概要
基本的な看護技術のひとつである。
自力での排尿が困難な状況、特に麻酔を使う手術や検査の際によく用いられる。
カテーテルの挿入は男女で難しさが大きく異なる。女性の場合は尿道が短いので比較的簡単だが、男性の場合はペニスの先端から挿入しなければならず、前立腺も邪魔になるので難しい。
男性の場合
ベッドの上で仰向けになり、パンツを脱いで男性器を出してもらう。
最初にペニスの包皮を剥いて亀頭を露出させ、亀頭の消毒をおこなう。
その後、片手でペニスを持って上に向け、胴体から90度の角度で保持しながら、もう片方の手で潤滑剤をつけたカテーテルを尿道口から挿入していく。
成人男性の尿道の長さは、本人のペニスの長さにもよるが一般的には15~20cm程度なので、カテーテルは17~22cm程度挿入する必要がある。
女性の場合
女性器がよく見えるように、足を開いて膝を立てた状態で仰向けに寝てもらう。
小陰唇を開いて消毒をおこない、潤滑剤をつけたカテーテルを4~7cm程度挿入する。
男性と違って尿道口が発見しにくいことがあり、間違って膣に入れてしまうケースもあるのでその点には注意が必要である。