概要
富士見の娘とは東方Projectに登場する西行寺幽々子のこと。
pixivではネタではなくマジメに描いた幽々子のイラストのタイトルとして、またはそのような美しいイラストを賛美してつけられることが多い。生前の「歌聖の娘」であったころを思わせる幽々子に特につけられることもある。
おそらく西行法師の歌「風になびく 富士の煙の空にきえて 行方も知らぬ我が思ひかな」、および画題のひとつである「富士見西行」に由来した呼び名。亡霊であるが故に一種の「不死身」であること(ただし大きなエネルギーがかかると霧散してしまう)、西行が藤原氏の末裔(藤原妹紅は藤原不比等の娘である可能性もあり、また藤原氏の遠祖である天児屋命は八意永琳のモデルとされる八意思金神と同一とする説もある)であることもかかっているかもしれない。
さる歌聖の娘であったとされる幽々子だが、歌聖の明らかなモデルである西行に娘があったことと、その断片的なエピソードをもとにしたキャラクターであると思われる。ただし西行の娘の推定生没年は平安末期から鎌倉時代初期なので、「千年以上亡霊をやっている」という設定に食い違いが出る。推定没年で計算すると令和現在で820年ちょっととなる。
とはいえ、幻想郷ならば時間の流れが違う場所など(時間止めるメイドとかもいるし)の存在も可能性としてはあり、少ない情報で正確な判断は出来かねるのが現状である。
西行は人骨を集めて反魂の術を試したが失敗したという伝説があり、春を集めて桜の木の下に眠る人物を蘇らせようとした幽々子は、西行自身をもモデルにしていると言える。