宮間快人
みやまかいと
謙虚で温厚なお人よしの人柄ではあるが、ここぞという時には体を張る事も厭わない性格。
実は光永たちの高校のOB。ピーマンが大の苦手。
過去に大きな事故に遭った経験があり、自らは奇跡的に助かったものの両親を亡くし､それ以来は人との付き合いを避けるようにしている。首筋にその事故による大きな傷跡が残る。
日記を付ける習慣があるのだが…。
元々は特に秀でたものは無い平凡な能力の持ち主だったが、この異世界で創造神・シャローヴァナル（「シロ」）から加護を受け、感応魔法も習得、クロムエイナ（「クロ」）をはじめとする異世界では偉大過ぎる六王や神族などと短期間で親しい間柄になる人脈チートの持ち主となった。それゆえに一部からは「化け物」扱いされている。
本人は無自覚だが実は凶悪な人たらしで、関係を持つと相手からの好感度がほぼ強制的に上昇するというある意味異能の持ち主。しかもこの好感度上昇は性別も種族も問わない。彼の感応魔法は、この才能が形になったものといえる。
また、加護の効果によりレースの賭博で必ず一着を的中させる、稀少な魚しか釣れないなどかなりの幸運の持ち主となっている他、毒物や精神異常に完全な耐性も有している（それゆえに酒で酔うことができない）。
感応魔法は快人のみが使える固有魔法と呼ばれる種別のもので、他者の感情を読み取ったり、自身の感情を周囲に伝播する事が出来る。
これにより無意識のうちに相手の望みを読み取ったり、こちらの友好的な感情を伝えたりしており、人脈チートの一因ともなっている。また、シロの加護の影響もあり、人見知りな精霊からもすぐ懐かれている。
特技はルービックキューブであるが、将棋やチェスなどボードゲームは恐ろしく弱い（アリスが手加減しようとして匙を投げるほど）。
快人本人に戦闘能力はないものの、クロによって制作された魔法を使用する事で一応は戦う事ができる。しかし、あくまでも一応程度であり、周囲のチート級の人物たち程の力も出せない上に、使用した後は疲労などで倒れてしまう。ちなみに、シロの本祝福には、悪意ある魔法の無効化や相手の魔力防御を無効化する効果がある。
勇者召喚に巻き込まれたというのは半分事実で、半分は間違いである。
そもそも、勇者召喚システムというのは一万年前に「シロが一万年後に宮間快人と結ばれるために仕込んだもの」であり、快人が巻き込まれるのは確定された事象だったりする。
ついでに言えば、異世界トリニィアも一万年前から"調整"が入っている。具体的には「ハーレムルートがあるギャルゲっぽい世界」になるように、である。明言されていないもののトリニィアの性別人口に極端な偏りがあるのも、一夫多妻が一般的な結婚観になるように意図されたものとみて間違いないだろう。
つまり、快人はメタ的にも作品世界内的にも"主役"なのである。
