概要
ベルン軍に突如現れた人ならぬ者たちの正体。
この人ならぬ者の登場で元より大陸最強の名で知られていたベルンは名実ともに人竜連携の最強の混成部隊となり、大空を制するドラゴンナイトと大地を焦土と変える戦闘竜の二つの切り札による圧倒的な力の下に敵対する者たちを滅ぼした。
暗闇の巫女イドゥンの手で召喚される戦うための竜だが、基本的には敵意のみに反応して行動するだけの人工的な兵隊であり、言葉を喋ることはできるが理性に乏しく不気味。言葉遣いも片言で生物的な反応ではない。
ネタバレ
人竜戦役時代に劣勢となった本物の竜族が、個体数で圧倒的に勝る人間に対抗するために作り出した数合わせ用の生物兵器。
有り体に言えば、「感情を排し、竜族としての力のみを再現した戦闘用の人造竜」。
本物の竜族には及ばないが驚異的な戦闘力を有し、感情を持たないが故に死を恐れず、なにしろ普通の武器ではかすり傷をつけることも難しい。実際にその数も相俟って人類側にとっても大きな脅威となった。人竜戦役後半における戦いは戦闘竜の投入によって一進一退の攻防となり、人類側が戦局を覆されかける局面さえあったほど。
神竜の力を用いることで量産が可能となる使い捨ての道具だが、皮肉にもこの研究が遠因となって神将器と魔竜による世界崩壊が起こり、人竜戦役の勝敗を人間側の勝利へ傾ける結果となってしまった。
神将器を全て集められなかったエンディングでは遥か後の時代に大陸の国々は一つの国になったと表示されるが、これは戦闘竜を生み出す魔竜の行方がつかめなかったことで遠い未来に戦闘竜の炎がすべてを焼き尽くしてしまったことを意味している。