概要
山梨県甲府市にある国立大学。教育学部、医学部、工学部、生命環境学部がある。
1795年に甲府勤番子弟の機関として開設され、徽典館、開智学校、山梨師範学校を経て1949年に山梨青年師範学校と山梨工業専門学校を合併し(旧)山梨大学となり、学芸学部(のちの教育学部)と工学部が設置される。2002年に中巨摩郡田富町(現在の中央市)にあった山梨医科大学と対等統合して(新)山梨大学となり医学部が設置され、さらに2012年には生命環境学部が設立され現在に至っている。
主な出身者に大村智 (学芸学部卒、2015年ノーベル生理学・医学賞受賞者)がいる。
特徴
医学部の入学試験は前期日程がなく、後期日程のみの実施となっている(全国でも山梨大学のみ)。これは山梨医科大学時代からの伝統であるが、なぜこうなったかは不明である。後期日程=滑り止めというイメージがつきやすいが、後期日程の定員が一番多いのが山梨大学であることから東京大学や京都大学、慶応義塾大学といった難関医学部の受験に失敗した人が多く応募してくるため偏差値が高くなり、「山梨県の医者の子供はレベルが高い山梨大学医学部を避ける」とまで言われている。
その他の学部はよくある国立駅弁レベルであるが、工学部の一部学科は入学は楽だが進級が難しいと言われており、一時期留年率が50%を超えていたことがある(工学部でここまで留年率が高いのは東京理科大学ぐらいであった)。
生命環境学部地域食物科学科にワイン科学特別コースがあるが、ワイン専門の学科が設置されている大学は山梨大学のみである。