「均衡のため」
概要
崩壊:スターレイルに登場する全宇宙の最上位存在である星神の一柱。「均衡」の運命を司る。
「秩序」「不朽」「貪慾」に並ぶ最古参の星神の一角に数えられる。
ひたすらに宇宙の均衡を維持するシステムじみた存在で、あらゆる概念を「正」と「負」の対立する二元として解釈し、その総和が0のゼロサム状態となる理想的な均衡状態を保つために己の意思を宇宙の法則に溶け込ませている。
其は天秤に傾きが生じた時やがて再び均衡がとれるように、万物を精密な因果のネットワークに編みこんでおり、凡人がいくらあがいても秤を崩す事はできない。
名前の文字表記「互」(英語表記で「HooH」)にも表れているように、対照的なデザインをした胸像の姿をとるが、常に密かに宇宙に影響を与えるのみで俗世に身を現すことは無いため、世間一般では姿が知られていない。
星神の軌跡
宇宙を常に俯瞰し続け、天秤が傾いた時にのみ痕跡を残す。
宇宙の蝗害勃発時には、世界を混乱に陥れ天秤を大きく崩す存在である「繁殖」のタイズルスを問題視し、他の星神と共に討伐に乗り出した。
また、この間に起こった「秩序」のエナの消失と「調和」のシペの誕生の一連の出来事に、「愉悦」のアッハ同様に関与している疑いがある。(考察では、アッハと共にエナをシペに同化させたのではないかとされている)
また、辺境星系貿易戦争と反有機戦争勃発時にも何らかの干渉を行ったようである。
関連派閥
仲裁官
互を賛美し、其に従って「均衡」を実践する者達。各々の考えに基づいて宇宙を解釈し、美しい均衡のとれた世界を追い求めている。
半ば上位存在と化しているらしく、均衡を保つためならばテレパシーで人の脳内に語り掛けるなど積極的に世俗に干渉し、諸界を改変する程の絶大な力を持つ。その在り方から、多くの世界では「神」と誤解されている。
互は己の使令を擁している事が明らかになっており、その権能から仲裁官は「均衡」の使令である可能性がある。
星核を有する主人公にも注意を向けているのか、作中では諸界のパワーバランスの天秤を保つため、一人の仲裁官が「均衡の試練」を課してくる。これを突破すると、ゲーム難易度が上昇する代わりにキャラクターレベル上限突破や秘技ポイント上限突破、報酬の質向上など様々な恩恵が得られる。
丹輪寺
歩離帝国が崩壊した後に結成された非攻撃的な派閥。放逐団と同様に生き物を傷つけることを拒絶し、その信念を救済の道としての宗教的思想に変えている。
彼らは青丘の伝統である「狼神と狐神」の神話を改めて評価し、現在の混乱の源は「豊穣」と「巡狩」の力の均衡が崩れたことにあると信じている。
「均衡」の道を歩む者たちではあるが、互の理念を理解すれど自分達を導く存在とは見なしていない。「豊穣」と「巡狩」の狭間で疲弊した歩離人達が祖の彼らは、星神のような極端な思考を貫く存在は例え「均衡」であろうと宇宙を不均衡へ導くと考えている。
丹輪寺の僧侶は「持戒丹輪」を身につけ、「害せず、余らせず、貪らず、憤らず、放逸せず」という五大戒律を遵守する。