「俺の名前は奇異太郎。ちょっと霊感の強いナイス美少年だ。」
「不幸以上の幸運を自分の手でつかみ取っていけばいいだけの話だ。」
「俺が守ればいいだけの話なのだから。」
CV:五十嵐裕美
概要
桁外れの霊力を誇る人間の少年。
両親とはすでに死別しており、とある田舎の屋敷に住んでいたのだが、立ち入り禁止の蔵に入ったことで家主である叔父の怒りに触れ、離れに住むことになる。そこで偶然座敷童子のすずと出会い、この世に妖怪という存在がいることを知る。
以降は彼女と二人で住むことになるが、離れで過ごすうちに妖狐の狐面の女、雪女の雪母、雪ん子の雪娘、沼の管理人・河童、妖怪茶屋「あやしや」のメンバーなどの個性豊かな妖怪たちとの奇妙な日常生活を送ることになる。
外見
名前の由来はなんとなくわかると思うが某幽霊族のあの人である。
そのため見た目はそれをモチーフとしており、長く伸ばした前髪で片目が隠れている。ただし彼の場合隠れているのは右目であり髪の毛も黒である。アホ毛が一本生えているが、本家と同じように妖気を感知することができる。彼の感情により変化もみられる。
大体は黒色で統一した上下の服を着ている。時々横縞のちゃんちゃんこも来ていたが、最近は舞台が夏になったこともありあまり着ていない。
青年期は外見がほとんど変わらずそのまま身長が伸びたような外見となっている。強いて言うなら目つきが少し鋭くなった。あとほぼ毎回ちゃんちゃんこを着ている。開き直ったのだろうか。
人物
妙に達観したところがあり、持ち前の高い霊力のせいか強力な妖怪に遭遇しても物怖じせず、大概は冷静な反応を見せる。
ただし年相応に好奇心旺盛な部分もあり、特に宇宙やSF、UMAなどの少々科学寄りの分野に興味がある。子供らしい素直じゃない一面や意地っ張りな部分も多く、特にすずとはよくつまらないことで喧嘩する。
物語が始まる前、実は妖怪の存在には気づいておらず、セリフにもある通り「霊感」の強さを自負していた。要するに「幽霊」の類は信じていた模様。今までに何回か怪異は経験していたが、すべて霊的なものの仕業だと信じていた。
基本的には妖怪に対する害意はなく、普通に学校に通って日々を過ごしている。ただしなぜか毎回色々な妖怪に絡まれており、本人も余計なことに首を突っ込みやすい性格のためトラブルも多い。それを解決することでうわさが広まり更なる妖怪がやってくる。
自分の生活や知り合いを脅かすような輩には一切の容赦がなく、自身の霊力や高い身体能力、そして精神を地味にエグる突飛な言動で撃退する。
貧乏神をわざわざ居候させたり、いたずらと分かっていても傷だらけでその妖怪を助けようとしたりと人情に篤い部分もある半面、垢嘗や天井嘗めを雑用係のように扱ったりと少々辛辣な部分も。しかし全体的にはお人好しでありなんだかんだで放っておけない世話焼き。そのため女性妖怪をはじめとする多くの妖怪から慕われている。
特に女性妖怪には甘い一面が多く、危険なときは相手が神の化身であっても喧嘩を売る。ただし無自覚ながらセクハラまがいな行動が多く、怒られることもしばしば。本人は怒られても理由がよくわからず、女心が理解できないらしい。それでも嫌われることなく信頼され続けているあたり、彼の人徳は相当なものである。不動明王の化身と週一で遊んでいるほど。
青年期ではさらに貫禄が出てきており、どんな怪異に遭遇しても軽くあしらっている。自分から首を突っ込むことも多く、時々都市伝説を実践して遊んでいる。
少々オタク気質なところが増えており、よくメリーを着せ替え人形にしている。好きな作品は某薔薇乙女。バカにされると超キレる。連載が終了した際は衝撃のあまり自ら作り出そうと人形工房にバイトしに行ったほど。
女性(妖怪)関係
多くの妖怪と出会う中で、女性妖怪から特別な好意を持たれることが少なくない。少なくとも、すず、狐面の女、雪娘、雪母、あやしやのメンバーからは明確な好意を抱かれている。奇異太郎自身も彼女らを大切に思っており、ピンチの時には必ずと言っていいほど助けている。
ただしセクハラ行為が多く、一切の躊躇がない。首をなめる、(相手の)舌をかむ、乳を吸う、服を脱がすなどは日常茶飯事。しかし怒られることはあっても嫌われることは決してない。カッパの先輩からの指摘により、つい最近、ようやくハーレムであることを自覚した(試しに数人の胸を触ってみたらだれも怒らなかったから)。
また母屋の女中さんからも狙われているようで、彼女との絡みでは逆にセクハラ発言を受けている。
青年期にはすっきーやメリーと同棲しており、二人から明確な好意を向けられる。本人もそれを知っているため、なんだかんだで大切に思っている。プレゼントのツボも心得ており、男前に拍車がかかっている。そしてセクハラにも拍車がかかっており、自覚をもって完全にアウトな行為をやってのける。それでも絶対嫌われない。
昔身長2.42mの彼女がいたらしい。
能力
人間離れした筋力やスピード、頑強さを有しており、
- 足払いでぬりかべを転ばせる
- 天井に指でしがみつく
- 逆さまの状態で頭の筋肉を用い移動する
- 竜巻に巻き込まれても逆回転して空中静止
- 雷に打たれてもダメージ軽微
- 神の化身に腹パンして膝をつかせる
- 足の指で真剣白刃取り
など、ギャグとしか思えない行動を披露する。
殴ったら10円以下の小銭が出てくる銭神という妖怪に出会った際、「3分間殴っていい」と言われた際には全力で殴り続け、133451円を稼いだ。一回殴って20円以下程だったため、6000回ほどと思われる。つまり一秒間に33回は殴っている。
また霊力に関しても非常に強大であり、不動明王の化身と互角にやり合うほどの強力な霊力を宿している。また写真の九割が心霊写真となる。しかし妖怪に憑りつかれることが意外と多い。
1年のうちに100以上の怪異に接触したため、いまや霊界の大物たちからも目を付けられつつある模様。
青年期になると身体能力・霊力に関してもより強力なものとなり、並み居る怪異を薙ぎ払っている。
- 霊に普通に触れる
- 上半身だけの化け物から逆立ち歩きで逃げ切る
- 次元の隙間に触れて難なく歪める
- 包丁持った男と蹴りだけで渡り合う
- 霊の呪縛を片手であっさり断ち切る
- 目めがけて突き出されたドライバーを瞼で真剣白刃取り
- 謎の魔法陣で怪物が偶然召喚される
- 冥界から間違い電話が頻繁にかかってくる
など。人知れず世界を救っていることもしばしば。何故かクリプトナイトが弱点。
技一覧
- 殺鬼終式(さっきついしき)
相手を粉々にして宇宙のかなたに葬り去る必殺技。作中では「一ノ章」のみ披露されたが、発動前の段階で両手が宇宙と同化し始めるというよくわからないがヤバそうな技。実際に妖怪相手に使ったことはない。
- 霊視眼力アップ
霊的なものを見る能力を強化する。姿を消して見えなくなったはずの妖怪を見ることが可能。
- 高速暗号化分割思考術
心を読む相手が読むことのできない思考。昔誰かが自分の心を読んでいるのではという妄想から実現させた。覚すら心を読むことができない。
- ツバ・マシンガン
その名の通り唾を連射する技。ばっちいようだが、唾が弱点の大百足のは効果抜群。因みにアニメ版では使った後気を失った。部屋一面が唾だらけになるほど使用したらそりゃそうなるだろう。
- 心霊シェイカーの術
自身を高速で振動させて体内の怪異を追い払う対自己除霊術。残像ができるほどの振動で震々を追い出した。
- 霊的旋風陣(グルグルタイフーン)
高速回転して拘束を解く。これ以外にも様々な抜け身の術が存在する。
- 超分解清流拳(バラバラストリーミング)
対骨人間最終奥義。骨の妖怪をすれ違いざまに一瞬でばらばらにする。骨子いわく「ちょっと気持ちいい」らしい。
- エア霊波
霊力を放つ「霊波」を撃つフリ。実際にはダメージはないのだが、雑魚妖怪程度なら打ったふりだけでも弱体化できる。因みに普通に撃つと次元の壁に穴が開いて異世界転生できちゃうレベル。
- 封妖の大撃針
妖怪を構成するすべての力の流れと根源を見抜き、流れを支配するための対妖怪指圧術。脱力・肩こり・下痢などのツボがある。
- 怪異108の秘孔
青年期で使用。「三日間止まっちゃう穴」や「闇目封じ」などがある。
- 着せ替え人形(コスチュームチェンジ)の刑
青年期で使用。メリーの服を一瞬で作り変える。かくれんぼの際に本の中身をくりぬいて隠れた彼女に対するお仕置き。
- 物質霊ぶっこ抜きの術
青年期で使用。その名の通り物体を壊してからその幽霊(?)を抜き取る秘技。幽霊も物が触れるようになるため、すっきーにネックレスをあげるために使用した。
他にも心眼を会得したり、数秒先の未来が見えたり、事象の過程を飛ばして結果を持ってくる域に至ったりと、この世の理を一部超越してしまっている。