概要
「新米女神の勇者たち」「たのだん」とほぼ同時期の、ソードワールド2.0基本ルールブックと同時期のリプレイ。
従来のグループSNE製のリプレイとは異なり、『ゲームマスターの考えた壮大なストーリーをなぞっていく』(あえて悪し様に言えばいわゆる吟遊マスター)という性質が強く、賛否が分かれている。
挿画担当は森沢晴行。
PC
- エイベル・シーグラム
グラップラー/エンハンサー/スカウトの少女。
キーパーソンであるNPC、天才魔術師ログナー・シーグラムの娘にして主人公。
10年前の大火の生存者。
- アン
ルーンフォーク女性のマギテック/シューター/スカウト。
『実は蛮族のスパイ』という設定があり、序盤は「不自然な行動」にとどまっていたが、最終的に大きな賛否を呼ぶ展開となる。
- カラト
エルフの男性。シューター/フェアリーテイマー/レンジャーその他。
宝石商に勤めるエルフの好青年で、店の娘に好意を寄せられても気付かない朴念仁。
3巻冒頭で『負けイベント』と明言されたボスに果敢に挑むも死亡、そして蘇生を拒否することでキャラクターロストした。
この『プレイヤーの意志によるキャンペーン離脱』については旧盤含めたソードワールド・リプレイ全体を見ても異例であり、「技能をつまみ食いしすぎて使い物にならないデータになってしまったのでリセットしたかった」とか、「アンとエイベル以外を顧慮しないGMのシナリオに対する抗議」だとか憶測がある。
- ルルック
グラスランナー、性別不詳。フェンサー/コンジャラー/ライダーその他。
カラトの親友であり典型的グラスランナー。
- ライズ
人間、男。ファイター/エンハンサー。
元NPC。
- ドナ
ナイトメア、女。プリースト/アルケミスト。
3巻冒頭で死亡・離脱したカラトと交代する形で参加。
NPC
- ログナー・シーグラム
天才マギテック。
数多の天才的事績により研究を大きく躍進させたが、10年前に村ごと焼かれて死亡した。
- レイノルズ
ログナーの同期であり、天才奇人であったログナーと比するといわゆる秀才タイプ。
- ミレス・シーグラム
エイベルの母親であり、ライズが師と仰ぐ女性。
下手をすれば「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」と言われてしまいかねないほど強力なグラップラー。
- ノヴァ
「人族の天敵」と呼ばれるエリート蛮族・ドレイク。
彼は『爵位持ち』ではないが、データ的には通常の無位ドレイクよりも強化されている。