🧷概要
安全ピンは、ピンの一種。ピンの針先部分を金具の先に収納して、周囲に刺さらないように作られている。また、ピンの一端にはコイル状のばねが備わっており、金具からピン先を外した時に自動的に開くようになっている。
紀元前13~14世紀の古代ギリシャで用いられていたフィブラと呼ばれるブローチ様の装身具がこの安全ピンとほぼ同じ仕組みで構成されていた。
その後フィブラは中世まで用いられていたものの、いったん歴史から忘れ去られる。安全ピンとして再発明されたのは、19世紀のアメリカでのことであった。
現代では、名札を着衣などに留めつけたり、数枚の布をまとめたりといった用途に用いられるほか、パンクファッションで破れた服を繕ったり、ピアス代わりにしたりという用途にも用いられる。欧米では赤ちゃんのおむつが脱げないように安全ピンで留めることもある。
マジックテープ等の登場で相対的に危険になっており、何が安全なんだと突っ込まれることも。