「金田一君ーー君は今までいくつも難事件を解決したんだってね」
「でも履歴書にはそんなコトを書く欄はどこにもないんだよ?」
CV:宮本充
演:沢向要士
人物
速水玲香のマネージャー。メガネをかけたインテリ風の青年。年齢23歳。ネクタイや背広を嫌っており、同僚などから「ネクタイをしているところを見たことがない」と言われるほど。
芸能活動に嫌気が刺し、父・速水雄一郎の経営する山荘に身を隠した玲香を連れ戻すべく、彼女の所属する事務所社長・赤間光彦とともに山荘を訪れた。
金田一一に対し、人生の先輩としての忠告という形で学業専念を促しており(記事冒頭の台詞はその際に発した)、良識ある一面を見せている。
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※ここから先、事件終盤のネタバレ有
実は彼こそが、速水を従わせて殺害を起こしたうえに自らの手で殺害した張本人にして事件の真犯人「影の共犯者」であった。
15年前に妹・梓とともに誘拐され、助けようとした父親を目の前で絞殺されたうえに梓を誘拐されて天涯孤独となり、そのショックでほとんどの記憶を失って小城家に引き取られる。
養父母は学校の成績表でしか判断しなかったことから勉学に励み、逆に2人を見下し、東大にまで進学。だが、父親を絞殺されたショックでネクタイなどを巻くことが耐え難い苦痛となっており、服装に制限のない芸能界への就職を余儀なくされた。
※ここから先はさらなる、ネタバレ有
速水殺害を認めた矢先、玲香から咎められるが、さらなる重大な真実を彼女に告げた…。
「ち、違う!あの男は君の父親なんかじゃない!!俺が殺したのは…!!!」
小城から告げられた、さらなる真実。
それは、速水が玲香の実の父親ではなく、かつて自身の父親を殺害したうえに妹を誘拐した犯人だったという。
そして、さらにその妹というのが、なんと玲香だった。
つまり、小城と玲香は血を分けた実の兄妹である。
山荘を訪れて速水と対面したことで失われた記憶が甦り、速水が伊丹吾郎を殺害して遺体を埋める様を目撃したことで、速水への復讐を決意。伊丹の遺体を掘り起こして山荘付近の風車山に運んだ後は速水を脅迫し、以前から玲香に対してセクハラを行っていた赤間を殺害させた。そして、速水を父親と同じように絞殺。
すべてが明らかになって、事件は無事解決と思ったが、真実を受け入れられない玲香は山荘を飛びだし雪山へ走っていった。
その時、雪山で雪崩が発生し、玲香が飲み込まれそうになったところを彼女を庇って雪崩の中へと消えた…。
小城からすれば、かつて救えなかった妹を今度こそ救おうとしたのかもしれない。
作中では生死は不明だったが、ガイドブックで死亡したことが明かされた。
ドラマ版では小城が山荘を飛び出し、「スーパーアイドル速水玲香にこんな兄貴はいてはいけない」と飛び降り自殺を図ろうとするも一と玲香に止められるが、2人の手を振り払って転落した。