空前の大災害が虫の支配する蟲星系に降りかかった。鞘翅目の最終的な生き残りは神になり、その後、銀河を席巻する悪夢となった。この大昔に起きた「宇宙の蝗害」で、万物は祈りと抗争の中で存続を求め、「繁殖」の運命は空前の隆盛に達した。
概要
「宇宙の蝗害」とは「繁殖」の星神・タイズルスが降臨し、スウォームが全宇宙に蔓延した歴史である。この出来事は琥珀13XX紀に起こり、歴史上類を見ない大惨事を引き起こした。
結果、多くの星神達の注意を引きつけ、タイズルスは彼らの排除によって命を落とす。この事件に関わった星神の数は記録にある歴史のなかでも屈指の多さを誇る。
不明な歴史が多く、それらを明らかにするため模擬宇宙・宇宙の蝗害のテーマとなった。
歴史
模擬宇宙・宇宙の蝗害のイベントと他サイトの情報を参考に記述する。
宇宙の蝗害が起きる前
- 蟲星は、多種多様な昆虫が生息する彼らの故郷であり人類は定住していなかった。とある「武装考古学派」によれば「当時の虫族には、性別が複数存在していた」という。しかし、どの種が生殖機能を果たしていたかは不明のままで、徐々に絶滅に向かっていった。
- クリフォトは「建創者」に蝗害の到来を警告する。緊急に多くの星系でバリアの修復を開始する。しかし何のためかは分からず、作業を一時中断することにした。
- 蟲星は「血罪霊」率いる「自滅者」に発見される。彼らは虫を軍隊の武器として飼育していた。同時に金髪の女性将校が「愉悦」アッハから悪夢のような啓示を受け、賞金稼ぎの一団を率いて蟲星平原で虫族を狩り始める。彼らによってスウォームの大虐殺が始まる。
- 大虐殺の最中、突如スウォームが戦を放棄して繁殖を始め、鞘翅目の最後の一匹が星神に昇華しタイズルスとなった。不朽の星神が消えた後、タイズルスがその運命を分裂し、「繁殖」の星神が誕生した。
宇宙の蝗害
- スウォームはマンドラ島の蹂躙を皮切りに宇宙全域への拡散を始めた(虫の潮)。あっという間に大ラポール星を征服。それは幻覚で人間がスウォームの子供を育てるほどの凄惨さであった。21日後大ラポール星は星間支援を要請する。
- 賞金稼ぎたちは幻覚に悩まされ始め、殺し合いに発展、女性リーダーは撃ち殺される。その間、砂の王は宇宙の3分の2を席捲し「賞金稼ぎ」という名詞をほぼ歴史上のものとした。その後、彼らの子孫は星間バーを開く。
- 大群は世界の果てにその酒場を通過し、そこにいた仮面の愚者たちは虫の殻クミン酒を発見する。その時、グラスにぼんやりとした波紋が浮かび、仮面の愚者たちは「飲酒はやめて星神を助けに行け!」というアッハからのメッセージだと解釈した。そして愚者たちは弔伶人たちからゴンドラを盗み、数琥珀紀航海する。その後、ゴンドラには様々な世界の様々な派閥の人が乗り込むことになった。そこでどの神々を支援するか議論することになる。そして最終的に、仮面の愚者たちは一行から姿を消すことになった。
- ゴンドラに蟲の粉が襲い、1人のナナシビトが幻覚で偶然にもイライナディシーナ星域へ向かうボタンを押してしまう。そして「愉悦」の星神・アッハの啓示に導かれ、ゴンドラはイライディシーナ星域に到着した。しかし後に船員たちはアッハに騙されていたことに気付く。
- 蝗害が全宇宙に広がると、タイズルスはウロボロスと衝突(両害)。両者の戦争は凄まじく、5紀に渡り無数の星系が滅亡の道へ辿った。ウロボロスは宇宙の蝗害中に姿を消した。
タイズルスの殞落
- 最終的にシペ、クリフォト、アキヴィリ、互、アッハがタイズルスを倒すため手を組んだ。
- クリフォトは怒りの鉄槌で「繁殖」そのものの概念を破壊し、彼らを減退させた。エナはクリフォトの庇護を受けていないいくつかの世界から太陽を借りて集め、熱によってタイズルスを追い詰めた。また互も均衡を維持するために宇宙に微妙な変化を加えた。
- タイズルスが殞落する
- 同時期にエナはシぺに吸収される。シペとエナが共存していたのはほんの一瞬であり、2人とも蝗害に対処するために他の星神と会話していたことが示唆されている。この事には「均衡」の互が介入している。
- また「記憶」の浮黎も星々が消滅する瞬間を記録するためにこの時期に生まれたと言われているが、ヘルタは虚構歴史学者の改竄を疑っている。
その後
- タイズルスが消滅した後も繁殖の運命の力自体は残り続けており、今なお数多くの星で子孫たるスウォームの残党がはびこっている。長い年月をかけて引き起こされた主な出来事には以下の通りである。
- スウォームが蒼穹帝国グラモスに襲来。女皇ティタニアは改造戦士の鉄騎兵団を結成して反撃。数十年に及ぶ戦いの末、鉄騎兵団はスウォームを撃退したものの、グラモスという文明は消える結末となった。たった1人の生き残りを残して。
- アドリヴンが没落し、ナヌークが壊滅の星神に昇格する。
- 絶滅大君・誅羅の死。「巡海レンジャー」がスウォームの作り出す混乱を利用して、誅羅の暗殺に成功した。誅羅の後は星嘯が取って代わった。