概要
作者:sora
2017年より少女漫画雑誌『花とゆめ』にて連載が開始された。全20巻。
当初キャラクターは進級せずサザエさん時空で高校2年を繰り返したが、ep49(単行本8巻)から進級し、時系列が進み出している。
2019年にドラマCD化。
2023年4月には実写ドラマ化された。
あらすじ
「死ぬ前に俺と恋愛しない?」
失恋を苦に学校の屋上から飛び降りようとしていた優等生でネガティブな女子高生、落合扇言。授業中、誰にも邪魔されないはずだった彼女の自殺は、ニコチン切れした物理科クズ教師、灰葉仁に止められて………
ネガティブな女子高生と廃人教師の恋愛模様を描く、ローテンションラブコメディ。
登場人物
- 落合扇言(おちあいみこと)・・・本作の主人公。ネガティブを拗らせ、あらゆることに悲観的な考え方をする女子高生。瑠璃高等学校(通称瑠璃学)の生徒で現在は兄と二人暮らし。先生(灰葉仁)からは『JK』と呼ばれ、長い黒髪と伏し目がちな赤い瞳が特徴。友人が居らず、過去の経験から自己肯定感と生への執着が著しく低い。一方で責任感は病的な程に高く、嘘をつくことが苦手。他人を気遣う優しい性格をしているが、その真面目さ故に灰仁に対しては辛辣な態度を見せることもしばしば。(何故こんな駄目な大人に恋をしているのか、常々自問自答している。)誕生日は4月29日。血液型はA型。平熱は35度台と低めで、夏でも黒いストッキングを履いている。灰仁からプレゼントされたネックレスは、言われた通り常に身に着けている。選択授業は美術で、常人には理解できないセンスを度々披露している。人を殺せるかもしれないくらい歌が不得意と自称しているが真相は闇の中。勉強と運動は得意。
cv.雨宮天
実写.髙石あかり
- 灰葉仁(はいばじん)・・・瑠璃学に勤務する物理科教師で、扇言の副担任(〜8巻)。通称「灰仁(廃人)」。あだ名の通り無気力で自堕落な性格をしており、煙草やギャンブルが好き。教師とは思えないクズっぷりに定評があり、生徒からは完全に舐められている。飛び降り中の扇言を命がけで口説き落とした後、ストーキング、盗聴、盗撮など、犯罪スレスレの方法で扇言に付きまとう犯罪者予備軍と化す。過去の出来事から自殺方法や致死量などアングラな知識が豊富で、今も不眠の気があるらしい。ニコチンが切れるとタバコの妖精と会話を始める、寂しいアラサー。誕生日は10月1日。血液型はB型。身長179cm(自己申告180cm)、体重60kg。振られた人数は5人と自称している。告白された経験はない(罰ゲームやイタズラでなら何度も)。脚フェチ。食べ物の好き嫌いが多い。
cv.中村悠一
実写.橋本涼
- モンロー・・・灰仁の飼い猫。野良で木から降りられなくなっていたところを扇言に発見され、灰仁が救出して渋々飼い始めた。黒い毛並みに右後ろ脚のお花の模様がトレードマーク。灰仁は撮影した姿をSNSに上げるなど、何だかんだ言って可愛がっている。正式名称はニャリリンモンローだったが、モンローが通称。
- 高峰一馬(たかみねかずま)・・・扇言の後輩で、数少ない友人の一人。金髪碧眼で描かれ、その整った容姿含むスペックの高さゆえに学内では「孤高のアイドル」とあだ名され、遠巻きに見られる現状に孤独を感じている。口は悪いが友人思いな性格で、何かとファンに追いかけ回されて厭世気味。初めての友人である扇言への想いを少しずつ自覚しだし、それ故か灰仁へは初期から通して反発してみせることが多い。当初、左目を隠すように長い前髪をサイドに流していたが、進級後の珍事件(ep.60)により、額を出すセンターパートにイメージチェンジを余儀なくされる。ゴルシという名前の犬を飼っている。
cv.内山昂輝
実写.田村海琉
- 有働淳人(うどうあつと)・・・青工業高校の生徒で扇言と同い年。友人に失敗されたまだら金髪で、常に目の下にクマがある。片親と4人きょうだい(妹1人、弟2人)の家計を支える為無休でバイトに明け暮れ、灰仁からは『バ畜』と哀れまれている。364連勤の末、心身共に疲弊し踏切内で立ち尽くしていたところを扇言と灰仁に助けられる。話を聞いてもらったことをきっかけに扇言に好意を寄せ、後日勢いで告白するが、灰仁に阻まれひとまず友人としてスタートする。灰仁と扇言の関係を生き別れの兄妹だと信じ込んでいる。
cv.逢坂良太
実写.大西利空
- 有働なずな(うどうなずな)・・・淳人の妹で、一馬のクラスメイト。友人が多いリア充、作中唯一の陽キャ代表。テニス部所属。歯に衣着せぬ物言いとブラコン気質が特徴で、ツインテールがトレードマーク。クラスで孤立する一馬を気にかけている。一馬の恋心を早々に見抜き、扇言に会いに行くのに付き合ってあげたりと事あるごとに背中を押して恋路をサポートする。その見返りとして一馬に度々食事を奢らせている。クロワッサンが好きで、一馬のことは基本的に「高峰」と呼ぶが、クロワッサンを与えられると「一馬」と呼ぶ。(1一馬1クロワッサンの法則)好みのタイプは安路川と周囲に話している。
cv.鬼頭明里
- 板見薫子(いたみかおるこ)・・・瑠璃学の生徒。扇言の同級生で友人。愛称/るっこ。ウェーブのかかったピンクのロングヘア。のんびりした超絶ドジっ子で、常にどこかしらに怪我をしている。ドジゆえに親や友人からも見放され、元バイト先で出会った彼氏に依存して不登校になっていたが、灰仁が修学旅行で扇言と同じ班に入れたことで交流を始め、「好きな人への依存」という共通点から扇言と仲良くなり、現在は保健室登校を交えつつ登校している様子。彼氏は将来の夢をコロコロ変えたりお金を無心するダメンズだが、優しいところもあるらしい。彼氏のために料理を勉強しているため料理上手で、扇言や一馬に料理を教えることもある。
- 安路川晃(あじかわあきら)・・・ep.64で初登場。瑠璃学の生徒。扇言と同級生で元弓道部員。祖母に育てられ、二人暮らしをしている。認知症の症状が出始めた祖母への暴言を後悔し、「安楽死したい」と書いた進路希望調査用紙が偶然扇言の手に渡ったことで出会う。灰仁に鶴男と呼ばれ、読者にも長らく本名を知られていなかったがep.85で下の名前が晃であることが明かされる。扇言と話したことがきっかけで大学進学を決意し、一緒に学校や自宅で勉強をする仲になるが本人曰く扇言は友人ではなくただの同級生。
- 落合詞(おちあいつかさ)・・・扇言の兄。紙袋を被っている間は島袋と名乗る。一見真面目でしっかりした社会人だが、真顔でボケることもしばしば。灰仁と恩師が同じで、付き合いが長い。両親と離れ扇言と二人暮らしをしているため親に代わって保護者をしているが、出張と称して家を空けることが多かった。自他共に認めるシスコンで、灰仁に影響されてストーカー気質があり、扇言を陰から見守ってきた。灰仁より年下のため灰仁に対して基本的には敬語で話すが、扇言のことが絡むと辛辣なタメ口が出る。灰仁の家によく遊びに行っているためモンローに懐かれている。酒に弱い。
cv.神谷浩史
- 柏翔太(かしわしょうた)・・・灰仁行きつけのたい焼き屋の店主。祖父の仕事を継いだ。青工業高校の卒業生。喫煙者。店は住居も兼ねており、灰仁が困った時の駆け込み寺にもなっている。女子高生である扇言に手を出す灰仁を諌めつつ、二人を気にかけている。扇言も灰仁に連れられて以来店の常連になっており、住居にもしばしば遊びに来ている。
- 柏舞(かしわまい)・・・たい焼き屋に勤める。翔太の妻。付き合い始め時期は不明だが、青工業高校時代から翔太と恋人同士だった。いつも朗らかで、笑顔でいるシーンが多い。高校時代、真冬にベンチで寝ていた灰仁を心配し、翔太と共にたい焼き屋に連れて帰ったことで出会った。
- 姫野麗(ひめのうらら)・・・瑠璃学へ教育実習で配属された大学生。国語担当。ショートのウェーブヘアの可愛らしい容姿で、物理的に眩しい光を発しており性格も明るく素直……かと思いきや実は猫を被っており、本当は暗く、出世を狙っている打算的で強かな性格。スイッチON/OFFは自在に切り替えられるがONにする瞬間が一番疲れるとのこと。OFFの時は発光しない。灰仁にミスを庇われたことをきっかけに好意を持っていることを扇言だけが知る。