概要
あくまでそれによって美化、過大評価し、思い出によって補正されている、すなわち個人的な主観であるということを表現したネットスラング。
用語の問題点
この用語の使い方には、現代になればなるほど良くなる、進化するという前提があってのものである。
世の中には必ずしも全てがそれに当てはまると限らない。
例えば分かりやすいのがレトロゲームのリメイクで起きる現象である。
この手のものは原作の方がBGMが良いと感じたりなど、個人の主観ではなく大半がリメイクで表現を変えない方が良かった、比べたら前の方が良いと指摘するものもしばしばある。
こういった批判を全て「思い出補正」で片付けてしまうのは非常に強引と言える。
またそれ以外にも、どんなコンテンツにも限らず、そもそも良いと感じる部分自体が個人の主観によって左右される* *点がある。
例えばシリーズ物の作品だとすれば、シリアスの方が好きな層であったりすると近年はコメディ要素が強めで合わなかったりなど。
....こうなると、補正どうこうという物で片付けられるはなしでもなんでもなく、ただ単にその人が気に入らない、受け入れられない昔の作品を「思い出補正」として通してしまう可能性もあったりなど、非常に使い方には問題がある。
これで今が良いから昔のは思い出補正、と語ってしまうのであれば、じゃあ今の作品が古くなったら?、そして、単なる「思い出補正」と言われたら?
....ということを少し考えてみた方が良いかもしれない。