指先の表面に刻まれている紋様。
汗腺の開口部が隆起した線(隆線)により出来、たとえ一卵性双生児であっても指紋は異なる。また、終生不変である。
このため本人の認証に使用される。
1874年に来日したイギリス人医師のヘンリー・フォールズ(1843年6月1日~1930年3月19日)は、日本人が拇印を本人の確認に使用しているのに興味を持った。また、大森貝塚から出土する土器に残った古代人の指紋も現代人と変わらない事に感銘を受け、指紋の研究を行った。
1880年に研究結果を手紙でチャールズ・ダーウィンに知らせ、『ネイチャー』誌に論文が掲載された。
現在、フォールズの居住地跡(東京都中央区明石町)には「指紋研究発祥之地」の記念碑が建てられている。