才能が欲しい
何だっていい たった一つでいい
それが手に入るなら 何も厭わない
そう 何も
概要
小西幹久による漫画リィンカーネーションの花弁の主人公。
付属第一高等学校に通う16歳の高校生。街に豪邸を構える名家・扇寺家の生まれだが神童であった兄と常に比較され続け、家を追われた過去を持つため『才能』というものに異常なまでの執着を抱いている。
だが中々結実しない努力の日々で燻っていたある日、廻り者同士の戦い、何よりその天賦の才能に魅了され、自身もその才能を得るために輪廻の枝が生み出す才能の世界に足を踏み入れることになる。
人物像
取り得の無い高校一年生。いや、惰弱メガネ
……と自分では思っているが実際は努力家で、何でもできる器用な人。
しかし、天才の兄に比べられ、蔑まされた過去があり、自信を卑下した者に嫉妬するねじれた性格になってしまった。
嫉妬の鬼。
最近に至っては人間以外にも嫉妬の目を向けるようになってきた(自覚なし)。
深夜までの勉強と鍛錬で、目の下には隈が常駐している。
「輪廻の枝」をめぐる事件に巻き込まれて才能を後天的に得る機会に巡り合う。
そして自分からより深く巻き込まれるスタンスをとる。
――以上単行本第一巻より
上記の通り、基本的になんでもこなすことが出来る器用さがあり身体能力も平均以上で、普通の人間の時でも指示ありきではあるが超人的能力の敵を相手に数分一人で立ち回った。
これにはノイマンからも優秀だと評価されている。
その人物像は上述の嫉妬の鬼という言葉が相応しく、特に才ある者への嫉妬は異常である。その嫉妬の矛先は殺人鬼にも向き、殺人の才能にすら嫉妬したが、灰都からは「ちょっち見境無しじゃないか?」と諫められている。『偉人の杜』に参入してからも後述の能力で彼らから才能を奪おうと画策するなど手段を選ばない一面を持つ。だがその根底は確かな優しさを待ち合わせており、身を挺して灰都を庇うなど本人は『自分のため』と言い張っているが人の良さを隠しきれていない。
物語を通して、偉人の杜の面々との交流や多くの廻り者との出会いと別れ、そして何より兄の真実を知ったことで精神的に大きく成長していくこととなる。
その外見はアンダーリムの眼鏡をかけており、作中ではたびたび「メガネ」と呼称される痩身の男子高校生。だが廻り者になってから視力が向上したようで眼鏡がなくとも活動が可能となっている。
才能
彼の前世は日本で最も有名な義賊、石川五右衛門。そのため、輪廻の枝によって引き出された才能は彼の逸話に由来する『盗み』に特化した能力。
『盗人の右腕』
あらゆる物質を無視して盗む才能。
射程は右腕の長さ約70㎝。外部攻撃力は皆無で、使い勝手の悪さは致命的である。
しかし、有効範囲に入ることさえできればなんだって盗み出すことができる。盗みの対象は物体を始めとして、血液などの液体、果ては輪廻の枝によって引き出された他者の才能も例外ではない。
東弥自身の右腕に発現し、肩甲骨辺りから右腕全体が黒く変色、唐蔦模様が浮かぶ。また、肩に巻き付くように仁王襷も出現する。
『盗人の左腕 盗品行使』
右腕で盗んだ才能を行使する才能であり、右腕で盗んだものを放出する能力。
他者から奪った才能もこの能力で行使することが可能でらあるが、その性能はオリジナルよりは劣る。
また制限もあり、自分で事前に準備した物しか適用されない。
そもそも劣化品としてしか使用できないのか、今後の練度によってはオリジナルを超えられるのかは未知数である。
こちらは左腕に発現し、黒く変色してのひらに模様が出るほか、ひじを中心に巻き付く仁王襷が出現する。
家族構成
家族には父、母、兄がいる。
実家は通りすがりの幼女に「王様とかお姫様が住んでるのかな!!」と言われる程度に大きい。