放屁論

ほうひろん

平賀源内が著した書物。

概要

その名の通り「屁」についての論説が書かれた本。

それによると、「思想」や「声（歌）」は位の高いもので、下品だのきたないだのと蔑まれる糞尿も肥料として役立つから最下位ではない。しかし屁はなんの役にも立たないから、言うまでもない最下位だとしている。

　

また

「漢にては放屁といひ、上方にては屁を“こく”といひ、関東にては“ひる”といひ、女中は都ておならといふ。其語は異なれども、鳴ると臭きは同じことなり。その音に三等あり。ブツ

と鳴るもの上品にして其形圓（まる）く、ブウと鳴るもの中品にして其形いびつなり。スーとすかすもの下品にして細長くして少しひらたし。是等は皆素人も常にひる所なり（これらは誰でもするものだ）」

と放屁についての解説もある。