概要
我家大师兄脑子有坑とは、凌宇沫（リン・ユモ／Ling Yumo）が「剧象漫画」（英名Magilm Comic）で連載中している中国語のオリジナル漫画作品である。他にも新浪微博、哔哩哔哩漫画、有妖气漫画、布卡漫画、快看漫画、腾讯动漫で連載。略称は兄坑。現在504坑まで更新されている。
アニメ化されていて、我家大师兄脑子有<1季>（全26話）は2018年4月4日から、我家大师兄是个反派<2季>（全13話）は2020年10月29日から、そして我家大师兄有点靠谱<3季>は2022年1月6日（全13話）からそれぞれBilibili動画にて配信。特別編（全52話）もある。単行本は1巻のみ出ている。2巻の情報が公開されたが、それ以降何も情報更新はない。
ジャンルは古風、修仙、ギャグ、穿越。
この作品はBLものではなく、全年齢対象のギャグ漫画である。ただし作者は腐女子である。公式のCPは存在せず、二次創作する上でのカップリングは自由である。
日本に上陸したコンテンツは１つもない。
タイトル
「我家大师兄脑子有坑」（wǒ jiā dà shī xiōng nǎo zǐ yǒu kēng）は直訳すると「我が家の大師兄は脳に坑が空いている」だがこれは「うちの兄弟子の様子がおかしい」の意味である。
またアニメ2季の「我家大师兄是个反派」（wǒ jiā dà shī xiōng shì gè fǎn pài）は「うちの兄弟子は悪役だ」、3季の「我家大师兄有点靠谱」（wǒ jiā dà shī xiōng yǒu diǎn kào pǔ）は「うちの兄弟子はちょっと信頼ができる」という意味である。
韓国版:또라이 대사형 무림생존기。
正式ではないが、英語の題名は、“my big(senior) brother has a pit in his brain”など。
あらすじ
修真界に穿越（異世界転生）し逍遥門の大師兄になった东方纤云は自分の設定が小説の主人公ではなく、使い捨て要員のNPCだという事に気が付く。死亡フラグを回避するために主人公らしい人に縋り付き、通りすがりのNPCになろうとする。
登場人物
※以下の内容には多少のネタバレが含まれる。
※名前の表記は、簡体字→日本語漢字→ピンインの順である。
【メイン】
东方纤云と印飞星2人の名前は詩人、秦観／秦观（しんかん）による「纤云弄巧」詩→リンクテキストが元になっている。
东方纤云／東方繊雲（dōng fāng xiān yún）
本作の主人公。逍遥門の一番弟子。後に百媚教の一番弟子に、そして再び逍遥門の一番弟子になる。穿越者。22歳（現在24歳）。
題名通り、脑子有坑（変人）である。残念なイケメンだが、面白く、温和な性格である。人付き合いも良く、子供に人気。しかし、二番弟子の印飞星に対してだけ神経過敏。本物でなく心魔の印飞星でさえも怖がっている。それに悩まされた印飞星によく尻部を刺される。印飞星と初めて会ったのは12歳の時。結構な問題児で逍遥渡影によく怒られる。逍遥渡影は东方纤云が恐れる逍遥星河の兄なので彼のことも相当怖がっている。裏山の仙果を盗んだり、文句を言ったり、呪符を描いたりすることを好む。逍遥門で符修をする者はいないのですべて独学である。剣での修練は好まない。幼き頃の龚常胜に金的攻撃や長文悪口を教えた張本人。危険な状況で慌てているのがほとんどであるが、他人を守る思考に走りやすい、自己犠牲をしやすい面もある。たとえその理由が死にたくないからだとしても本当に良い人だと龚常胜に言われている。雷に打たれると本来の彼（前大）になり、再度打たれると元に戻る（現大）。前大の方は現大と違ってかなり落ち着いている、むしろ表情の変化がほとんどないといえる。現大は前大のときの記憶がない。現大は剣での修練はしていないが前大は符修も剣修もしている。印飞星の前世で伏魔大会を率いていたのは彼である。酒には強い。原名は李纤云。
| 呼び名 | 大師兄／小云哥哥（龚常胜から）／美人（东方芜穹から）／徒儿（易相逢から）／韓国版:성운（sung un） |
|---|---|
| 修為、灵根 | 符修 火灵根（以前は金土双灵根）金丹期大圓満 |
| 身長 | 180㎝ |
| 誕生日 | 7月31日（しし座） |
| 声優 | 张杰（張傑） |
| 人間関係 | 龚常胜:幼少期迷子のところを助けたので恩人と見られ好かれている。／逍遥星河:前世での本妻。現世では彼女のことを怖がる。／卜算天:前世での妾。 |
印飞星／印飛星（yìn fēi xīng）
逍遥門の二番弟子。重生（転生）者。18歳（現在20歳）。
初めて东方纤云に会ったのは8歳の時。前世で东方纤云に殺されたことから彼に対して激しい恨みを抱いているので現世で復讐しようとしている。「お前が俺以外の誰かに殺されるなんて許されない」とまで言う。自分の前世での出来事に沿って东方纤云との間の物語を進めていこうとしている。強気な性格でやや傲慢、腹黒。嫉妬深いときもあるツンデレ。猫系。魔修者であったことから、時々心魔に苦しめられ、運命を変えようとしてしまう。彼が东方纤云を殺そうとしてしまうのはこの心魔がとりついているからである。修練において最も成功の可能性が大きい水灵根の持ち主。仙果の世話、东方纤云に勝つことが好き。裏山で良く育っている仙果は片想い中の逍遥星河にあげようとしているので东方纤云が摘むと怒る。しかし逍遥星河はというと全く彼に興味はないようだ。そんなモテない一面をディスった動画を作者本人が投稿している。動画→http://b23.tv/JNydl39二番弟子なので、「西遊記」より三蔵法師の二番弟子「猪八戒」から取って、东方纤云からは八戒と呼ばれている。豚呼ばわりされているようなものなので本人は嫌がっている。容姿から女性に見違えられることがある。酒にはとても弱く、一杯で酔ってしまう。泣き上戸。
| 呼び名 | 二師兄、二師弟／八戒（东方纤云から）／印飞星、印兄（龚常胜から）／小美人（东方芜穹から）／二徒儿（易相逢から）／韓国版:유진（yu jin)） |
|---|---|
| 修為、灵根 | 剣修 氷灵根（以前は水灵根） 金丹中期 |
| 身長 | 178㎝ |
| 誕生日 | 9月9日（乙女座） |
| 声優 | 苏尚卿 |
| 人間関係 | 东方纤云:師弟関係恋人未満。前世で彼に殺された。／龚常胜:前世で関わりはなかったが現世で知り合った。初め嫌っていたが今は友達。／易相逢:前世も現世も師父。 |
【逍遥门／逍遥門】
逍遥門とは四大門派の一つである。弟子は青を基調とし、胸元に赤い襟止めのある校服を纏っている。家紋は天地の丸さを意味している。弟子は4人。
逍遥星河（Xiāoyáo xīnghé）
逍遥門の三番弟子。副掌門逍遥渡影の妹であり、逍遥門の唯一の女弟子。16歳（昏睡状態、現在18歳）。
花のように小柄で可愛らしく、天真爛漫だが、腹黒である。兄と同様に髪に白い花（双生花）を付けている。逍遥渡影のことを兄以外にも、父や師叔と呼ぶことがある。东方纤云の事が大好きでいくら魔修をしていると言われていても傍から離れなかった。よく「双修しましょう！」と彼を追いかけている。前世の东方纤云の本妻。前世では誤って印飞星に傷つけられてしまい、昏睡状態に陥った。东方纤云と初めて会ったのは8歳のときで、东方纤云と印飞星はそれぞれ14歳と10歳だった。印飞星に髪を引っ張られ大泣きした。
| 呼び名 | 三師姉、三師妹／星儿（逍遥渡影から）／韓国版:소하（so ha)） |
|---|---|
| 修為、灵根 | 剣修 木、水双灵根 煉気六階 |
| 身長 | 160㎝ |
| 誕生日 | 3月3日（うお座） |
| 声優 | 赵小爽（趙小爽） |
| 人間関係 | 东方纤云:好きな人。／印飞星:好かれている。／逍遥渡影:兄。父であり師叔のような存在でもある。／易相逢:良い関係性にある。 |
叶昭昭／葉昭昭（yè zhāo zhāo）
逍遥門の四番弟子。8歳（現在10歳）。
無邪気で可愛く、好感の持てる性格をしている。常識人。よくからかわれる。一緒にいると一番落ち着くことから东方纤云は彼のことを第2の使い捨て要員のNPCだと思っている。东方纤云はよくお菓子や書物を持ってきてくれる。また、寝る前に物語も聞かせてくれる。印飞星の前世では玄銘宗の外弟子数人に殺害されたが実際には死を装い密かに逍遥門に弟子入りしていた。第二次伏魔大会開催中、逍遥門を守っていた。逍遥星河に好感を持っている。
| 呼び名 | 四師弟／昭昭 |
|---|---|
| 修為、灵根 | 剣修 水、火双灵根 煉気二階 |
| 身長 | 135㎝ |
| 声優 | 张予佟（張予佟） |
| 人間関係 | 花慕慕:叶昭昭の兄の疑惑。 |
逍遥渡影（Xiāoyáo dù yǐng）
逍遥門の副掌門で逍遥星河の兄。108歳（現在110歳）。
気性が荒くすぐ怒鳴る。少し過敏で傲慢な傾向にある。口調はきついがメンタルは豆腐。熱血シスコン。2本のアホ毛が可愛い。物事に気づく速度の遅さから、アホ毛は「反射弓の長さ」といじられている。妹の逍遥星河と同様に髪に白い花（双生花）を身につけている。これも彼の可愛いポイントである。この双生花は逍遥星河の状態を感知することができる。彼女が昏睡状態の間花弁が散ってしまっている。そのため修為も止まっている。忍流光とは近い関係にある。忍流光は彼に会いに行ったり構って欲しいという素振りをしたり、ときには恋人のように接したりと非常に逍遥渡影を大切にしているが、逍遥渡影はそれをあっさりと切り捨てている。しかしながら肝心なときには一番信頼している。
| 呼び名 | 師叔／渡影（忍流光から）／韓国版:소영（so young） |
|---|---|
| 修為、灵根 | 剣修 水灵根 元嬰中期 |
| 身長 | 183㎝ |
| 声優 | 金弦 |
| 人間関係 | 逍遥星河:妹。／忍流光:若いころは逍遥渡影の三番弟子だった。 |
【玄铭宗／玄銘宗】
玄銘宗とは蜀山派に属する四大門派の一つである。一番古くに誕生し、今でも修真界で最大の権力を握っている。たくさん門弟がいる。家紋は北斗七星を意味する。弟子は紫を基調とした校服を纏っている。
龚常胜／龔常勝（gōng cháng shèng）
蜀山派玄銘宗の三番弟子。内弟子。19歳（現在21歳）。
天然ボケで、よく道に迷う。千年に一度の天才といわれる才能の持ち主だが、目が見えない。玄銘宗秘伝の「天眼心訣」により気の流れを感じ取ることができる。築基期を15歳の時点で終え、18歳で結丹し、19歳で金丹期大満圓、21歳の現在、元嬰初期となっている。あだ名は「蜀三路」。东方纤云が名前を思い出せない際にとっさにつけた名前で、これは蜀山派+三番弟子+路痴（方向音痴）という意味からきている。幼いころに东方纤云に助けられたので彼の事を好いて「小云哥哥（小雲お兄さんのようなニュアンス）」と呼んでいる。方向音痴なのに逍遥門には迷わず来る。「あなたを一生お守りします」等の甘い言葉を当たり前のように発するので东方纤云はやや恐れ、印飞星からは意味を知ってから使えと突っ込まれている。勿論、教えた人は遊び人の东方芜穹である。东方芜穹の浮気癖についてはあまり好ましく思っておらず、彼が誰かを口説くのを目撃したたびに金的攻撃を仕掛けている。それを教えたのは东方纤云である。急所を蹴った後毎回3日間壁際で反省すると謝るが、东方芜穹にはそうするなら最初から蹴らないでくれと言われている。东方芜穹と初めて会ったのは10歳の時。着ている紫の服は女性の先輩からの譲りものなので女物である。犬系。
| 呼び名 | 三師兄／龚師兄／蜀三路（东方纤云と印飞星から）／臭瞎子（印飞星から）／胜儿（东方芜穹と易相逢から）／韓国版:공유(gong yu) |
|---|---|
| 修為、灵根 | 剣修 雷灵根 元嬰初期 天眼心訣二階 |
| 身長 | 183㎝ |
| 誕生日 | 4月26日 |
| 声優 | 陈张太康（陳張太康）／董习习（董習習）（幼少期） |
| 人間関係 | 东方纤云:恩人、一緒にいると嬉しい。／易相逢:誤って重症を負わされてしまいこれが第二次伏魔大会のきっかけとなる。 |
东方芜穹／東方蕪穹（Dōngfāng wú qióng）
蜀山派玄銘宗の一番弟子。三大世家の一つである东方家の当主。
風流な好色漢（花花公子）で、年齢関わらず、男も女も食う。見た目は20代で、実年齢は86歳（現在88歳）。玄銘宗の女性のほとんどと寝ている。フラグをすべて回収する陆夫人がどんな兵器よりも恐ろしいと知っているものの、誘惑してしまうとは死を恐れないも同然である。しかしながら誰とも縁を結ばない──最も寵愛するのは、信頼する弟子の龚常胜のみ。優れた才能により若くして結丹している。傷の治療に長けている。修真界3608年3月、第二次伏魔大会を主宰。伏魔大会の頭領。龚常胜のことをものすごく気にするブラコン気質なところがある。龚常胜と初めて会ったのは77歳の時。いい尻だと褒めたら急所を蹴られた。易相逢と初めて会ったのは11歳の時。彼女がトラウマ。一度西洋へ旅をしている玄銘宗の長老に英語を教わっているので多少話すことができる。本人曰く、知っている人がいないので話しやすいらしい。穿越者の东方纤云も英語は分かるが、东方芜穹のその考えにはさすがに逆では、と突っ込んでいる。酒にはものすごく弱く、一杯の半分で酔い潰れてしまう。印飞星には厄介な亀扱いされているが羽を広げた孔雀と言われることもある。
| 呼び名 | 大師兄／家主大人（ご当主様）（东方纤云から）／緑毛亀（印飞星から）／緑緑（易相逢から）／韓国版:성풍（sung fung） |
|---|---|
| 修為、灵根 | 丹修 木灵根 元嬰期大圓満 天眼心訣3階 |
| 身長 | 185㎝ |
| 誕生日 | 11月11日 |
| 声優 | 杨天翔（楊天翔） |
| 人間関係 | 东方纤云:同家。／龚常胜:大切にしている師弟。／易相逢:幼い頃からの知り合い。 |
【百媚教】
百媚教とは魔修の門派の一つである。媚术が主な修練の方法である。家紋は盾の形に似ている。弟子は紅を基調とする露出度の高い校服を纏う。初代の教主は三界魔尊之首として知られている。
易相逢（Yì xiāngféng）
百媚教の教主であり三界魔尊の次女。82歳（現在84歳）。
性格は単純かつ善良で、东方纤云、印飞星、逍遥星河、龚常胜など多くの人と仲が良い。7歳の頃、姉の易莫离に崖から突き落とされたが運良く生き残った。後に崖に落ちた修行者たちから書物や宝具を与えられ徐々に修為を上げていった。本来ならば魔修は生命を奪い、血により生気を養うことで修為を上げるのが普通だが、彼女は多くの宝具を手に入れたことから殺戮を行わずに修行することができる。落とされた以降崖の上に上がったことはないので精神年齢は7歳のまま。足し引き算は指を使って10以内まで可能。足りない場合は人の指も借りて計算していた。好物は芝麻饼（芝麻餅）で、街で东方纤云に買い方を教わっていた。东方纤云には罪のない人を傷つけてはいけないなどのことも教わっている。东方芜穹と初めて会ったのは7歳の時。一緒に遊んでいるつもりで木に吊るしたらひどく怖がられた。アニメでの衣装は、原作だと逍遥渡影が彼女にあげたものになっている。
| 呼び名 | 師父（師父父）（东方纤云や印飞星から）／易先輩（龚常胜から） |
|---|---|
| 修為、灵根 | 器修 単属性風灵根 大乗期魔修 |
| 身長 | 175㎝ |
| 誕生日 | 11月24日 |
| 声優 | 乔诗语（喬詩語） |
| 人間関係 | 东方纤云:現世での徒弟。／印飞星:前世と現世での徒弟。／龚常胜:誤って重症を負わせてしまいこれが第二次伏魔大会のきっかけとなる。／东方芜穹:幼い頃からの知り合い。／易莫离:姉。 |
易莫离／易莫離（yì mò lí）
百媚教の元教主。易相逢の姉。13歳で既に結丹している。金丹期に突入すると体の成長が止まってしまうせいで易相逢より胸が小さく、それにコンプレックスを抱いている。（正確に言えば、何でも妹より実力が下であることを悔しんでいるが、周りからは胸を特に気にしているようにしか見えない。）それを知っていればもう少し修行を遅らせていたと後悔している。そして修為自体も妹より低い。元嬰期大圓満の突破も近いので、大乘期に突入したら世の秩序を乱そうと考えるなど、妹とは考え方がだいぶ異なる。7歳の易相逢を崖から突き落とした張本人。死亡フラグを自分で立てやすい性格。
| 声優 | 李诗萌（李詩萌） |
|---|---|
| 人間関係 | 易相逢:憎き妹。 |
花慕慕（huā mù mù）
百媚教の師弟の一人。10歳。凶悪で殺伐とした魔修者になることを夢見ている。しかしながら現実は残酷で、新しく百媚教の一番弟子となった东方纤云は温和な性格だったことから、ちっとも理想に近づくことはできなかった。普段も彼の話を聞くことは少ない。おそらく叶う日は来ないだろうが、东方纤云がすべての正道を滅ぼすことを望んでいる。
| 声優 | 习习（習習） |
|---|---|
| 人間関係 | 叶昭昭:弟の疑惑。 |
【天云流／天雲流】
天雲流とは四大門派の一つである。体修の弟子の集まる所。家紋は雲を表している。弟子は桃色の校服を纏っている。
南宫鹊儿／南宮鵲児（Nángōng què er）
三大世家の1つである南宫家戦神血統の初代嫡女で天云流（天雲流）の二番弟子。通称「南宫娘娘」。やや傲慢な性格だが、やりたいことははっきりしている。彼女の両親は魔修の手によって殺されてしまったので、魔修をする者を激しく恨んでいる。修真界3608年3月の第二次伏魔大会に参加、立場は次長。両親は皆修行をしていたので、彼女にはその道を歩まない選択肢はなかったと言っている。一番弟子归海义泉はだらしなく、大長老忍流光は逍遥門に居座っているので、天云流の今後を心配している。水灵根であることによって女性らしい見た目をした印飞星のことを「義理の娘」と呼んでいる。男らしい性格や行動から龚常胜は、彼女は男性じゃないのか？という発言をした。
| 呼び名 | 南宫娘娘／鹊儿（东方芜穹から） |
|---|---|
| 修為 | 体修 |
| 声優 | 聂曦映（聶曦映） |
忍流光（Rěn liúguāng）
天云流（天雲流）の大長老。若き頃は逍遥門の三番弟子であったが、後に逍遥門で体修の弟子たち全員を連れて亡命。その為当時一番弟子だった逍遥渡影には裏切り者と言われている。当時の二人はよく腕相撲などしていた。狐属性。逍遥渡影に構ってという姿はまさにそのものである。貧しい逍遥門を少人数で支えようと毎日苦労する逍遥渡影に手を差し伸べている。気性の荒い彼を落ち着かせるのは大変だが、そういうところも含めて逍遥渡影に好感を持っている。ときには恋人のように接している。非常に逍遥渡影を大切にしているが、あっさり切り捨てられることがほとんど。しかしながら肝心なときには一番信頼されているので伏魔大会中に共に逍遥門を守った。逍遥渡影を困らせることが多い东方芜穹にはあたりが強い。壁にめり込むまで殴っていた。
| 呼び名 | 韓国版:금동이(gum dong i) |
|---|---|
| 修為 | 体修 |
| 声優 | 郭浩然 |
| 人間関係 | 逍遥渡影:近しい関係。 |
【その他】
卜算天／蔔算天（Bo suàn tiān）
东方纤云と同じく穿越者で、傘と扇子を手に、「系統（システム）」を扱う、誰とも「縁」を持たない天道使者。峨眉仙宫の核心。14歳。
宮殿、戦場、または自分の側──いつでも、どこにでも現れ、世の中に天道を伝えることが彼女の使命。前世は东方纤云の妾。修真界3608年3月の第二次伏魔大会に参加している。腐女子。普段は無表情だが、男二人が近付き合ったり抱き合ったりしていると笑顔になる。その無表情を表す絵文字、(ᗜ ˰ ᗜ)や(.ᗜ ˰ ᗜ.)がよく段幕に流れる。性格は、早熟、だれている、不謹慎などがあげられる。いざとなれば温和な美男子东方纤云にも遠慮なくビンタをかましている。普段しないような顔をたまにするので、激しいギャップ萌えが好印象。着ている特殊な衣装などが可愛らしいところである。カラー本を読むのが好きである。同じ穿越者の东方纤云と一緒にいると、他の人が入っていけない独特すぎる雰囲気を醸し出す。天道使者は皆に信頼されている。一言話しただけで印飞星は興奮している。
彼女の属する峨眉仙宫は人、魔、修真の三界を繋いでいる四大門派の一つである。毎代の天道使者はここの門派の出身である。家紋は扇子を形どっている。弟子は青と白を基調とした校服を纏っている。女弟子しかとらない。
| 呼び名 | 算天爸爸、算天（东方纤云から）／腐宅初中生／天道使者 |
|---|---|
| 声優 | 钱琛（錢琛） |
| 人間関係 | 东方纤云:前世では夫婦関係。 |
陆夫人／陸夫人（lù fū rén）
蜀山派玄銘宗の六代目の長老。宗主よりも年上で、玄銘宗で最年長であると言われている。玄銘宗の宝箱の管理を担当している。彼女にはある有名な「病気」があり、その名は「陸氏弗拉格（flag）綜合症」（フラグシンドローム）である。何を言ってもその逆の事が必ず起きてしまう。西部地方に渡ってその症状を診てもらったが、その周りに通用しないような病名だけを得て戻ってきた。穏やかで大人びているが、実は結構な宝石好きで、それが彼女が宝庫の管理人になった唯一の理由である。17歳の龚常胜と初めて会ったときに玄銘宗の敷地内を紹介していた。その際初めて陸氏弗拉格綜合症を目撃してしまい、後に东方芜穹に「あの紫の髪の人には近づかないで」と注意されていた。しかしながらその东方芜穹は積極的に陆夫人に会いに行ってよくお茶をしている。彼女の原型はbilibili動画のUP主である神奇陆夫人であり、徒弟は小绝。
| 呼び名 | 陆夫人は別名で元は钱夫人（銭夫人） |
|---|---|
| 声優 | 徐佳琦 |
小绝／小絶（xiǎo jué）
蜀山派玄銘宗の弟子。柴犬。耳や尻尾も生えている。陆夫人の徒弟。少年のような見た目をしているが年は100年を越えるほど。キャラクターの原型はBilibili動画のUP主の小绝。
| 声優 | 孙路路（孫路路） |
|---|
逍遥散人（xiāo yáo sàn rén）
逍遥門の老祖。四大世家の一つである玄銘宗の老祖と同じくらい有名である。生理年齢はすでに固定されている。攻撃と守備の両方に長けている。殺せないとも言われている。かつて、逍遥渡影の両親と共に逍遥門化神期を作り出した。寛大で気楽な性格が、まさしく屈託のない門派の意の逍遥門の典型であることがわかる。そのおおらかさの反面、しっかりと門派の人たちを守ることができる。景色に自分を溶け込ませ、目立たなくなる能力を持つ。原型はbilibili動画のUP主である逍遥散人。赤い外套と蝶結びにした青い髪紐が特徴的。
| 呼び名 | 逍遥老祖／散人 |
|---|---|
| 修為 | 化神期 |
| 声優 | 张福正（張福正） |
岚少／嵐少（lán shào）
峨眉仙宫と対立する千聞閣の閣主。眼鏡を掛け、「遵紀守法」と書かれた扇子を手にしている。留学から帰国している。一度龚常胜に指示を出し、その後逍遥散人に逢った。キャラクターの原型はBilibili動画のUP主の涙腺戦士。
| 声優 | 钱文青（銭文青） |
|---|
顾芓栖／顧芓棲（gù zī qī）
破灭天宗（破滅天宗）の宗主。本当の三界魔尊之首。生まれつき肌は褐色である。魔修者典型的の凶悪さをもち、大雑把で負けず嫌い。东方芜穹とは中指を立て合う仲である。
| 修為 | 雷灵根 大乗期魔修 |
|---|---|
| 声優 | 谷江山 |
战神庀／戦神庀（nán gōng pǐ）
修為が化神期にまでおよんだ戦神。伏魔大会で陆夫人によって召喚された。淡々とした調子で話す。キャラクターの原型はbilibili動画のup主の少年Pi。
| 声優 | 星潮 |
|---|
李秀贤／李秀賢（Lǐxiùxián）
蜀山派玄銘宗の弟子。落ち葉掃きをサボって遊びにいくところがある。
李秀慧（Lǐxiùhuì）
蜀山派玄銘宗の弟子。李秀贤に比べてあまり笑わない。そばかすがある。落ち葉掃きのことは心の修練と捉えている。李秀贤と李秀慧の二人は兄弟ではなくいとこ同士である。
| 修為 | 金土双灵根 築基期中階 |
|---|---|
| 声優 | 歪歪 |
【深海秘境編】
归海义泉／帰海義泉（guī hǎi yì quán）
天云流の一番弟子。地上最強とまで言われる体修の天才。兎の着ぐるみのような服を着ている。それは位の高い宝器だが彼はそれを寝袋として利用することが多々ある。道端でも洞窟でもすぐ寝る。また都合が悪くなったときに寝る。しかしながら自分や天云流の悪口が聞こえたら即座に起きる。女性との接触を恐れている。その特徴を知らされた印飞星は、この世にはまともな一番弟子はいないのだと悟っていた。南宫鹊儿に絡む东方芜穹には敵対心剥き出しで殴りかかるが、汪树にはあざとく助けを求める。二重人格級のギャップである。
汪树／汪樹（wāng shù）
天云流の十七番の内弟子。彼によると、強敵に遭遇したときは归海义泉を投げれば殴り倒してくれるので安全らしい。「これが大師兄の正しい『使い方』」とまで言っている。归海义泉を引き摺って歩けるのは彼だけ。
金锁／金鎖（jīn suǒ）
蜀山派玄銘宗165位目の弟子。弟子の順位を上げようと日々努める面などがみられる努力家。しかしながら実力は普通。剣の修練の方法は他とは異色で双刀法を好み、二本の短刀で戦う。魔修者を逃がしてはおけないというため、また安全に深海秘境から出るため、深海秘境で何风と一緒に行動している。
| 修為 | 火、金、土三灵根 |
|---|
何风／何風（hé fēng）
破灭天宗（破滅天宗）の弟子。またの名を「迷雾鬼」。宗主、顾芓栖を尊敬するあまり自ら日を浴びて肌を焼いた。しかしながら彼自身は凶悪になりきれていない、温かみのある一面も見せている。事情により、深海秘境編で金锁と一緒に行動している。
世界観や用語
【正道】
修真者
道徳と精神性を養い、真我を求める。
正道を歩む修真者の修為は次のようになる。
練気期1-9階
築基期
金丹期
元嬰期
大乗期
化神期
圓満飛升
【魔修】
魔修者
邪悪で強靭な肉体と引き換えに偽りの心をもつ。
魔修者の修為は次のようになる。
開魔期1-9階
星期
大乗期
他魔期
？？？(深海秘境篇で公開)
渡劫云（渡劫雲）
魔修者が修練の一つの段階を終えようとする頃、雷（渡劫雷）を伴う嵐が起こる。魔修者の実力を試すために嵐は発生し、乗り越えることができれば段階を終え生き延びることができる。修練の段階が高くなればなるほど嵐を乗り越えるのは困難になる。
【灵根】
灵根とは人間の霊的な根源であり、その基本的な属性には、金、木、水、火、土の5つの要素が含まれ、互いに生成し、抑制し合う。
物語では、灵根の要素はすべての人間の中に存在する。それらが純粋であるほど、それらの性質の洗練はより速く進む。修真者が天才であるか、または普通であるかなどは、この灵根の数によって決まり、少なければ少ないほど灵根は純粋である。
天灵根
自然と灵根を1つだけ持って生まれてきた者の灵根。純粋な灵根であるため、修練において最も位が高い。そのため天才の域に達する可能性が高い。100年に1度の秀才と言われる天灵根の持ち主は各門派や世家の奪い合いの対象となる。しかしながら、それぞれの灵根には長所と短所があり、特定の相手と戦うときには注意をする必要がある。
各灵根の特徴は次の表の通りである。
| 火灵根 | 金、木に強く、土、水に弱い |
|---|---|
| 土灵根 | 水、火に強く、金、木に弱い |
| 金灵根 | 木、土に強く、水、火に弱い |
| 水灵根 | 火、金に強く、木、土に弱い |
| 木灵根 | 土、水に強く、金、火に弱い |
双灵根
通常の人間には4つまたは5つの灵根があり、それぞれ 四灵根、五灵根と呼ばれる。それらの属性たちは、修練させるにはあまりにも未熟であるため、価値がないと考えられている。三灵根が一番平凡であり、灵根が2つである双灵根の人は希な才能の持ち主である。
変異灵根
また、例外もあり、この5つの中には見られない天灵根もある。特定の才能や環境などで刺激を受けることで発生する。それらは遺脱している、または進化していると見られていて、非常に珍しい。例として挙げられるのが冰灵根、雷灵根、風灵根、闇灵根などである。
変異灵根の双灵根や三灵根は修練は可能だが、一つ一つが非常に不安定である。属性間に相互拘束があると育成が難しい。変異灵根の天灵根は育成の早さも群を抜いていて、1000年に1度の天才とも言われる。
【修練】
剣修
剣を使って修練する。このやり方で修練に励む人が一番多い。また一番効力が大きいやり方。修練がある段階に達すると、修士は本命の剣を使うようになる。剣あるところに人あり。剣に乗って空を飛ぶことを「御剣」という。御剣の習得を失敗した修士は、代わりに法器を使う。
符修
護符を使って修練する。东方纤云は独学で符修を極めていて、実力は师叔逍遥渡影が認めるほど。符修をする人は善良な心を持つと言われている。
体修
武器を使わずに体を使って修練する。特別に強い身体の持ち主が励む。飛ぶことができるようになる宝具や鎧を身に付けている体修者が大半。天雲流の弟子は全員体修者である。
丹修
丹薬を練る修行。一般的に医療に使われている。丹修の人は非常に少なく、心を静めて修練する必要があるため、一定の領域に達すると、重要な人材となる。精錬された丹薬は高い効果が得られるので貴重である。丹修の修士は大抵大きな門派に所属している。丹薬作りに専念するため戦闘力には欠ける。しかし东方芜穹は例外で、彼は普通の丹修を発展させて、蔓を武器にしている。
器修
法器を使って修練する方法。
双修
二人が体を繋げることで霊気を二人の体で循環させる修練の方法。その際、強い方の修真者がもつ、純度が高くて強い霊力が弱い方の体の中に入り、相手の霊力の精製を助けたることができるなどの利点がある。
双修は体を繋げることで行うものなので、相手は基本的に配偶者、夫婦である。武侠の世界は性関係を差別しないため、相手は男女を問わない。
兄坑の話の中では、逍遥星河が东方纤云の双修の相手になりたがっているので日々結婚を要求してくる。また、易莫离が易相逢に「男と寝ると強くなる」と言ったが、それはこの双修のことを教えていたのである。
天眼心訣
玄铭宗秘伝の術で东方芜穹、龚常胜がそれに長けている。龚常胜のような盲目な人でも人や物の気の流れを感じ取って物のある場所が見える。
【法器】
法器とは、修士が使う、特別な機能のあるもの。法器によって物を小さなところにたくさん収められたり、飛べるようになったりと様々なことができる。东方纤云の魔装も、防火の作用のある法器の一つである。他にも防水、気配を消すなどの機能を持つものもある。年季の入った、効力の強い法器は修士によって「法宝」や「神器」と呼ばれている。秘境などから見つけ出された人工物の法器または天然物の法器は「秘宝」という。
千禅衣
防火防水など、ある一種の要素に強い衣。灵根を得た直後は体が不安定になるため、灵根から身を守る衣を着なければならない。
隔音帐（隔音帳篷）（下品法器）
野外に設置される天幕のような法器。良い睡眠の質を確保したり、座禅などの修練を集中させたりするためのもの。
漂浮夜明珠（中品法器）
照明の役割を果たす法器。
窃听贝（窃聴貝殻）（上品法器）
盗聴するときに使う貝殻の形をした法器。
音形传讯鸟（音形伝訊鳥）（上品法器）
相手の顔を見ながら通話できる機能を持つ鳥の法器。1回しか使えないので非常に上等。
【陣・護符・丹薬】
九转回魂丹（九転回魂丹）
全ての怪我を治す力のある上等な丹薬。瀕死の状態からも回復が可能。丹炉で9回精製されたので「九転」、魂をも戻すほどの効力から「回魂」という名前が付いた。多くの修士が手に入れることを願う。
天煞二十七阵（天煞二十七陣）
九つの魔修の門派の魔尊が作った陣。一人三つ陣を敷くので、天煞二十七陣と呼ばれる。陣の中心にはそれぞれの門派の家紋が表されている。元嬰期より下の正道の修士は陣によって簡単に殺されてしまう。
【世界観の用語】
穿越
穿越(せんえつ)(Chuānyuè) は、主人公が歴史上の時代、小説や漫画の世界にタイムスリップ、トリップする、中国の物語ジャンル。ここでは东方纤云と卜算天が穿越者に当たる。それぞれ迷い込んだ物語を完結させるという目的を果たしたら元の世界に戻れるという。
同じジャンルだと、同界隈(と言い張る！)の墨香銅臭先生の人渣反派自救系統(さはん)が有名なところ。
重生
穿越とは違って、ここでは同じ世界で生き返り、ループすること。兄坑では印飞星が重生者に当たる。
心魔
心魔は、修練が次の段階に進むときに発生する。形状は自分自身や、自分が最も恐れる物や人。人が修真者になるか魔修者になるかを決定する分かれ道となる。心魔は、修真者の欲望が満たされないとき、精神状態が不安定になったときに現れる。築基期の突破を望む修真者は、本格的な修練に励むために、心魔を克服する必要がある。もし打ち勝てなかったら、彼らの気は逆流を始め、魔修者へと堕ちてしまう。この試練を乗り越える前に魔修に手を出すと、心魔に抵抗するのが難しくなる。一方、魔修者は、心魔に犯されることを公然と許してしまう。人が心魔に取り憑かれると、完全に死ぬ危険を冒し、すべての能力を失う。
【地名】
攀云坛（攀雲壇）
伏魔大会の会場。天道使者が正式に伏魔大会の開幕を宣言した。
深海秘境
名の通り、海の中に位置する秘境。そこでしか手に入らない法器がある。
秘境の中には4つのルートがある。
飞星劫
东方纤云が穿越してきたのは、この「飞星劫」という小説の世界である。飞星劫は凌宇沫先生がweiboで不定期更新で連載している。(現在更新は止まっている)前大の幼少期のことなどが書かれている。
第6章→https://weibo.com/1347462091/4434659716800271
第7章→https://weibo.com/1347462091/4465407769149375
第8章→https://weibo.com/1347462091/4466214996301281
第9章→https://weibo.com/1347462091/4466496140937150
アニメ第３季のオリジナル展開について
2023年2月17日に作者、凌宇沫はアニメ第３季（我家大师兄有点靠谱）のオリジナル展開について説明していた。
アニメの展開は原作のIFルートであり、その結末は原作とは異なる可能性がある。我家大师兄有点靠谱では8話辺りから原作とは違う展開に物語が走りだした。このことは、作者とアニメの製作陣がアニメ1季の時点から話し合ってできたものである。これから映画化やドラマ化などがもしもあれば、そのコンテンツでもIFルートをやるかもしれない、ということが述べられている。
Weiboのリンク→https://m.weibo.cn/status/4870091466870743
