闇の魔術は苦痛を伴い、悪魔の力は苦痛を求める!
さぁ、その覚悟を見せてくれ!
概要
異世界拷問姫の世界には大きく分けて2種類の悪魔が存在する。
違いは人類に召喚可能か不可能か。
召喚可能な前者には【14の悪魔】の名が与えられた14種類の存在が確認されており、召喚不可能な後者は現状【始まりの悪魔】の名を持つ1体のみ確認されている。
どちらの悪魔も非常に強力で、最下級の【騎士】さえ教会の特殊な装備を与えられた聖騎士が軍隊で掛からないと太刀打ちできず、【皇帝】に至っては人類に抵抗の術が無い。
悪魔の特徴は大きく分けて3点
・黒い血液が流れている
・死体の代わりに黒い羽が遺る
・人の苦痛から魔力を得て生存する
悪魔の世界は『目的』の概念が無く、『純粋』に、『完全』に、『壊れている』。
『全てが存在し同時に存在しない空間を絶対的な平和と静寂が包んでいる』そんな空間。
解説
【14の悪魔】
現在の人類にも契約可能な14種類の悪魔。
本来【悪魔】は神が世界の破壊を望んだ時にしか顕現できないものだが、人が何かを強く望み、その望みが破壊に近しい物である時、彼ら【14の悪魔】は存在を人の理解の範疇にまで堕とすことで現世に現れることが出来る。
皇帝
人類に呼び出すことのできる悪魔の中では最高位の悪魔。
滑らかで美しい黒い毛と地獄の炎を映した瞳を持った至高の猟犬。
契約者は悪魔より悪魔じみた男と誰よりも狂った男。
主な武器は魔術を弾き、通常攻撃を受け流すその体。
拷問に興味を示すことはなく、強さの証明と愉しさを貪欲に求めた。
犠牲者は苦痛を覚える前に死んでしまう。
戦闘中にある人を庇ってこの世を去った。
大王
2番目の悪魔。ヴラド亡き後エリザベートの排除を目論んだ。
悪魔本来の姿は巨大な髑髏。その様は醜く、女性的で、優雅。
契約者はクリノリンドレスを纏う若く美しい女性。
直接的な戦闘力を持たない代わりに【皇帝】以外の全てを従える洗脳力を持つ。
拷問方法は様々で、恥辱や苦痛など何でもやる。
犠牲者はいつしか彼女に心酔し、彼女に与えられる死を喜んで受け入れる。
櫂人(皇帝)の協力を得たエリザベートの『氷の彫像』を受けて砕け散った。@2巻
王
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
三番目の悪魔。【大君主】や【君主】と共に王都を襲撃した
悪魔本来の姿は厳つい鎧を纏う男。
契約者はすでに溶けていたため不明。
自分の力に自信があるのか、悪魔のくせに大剣で打ち合う戦闘スタイル。
好んだ拷問方法は不明
犠牲者の様子も不明。
エリザベートとの剣を使った一騎打ちに同意したらなぜか炎で燃やされた。@3巻
大君主
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
4番目の悪魔。【王】や【君主】と共に王都を襲撃した
悪魔本来の姿は襤褸布のドレスを纏った女性。
契約者はすでに溶けていたため不明。
『複製』という能力で特殊な従兵を生み出して戦わせる。
その従兵は『生贄の呪法』を使うことが出来るため魔術師に対して非常に有効。
好んだ拷問方法は不明。
犠牲者の様子も不明。
出産の準備をしていたところを櫂人の魔術で切り裂かれた。@3巻
君主
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
5番目の悪魔。【王】や【大君主】と共に王都を襲撃した。
悪魔本来の姿は表面に無数の顔を浮かべた肉塊。
契約者は狼の被り物をした男。
主な武器は表面の顔が発する衝撃波。喰らった者はそのトラウマ故に自殺する。
好んだ拷問方法は不明。
犠牲者の様子も不明。
櫂人の拷問で死んだと思っていたが実はまだ息があり、その体がある勢力の手に渡って大事件を起こした。生死不明。
大侯爵
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
6番目の悪魔。【大王】に連れられてエリザベートの居城を襲撃した。
悪魔としての姿は不明。
契約者は全身を黒い服に包み、鴉の頭部を象った仮面をつけた男。
主な武器は嘴から吐く黒い炎で、その威力は一瞬で生木を焼き尽くす。
好んだ拷問方法は不明。
犠牲者の様子も不明。
攻撃の瞬間を櫂人と契約していた【皇帝】に噛み砕かれた。@2巻
公爵
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
7番目の悪魔。1人称が「我輩」のナルシスト。
悪魔としての姿は不明。
契約者は全身に包帯を巻いてシルクハットを被る異様な男。
戦闘力を持たない代わりに精神操作を得意とする(【大王】の支配下では使用不可)
好んだ拷問方法は不明。
犠牲者の様子も不明。
気が抜けたところでヒナの槍斧に首を刎ねられて死んだ。@2巻
大公爵
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
8番目の悪魔。大伯爵と共に港湾都市を襲撃した。
悪魔本来の姿は島ほどの大きさを持つ巨大な海月
契約者は厳しい顔の男。
主な武器はその巨体が生み出す大津波で、その規模は町一つ呑み込むほど。
好んだ拷問方法は不明。
犠牲者の様子も不明。
攻撃の瞬間を櫂人に強化されたエリザベートの『4羽の鳥葬』に引き裂かれた。@2巻
公爵
9番目の悪魔。自身で作り出した墓地に住んでいた。
悪魔本来の姿は人の体で作られた棺桶の形で、側面に羽を生やしている。
契約者は不明。
主な武器は墓標のような石杭と相手を溶かす消化液。
好んだ拷問方法は時間をかけて相手を狂わせるもの。
誘拐した相手を墓標の下に埋め、通気口から空気と食料を与えながら消化液で溶かした。
犠牲者は生きながらに崩壊させられる恐怖に狂い、叫びながら死んでいったと言う。
エリザベートの剣の一振りで拘束され、『ファラリスの牡牛』に焼き殺された。@2巻
大伯爵
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
10番目の悪魔。大公爵と共に港湾都市を襲撃した。
悪魔本来の姿粘液に覆われた花弁と、肌色の不気味な根を持つ巨大な花。
契約者は初老の男性。
主な武器は“がく”の内側に蓄えた蜜と種
好んだ拷問方法は人の体を直に弄ぶもの。
その根で相手の腹を突き破り、棘付きの茎で絞めあげ、引き裂いた。
犠牲者の死体には尊厳がなく、その痛みは際立って激しい。
エリザベートの鎖に拘束され、『ハーメルンの鼠籠』で食い尽くされた。@2巻
伯爵
11番目の悪魔。“侯爵”の位を得て領地に城を構えていた。
悪魔本来の姿は鴉の羽に蜘蛛の足を持つ人型。
契約者は女装が趣味の変態貴族。
主な武器は背中から飛ばす羽と口から吐く蜘蛛の糸。
好んだ拷問方法は精神的な恐怖と絶望、永続的な身体のダメージ。
犠牲者は助かると期待させられたところで拷問を受け、その体は永遠に串刺し。
攻撃のタイミングでエリザベートの『挽き潰しの車輪』を受けて擦り潰された。@1巻
大総裁
12番目の悪魔。
気づいたら死んでたから何も分からない
2巻の冒頭でサラッと退場させられてた。
総裁
*【大王】によって暴走させられていたため正確な情報が取れない。
13番目の悪魔。どこにあるともわからない大きな屋敷に住んでいた。
悪魔本来の姿は肉で構成された灰色の巨人。
契約者は肩までの金髪が似合う美少年。
主な武器は転移魔術と触れたものを毒や麻薬に変える能力。
好んだ拷問方法は毒物を使った中毒で長く苦しめるもの。
彼の触れた食べ物は相手の内臓を溶かし、悪魔の力が犠牲者を延々と再生する。
犠牲者は自身の内臓が全て溶け落ちるまで行き場のない食料を貪り食う。
【大王】の針で意識を奪われ、『生贄の呪法』で自殺した。@2巻
騎士
14番目の悪魔。単身エリザベートの居城を攻撃した。
悪魔本来の姿は長い白髪と髭を蓄えた老騎士で、その体は筋肉で異常に膨脹している。
契約者は青い瞳の若い聖騎士。
主な武器は稲妻から作る巨大な突撃槍。
好んだ拷問方法は不明。
犠牲者の傷口からは大量の蝿が湧き、その体は別の犠牲者の体と縫い合わさって従兵となる。
エリザベートを騙そうとするも見破られ、『八つ裂き』にされた。@1巻
【最初の悪魔】
本来存在してはいけない【悪魔】。【神】にも匹敵する力を受け止められる
今より前の世界で聖女と契約した悪魔。
彼女の願いのままに世界を消滅させ、彼女が【神】と契約して世界の再編を願った時に封印された。
現在は教会によって王家墓地の地下6階に隠匿されている。
『墓守』によって守護された部屋の中、何人もの人間の苦痛に囲まれて静かに眠っている。
聖女がその体を悪魔の肉として肉屋(異世界拷問姫)に託したことで悪魔は世界に広がった。
内容執筆予定