概要じゃ
大分県で話されちょん方言のことじゃ。
九州地方の方言の中じゃ異質っち言われよん。他ん九州弁と違っちからに「ばい」「たい」「くさ」「~と」は一切使わん。やけど、語彙は似たり寄ったりじゃ。
全国的に知名度が低いけん、時々博多弁ごたある扱いをされよん。
まあ、中国地方とかそこら辺の影響も受けちょんのやけど、何故かアクセントは東京式じゃ。
最近やと、語尾は「じゃ」よりも「や」の方が多いでー。
大分弁の特徴
九州地方の方言ち言えば「ら有り」と「ら抜き」で意味が変わる事やけど、大分弁も「ら有り」と「ら抜き」で意味が変わるんじゃ。やけど、大分弁にはもう一つ「き有り」ゆうのがあるんじゃ。
一番分かりやすい例を出すと
- それ、食べられる:(腐っていないので)それを食べる事ができる
- それ、食べれる:(空腹なので)それを食べる事ができる
- それ、食べきる:(好物なので)それを食べる事ができる
これが否定になると
- それ、食べられん:(腐っているで)それを食べる事ができない
- それ、食べれん:(満腹なので)それを食べる事ができない
- それ、食べきらん:(苦手な食べ物なので)それを食べる事ができない
もう一つ大分弁の特徴を挙げると、大分弁には不味いに相当する言葉がほとんど無ぇんじゃ。
大分弁じゃどんなに不味い料理でも褒める所を探すんやけど、大分弁でうもねー(美味しくはない)っち言うた場合標準語じゃ「これは本当に人間が食べても大丈夫な食べ物ですか」の意味になる。
ここが大分弁と他の九州方言との違いじゃけん、覚えおくと役に立つかもしれんのう。
代表的な大分弁
しらしんけん(一生懸命)
よだきい(だるい、面倒くさい)
すもつくれん(半人前、くだらない、バカバカしい)
いっすんずり(渋滞、行列が混雑している)