカミ男(文字通りの狼男)、ゴキブリ小僧(ねずみ小僧次郎吉のような姿の泥棒)、クモーラマン(クモの能力を持つミイラ男で、包帯姿)といった怪人たちを手下に持つ。
また、クリスマスイブには「サンタに扮して、今まで盗んだ品物を、盗んだ相手に返す」という趣味を持つ。その際には宝石のような金銭的に値打ちのあるものだけでなく、まんが雑誌とその付録なども含まれている様子。
ミスターX
顔と身体を完全に隠したマスクとマント姿の怪人。マフィアのボスであり、その組織の規模はかなり大きい(富士山麓地下に、巨大な基地を作っていたほど)。19面相と同じく、Xという文字にこだわりを持つ。
その素顔はカゲマンそっくりである。
ポリスマン
その名の通り警察官。帽子を目深にかぶり、タバコを咥えている。カゲマンが捕まえた19面相や様々な犯罪者を逮捕する役割。
モモちゃん
「モモタン」とも。カゲマンのガールフレンド。ダブダブの吊りズボン(キュロットスカート?)を履いている。
つきゆび男
突き指ではなく、人差し指同士を突き合っている男。
犯罪の被害者、加害者、通行人、カゲマンの友人、銀行の支店長など、毎回異なる立場で登場する。モデルは当時の担当編集者らしい。