鹵獲艦
自沈したものを引き揚げるケースが多い。
戦後の関係修復で返還されたケースもある。
日清戦争では清国海軍戦艦鎮遠及び巡洋艦済遠、廣丙等が、日露戦争ではロシア帝国戦艦戦艦ポルタワ、ペレスヴェート、レトヴィザン、オリョール、ポベーダ、インペラートル・ニコライ1世及び巡洋艦バヤーン、パルラーダ、ヴァリャーグ、ノヴィーク等が、日中戦争では中華民国海軍巡洋艦寧海、平海、逸仙等が、太平洋戦争ではアメリカ海軍駆逐艦スチュワート及び砲艦ウェーキ、ルソン、イギリス海軍駆逐艦スレイシアン及び砲艦モス、オランダ海軍駆逐艦バンケルト、イタリア海軍砲艦エルマーノ・カルロット、敷設艇レパント、潜水艦ルイジ・トレリィ、コマンダンテ・カッペリーニ、ドイツ海軍潜水艦U181、U862、U219、U195が日本海軍により鹵獲され、艦隊へ編入されている。うちポルタワ、ペレスヴェート、ヴァリャーグ、スチュワート、ウェーク、逸仙は戦後返還された。
賠償艦
条約などで賠償として正式に引き渡した軍艦。
たいていの場合引き渡しと同時にスクラップとして売却された。
日本海軍は第一次世界大戦においてドイツ帝国海軍から潜水艦U125、U46、U55、UC90、UC99、UB125の五隻を獲得した他、太平洋戦争においてアメリカ海軍へ戦艦長門、軽巡洋艦酒匂、駆逐艦花月、樫、欅、柿、樺、雄竹、潜水艦多数等を、イギリス海軍へ重巡洋艦妙高、高雄、駆逐艦夕風、夏月、竹、槇、萩、菫、楠等を、ソ連海軍へ駆逐艦響、春月、桐、榧、初櫻、椎等を、中華民国海軍へ駆逐艦雪風、楓、杉、初梅、蔦、波風、宵月等を引き渡した。