「鳥にとっての虫、狼にとっての野ウサギ、ブラックホールにとっての星屑、大食漢にとってのご馳走」
————仙舟 『宇内通鑑』
概要
崩壊:スターレイルに登場する全宇宙の最上位存在である星神の一柱。「貪慾」の運命を司る。
思考するブラックホールと呼ばれる太古の存在「古獣」の生き残りが昇神した存在であり、「存護」のクリフォトと同様に「黄昏戦争」を経験した者。
最古参の星神に数えられ、かつては飽くことなく星々を貪り食っていた。
全てを呑み込む非常に強大な力を有しており、宇宙に甚大な被害をもたらした星神であるが、ある時を境に何の痕跡も残さずに謎の失踪を遂げた。
星神の軌跡
ウロボロスがいつ星神へと昇神したのかの正確な年代は不明であり、スターピースカンパニーが主張するところによれば其こそ黄昏戦争を生き抜いた唯一の古獣だという。しかし、琥珀180紀までは少数ながらも古獣が存在していた証拠が残されている。
「宇宙の蝗害」の中期においては、「繁殖」のタイズルスが巻き起こす蟲の大軍勢と衝突した。両者は5琥珀紀に渡って争い続け、タイズルスの子孫をウロボロスが喰らうという応酬に数十億の星系が巻き込まれ、痕跡を残さずにウロボロスの腹へと呑み込まれていった。
しかし、戦いの途中でウロボロスは何の音沙汰もなく宇宙の表舞台から消え失せた。
ウロボロスは面白みのない寡黙な性格とされているが、模擬宇宙ではイベント中ウロボロスが乱入すると「其の声」を聞くことができる。
古獣
星神が誕生する前、宇宙の塵や星雲を餌としていた太古の生物。「黄昏戦争」で姿を消す前は、「砕けた星の釣り餌」でおびき出すことができた。強大な力と機動力を併せ持ち、一部では星神よりも古獣を崇拝している文明がある。
古獣の歴史は謎に包まれており、その主な原因は虚構歴史学者とスターピースカンパニーの介入である。星神の台頭の前に「黄昏戦争」という「大災害」が起こり、古獣のほとんどが一掃された。一方カンパニーは黄昏戦争はクリフォトの昇華によって終結したと主張している。しかし多くの考古学的発見によって、其が昇華した後の初期に古獣が存命していたことが明らかになっている。
また「古獣受胎説」という仮説では、古獣の一部は黄昏戦争後に取り残され、その長い眠りの間に腐敗した細胞体は生物の始原の器となり、散逸した生命エネルギーは彷徨える星霊へと変化していったとしている。しかし、近年、「古獣受胎説」に反論する学者も増え始めている。
関連派閥
不明
余談
- 「古獣」の英語はLeviathan(リヴァイアサン)であり、旧約聖書に登場する海の怪物である。